セルジオ・レオーネ監督による映画『続・夕陽のガンマン』。
この映画は『荒野の用心棒』(1964年公開)と『夕陽のガンマン』(1965年)と並ぶ、「ドル箱三部作(または「名無し三部作」)」の第3作目となります。
※ちなみにこの「ドル箱」の由来は、初めの2作に「ドル=Dollar」が入っていることからきています!
登場人物たちのの個性や面白さ、映画のスケール感や決闘シーン。
そして今なお耳にする素晴らしい音楽・・・。
魅力がたくさんつまった作品、『続・夕陽のガンマン』に詳しくフォーカスを当てていきます!
『続・夕陽のガンマン』作品情報
タイトル | 続・夕陽のガンマン |
原題 | The Good, the Bad and the Ugly |
日本公開日 | 1967年12月30日 |
上映時間 | 162分(国際版) 178分(完全版) |
ジャンル | 西部劇映画 |
監督 | セルジオ・レオーネ |
脚本 | フリオ・スカルペッリ、セルジオ・レオーネ、ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ |
製作 | アルベルト・グリマルディ |
製作総指揮 | アルベルト・グリマルディ |
製作国 | イタリア、西ドイツ、スペイン、アメリカ合衆国 |
配給 | ユナイテッド・アーティスツ |
『続 夕陽のガンマン』主な登場人物(キャスト)
ブロンディ(クリント・イーストウッド)
本名は不明。原題の「The good」=善玉。ブロンディとはトゥーコからの呼び名。賞金稼ぎ。トゥーコとコンビを組み、賞金を荒稼ぎしていた。
エンジェル・アイ(リー・ヴァン・クリーフ)
原題の「The bad」=悪玉。北軍の捕虜収容所で所長を務める。
トゥーコ(イーライ・ウォラック)
原題の「The Ugly」=卑劣漢。賞金稼ぎに追われるお尋ね者。ブロンディとコンビを組み、自分にかけられた賞金をだしにした賞金詐欺を繰り返す。
『続・夕陽のガンマン』あらすじ解説(ネタバレあり)
起:善玉と卑劣漢による賞金詐欺
舞台は南北戦争中のアメリカ西部の荒野。善玉のガンマン、ブロンディは、賞金稼ぎに追われる卑劣漢のトゥーコを捕らえ、賞金を受け取りました。しかし、トゥーコが縛り首で処刑される瞬間に遠方から縄を打ち抜き、トゥーコを救い出したのもブロンディ。・・・2人はコンビを組んで、そうした賞金詐欺を行って、荒稼ぎしていたのでした。
しかしその賞金詐欺も長くは続かないと判断したブロンディは、トゥーコを置き去りにして立ち去ります。
その頃、悪玉のガンマン、エンジェル・アイは、どこかに隠されているという20万ドル相当の金貨の在り処を探していたのでした。
承:金貨の在り処とは
砂漠に置き去りにされながらもなんとか生き延びたトゥーコは、拳銃でブロンディを脅して、殺そうとしますが、そこに通りがかったのは南軍の兵士の死体を乗せた馬車でした。馬車に乗っていた死にかけた眼帯の男ビル・カーソンから、トゥーコは金貨を隠した墓地の場所を聞き、ブロンディはトゥーコの隙をついて墓碑の名前を聞きつけますが、トゥーコが水を取りに行っている間にビルは息絶えました。
仕方なく再度コンビを組んだブロンディとトゥーコ。ブロンディは南軍兵の軍服、トゥーコはビル・カーソンの軍服を着て出発しますが、やがてその軍服のせいで北軍につかまってしまい、捕虜収容所に送られます。
収容所には下士官として潜り込んでいたエンジェル・アイがおり、ビル・カーソンの軍服を着ていたトゥーコを拷問にかけますが、ブロンディがさらなる情報を持つと知り、ブロンディと手下とともに金貨探しに出発しました。
脱走したトゥーコがブロンディと合流し、エンジェル・アイの手下を打倒しますが、エンジェル・アイは逃れます。
転:金貨を巡る決闘へ
エンジェル・アイの元を逃れたブロンディとトゥーコは、北軍と南軍が戦闘を交えている橋にたどり着きます。その場の流れで北軍として戦うことになった2人はダイナマイトで橋を爆破。その際に、お互いが知っている金貨の在り処の情報を告げます。
両軍の惨い死体の山ができ、ブロンディとトゥーコは我先にと目的地の墓地にたどり着きます。
トゥーコが、ビル・カーソンが告げた墓碑の名前「アーチ・スタントン」を見つけて掘り起こすも金貨はありません。
そこに現れたエンジェル・アイ。
金貨を巡り、3人で決闘を行うことになりました。
結末・ラスト:決闘の勝者は
3人は同時に銃を発射しますが、トゥーコの銃はあらかじめ弾丸が抜かれており、ブロンディがエンジェル・アイを殺しました。
目的の金貨は、アーチ・スタントンの墓ではなく、無名の戦士の墓にありました。
金貨を山分けし、トゥーコを縛り首の状態にして、残りの金貨をもって立ち去っていくブロンディ。
その後、今までと同様に、遠方から縛られた縄を狙ってトゥーコを救い、トゥーコは金貨の中に落ちました。
ブロンディが馬で走りさる中、トゥーコがブロンディを罵る声が響いていました。
『続・夕陽のガンマン』見どころ解説
出典:IMDb
『続・夕陽のガンマン 地獄の决斗』観た。劇場では初見。20万ドルの金貨の行方を追っての3時間の南北戦争地獄巡りのような映画。エッダの歌声に導かれて辿り着いた先にあるものは?いよいよ決闘での3人の男たちの顔のどアップ!どアップ!どアップ!いい男はシネスコの大画面でこそ映えるのだ。
— 旅するタコラ (@takora1973) October 28, 2016
数々のシーンの魅力を引き立てる音楽たち!
上映時間が3時間と長いのに見飽きないその魅力の一つに、エンニオ・モリコーネの音楽の数々が挙げられます。
映画開始のテーマ音楽から痺れました!
映画をまだ見たことが無い方でも、音楽を聴いたことがある方はいらっしゃるのでは?時代を超えて愛される映画音楽、ぜひ作品とともにその魅力を感じてみてください。
個性あふれる登場人物たち
戦争を背景にした作品にも関わらず、暗い映画にならないのはブロンディ、エンジェル・アイ、トゥーコの3人のおかげでしょう。
特に筆者が好きなのはやはりブロンディとトゥーコのコンビです。
ブロンディの機転の利く行動は痛快、トゥーコはなぜだか憎めなくて思わず笑いが漏れるシーンも多々。
「イカす」という言葉が似合う最高の映画だと思います!
『続・夕陽のガンマン』ネタバレあらすじ、見どころ解説まとめ
最後までお読み頂きありがとうございました。
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