バスのピンポーン

バスのピンポーン

ピンポーン! とボタンを押す。
押したつもりが一瞬の差で
不覚にも他の乗客に先を越され
空振りした指先から即、あふれでる
なんともいえないやるせなさ。
奪われたピンポーン! の音にこみあがる
いき場所のない嫉妬心。
反射的に心と体を埋め尽くす
筆舌つくしがたいこの感覚
これこそバスのピンポーンの正体です。