大人気シリーズ・ハリーポッタ3作目「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」。
監督を務めるのは、後にアカデミー賞を獲得したアルフォンソ・キュアロンです。
アルフォンソ・キュアロンは「ハリーポッターとアズカバンの囚人」で、アカデミー賞にノミネートされました。
作中では逆転時計が登場し印象的なシーンとなっていますが、ネットでは矛盾が指摘されています。
ネットの指摘通り、逆転時計のシーンは本当に矛盾しているのでしょうか?
また映画「ハリーポッタとアズカバンの囚人」で起用されている、音楽についても紹介します。
- 逆転時計のシーンの矛盾点
- 逆転時計のシーンの流れ
- 「ハリーポッターとアズガバンの囚人」の音楽と曲
逆転時計は矛盾している?
凶悪犯シリウス・ブラックの正体を知った、ハリー・ポッター。
シリウス・ブラックの正体はハリーの恩人で、無実の罪によりアズカバンに投獄されていたのです。
シリウスの無実が明らかになるも、13歳の子供の証言ではどうすることもできません。
そこで無実のシリウスを助けるために用いられたのが、逆転時計(タイムターナー)です。
逆転時計は、マクゴナガル先生からもらったものでした。
ハーマイオニーは逆転時計を使い、色んな授業に出ていたのです。
時系列整理
時系列を整理してみましょう。
- 19:30:ハリー・ハーマイオニー・ロンはハグリットの家へ向かう
- 20:55(日没):バックビークが処刑される
- 21:00頃~22:00頃か?:ハリー・ハーマイオニー・ロンは叫びの屋敷へ
- 22:00頃~23:00頃か?:ハリーとシリウスは湖でディメンターに襲われるも助かる。
※ハリーとシリウスを助けたのは未来から来たハリー - 23:55:医務室で目覚めるハリーは、逆転時計を使い、ハーマイオニーと共に過去へ飛ぶ
時系列を揃えると、矛盾が出てきました。
逆転時計を使うのは、ハリーが倒れた後です。
湖でハリーとシリウスがディメンターに襲われている時、未来のハリーは存在していません。
未来のハリーがいないため、ディメンターにやられてしまいます。
つまり、ハリーとシリウスが無事でいるのは矛盾していることになるでしょう。
するとハリーとシリウスを助けた人物は、一体誰になるのでしょうか?
突き詰めれば突き詰めるほど、謎はどんどん深まるばかりです。
過去へ飛んだハリーとハーマイオニーの時系列
次に、過去に飛んだハリーとハーマイオニーの時系列を整理してみましょう。
- 19:30:過去から、未来のハリーとハーマイオニーがやって来る。
- 20:55:ハリーとハーマイオニーは処刑寸前のビックバークを救う。
- 21:30頃:逃したビックバークを引き連れて暴れ柳(叫びの屋敷)付近で待ち伏せる。
- 22:00~23:00頃:暴れ柳付近でルーピン先生とシリウスの激闘を目撃。
- 23:00頃:湖で襲われている過去ハリーとシリウスを未来のハリーが救う。
- 23:50過ぎ頃:牢屋に囚われていたシリウスを救出。
- 23:55:大急ぎで医務室へと戻る。過去に飛んだハリーとハーマイオニーと入れ替わる。
歴史は永遠と繰り返されるものと考えれば、ハリーとシリウスが無事である説明がつきます。
ハリーとシリウスを助けたのは、未来からやって来たハリーであるのは確実!
証拠は、エクスペクト・パトローナムが牡鹿になっていたことです。
エクスペクト・パトローナムにより出現する守護霊は、人によって変わります。
- ロン:犬
- ハーマイオニー:かわうそ
- ダンブルドア校長:不死鳥
- ルーピン先生:狼
- スネイプ先生:牝鹿
ロンとハーマイオニーが「エクスペクト・パトローナム」が使えるようになるのは、後の話。
「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」時点において、牡鹿の守護霊を出せる人は、ハリー・ポッターのみです。
未来のハリーが過去のハリーとシリウスを助けたことについて、何の矛盾もありません。
逆転時計の矛盾点はハーマイオニーにあり?
逆転時計の矛盾点を挙げるとすれば、ハーマイオニーの使い方でしょう。
ハーマイオニーは逆転時計を使い、複数の授業を受けていました。
逆転時計のルールは、過去の自分と出会ってはいけないことです。
つまり過去のハーマイオニーと同じ授業を受けてしまうと、大変なことになってしまいます。
しかし同じ授業ではなく、別の授業を受けていれば矛盾はありません。
音楽、曲は?
「アズカバンの囚人」の音楽は、ダークな部分が強調されています。
前作は主人公のハリーが子供であるため、明るめの曲も多くなっていました。
3作目に入り、ハリーが思春期の微妙なお年頃に突入したこともあるでしょう。
しかし作風は前作2作よりもダークになったことも、関係しているように思えます。
前2作と大きく印象が変わった、「アズガバンの囚人」で使われた曲や音楽について取り上げてみました。
音楽を担当したのは映画音楽界の巨匠!
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の音楽を担当したのは、映画音楽界の巨匠であるジョン・ウィリアムズです。
「アズカバンの囚人」だけでなく、他のハリー・ポッターシリーズも、ジョン・ウィリアムズが手掛けました。
ジョン・ウィリアムズの名前を聞いたことがなくても、どこかで曲を聞いたことがあるかもしれません。
- ジョーズ
- スーパーマン
- スターウォーズシリーズ
- インディージョーンズ
- ホーム・アローン
超有名映画を手掛けてきたのが、ジョン・ウィリアムズです。
映画音楽の他にも、オリンピックで使う楽曲も提供してきました。
映画冒頭で流れる音楽は「ルーモス!」
映画の最初に流れる曲名は、「Lumos!(Hedwig’s Theme)」です。
曲の始めはオルゴールのメロディーで、曲が進むにつれて壮大な曲調へと変わります。
ちなみに曲名の「Lumos!」は、光を灯す呪文です。
曲が始まると、映画配給元のワーナーブラザーズのロゴが暗闇から浮かび上がります。
シーンが進むと、ロゴを浮かび上がらせたのがハリーの魔法「ルーモス」だったことがわかるようになっていました。
ハリーがルーモスの呪文を発している場所は、ベッドの中。
育ての親バーノンおじさんに呪文を発しているのを見つかれば、ただでは済まされません。
ハリーがバーノン家で置かれている状況が、ジョン・ウィリアムズの曲と最初のシーンで、明らかになる仕組みとなっていました。
逆転時計のシーンで使われたのは「過去への転送」
逆転時計を使ったシーンで使われている曲名は、「Forward to Time Past」です。
直訳すると「過去への転送」ですが、日本版サントラでは「過去の時間へ」となっていました。
映画のシーンは時間が深く関係しているため、チクタクと秒針の音が特徴的です。
曲が始まるのが、ハーマイオニーが逆転時計を使った時。
曲調はクラシカルですが秒針の音効果により、スピーディーなシーンとなりました。
まとめ
映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」最大の見せ場である、逆転時計のシーン。
話が一気に難しくなるため、矛盾があるのではと思われるのも当然でしょう。
気になる矛盾点も映画をよく見れば、筋が通っているのはわかります。
難しいことは考えずに、もっと気楽に映画を楽しんでいきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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