アイスクリーム蓋のツマミ

アイスクリーム蓋のツマミ

うん。と頷くことはできますが、振り向くことはできません。

ツマまれることが職業ですが、一度きりでお役御免。ハサミ

でチョン切ることは簡単ですが、ひとりで生きてく甲斐性あ

りません。年々希少になってますが、コレクターはまだ現れ

ません。君がいないと困る、とよく言われますが、会えてよ

かった、と握手を求められたことがありません。非の打ち所

のないデザインだと自負してますが、グッドデザイン賞に選

ばれたこともありませんし、そもそもエントリー可能なのか、

定かではありません。こんな私の戯れ言に耳を傾けてもらえ

るだけで身に余る光栄ですが、あなたの悩みを聞く耳がツマ

ミの私にはございません。ましてや愛することさえできない

始末。それでも私を愛せますか?