村上春樹原作の映画「ドライブマイカー」。
第94回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しています。
「ドライブマイカー」は2021年8月21日公開のロードムービーです。
監督は、「寝ても覚めても」でも監督を務めた濱口竜介。
主演は俳優の西島秀俊と三浦透子が務めます。
映画の舞台は広島ですが、ラストシーンでみさきは韓国にいます。
なぜみさきはラストシーンで韓国にいたのか、その意味を考察した人もいるでしょう。
今回は、ラストシーンでみさきはなぜ韓国にいたのか、その意味について考察するとともに、第94回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した「ドライブマイカー」の凄さについて紹介していきます。
- 「ドライブマイカー」ラストシーンはなぜ韓国なのか?
- 「ドライブマイカー」ラストシーンの意味を考察
- 「ドライブマイカー」の凄さとは?
ドライブマイカー丨ラストシーンはなぜ韓国?
『#ドライブマイカー 』
他者を理解することは不可能。どんなに長い時間を過ごしても、どんなに言葉を交わしていても。
だから、了解不能な部分も、矛盾だらけに見えても、どれも当人にとっては“本当“で、どんなに辛くても私たちは受け入れるしかない。
そんなことを思った. pic.twitter.com/AwoMs9IesB— オバハン (@asyoungasidream) March 15, 2022
映画のラストシーンでみさきはなぜ韓国にいたのか、SNSの声も参考にしながら意味を考察していきます。
ラストシーン
みさきのお母さんとみさきは、決して仲の良い母子とは描かれていません。
みさきは、中学の頃から車で母の仕事の送り迎えをしていました。
車中で寝ている母を起こすような運転をすれば、母から背中を蹴られたことを告白しています。
しかし、みさきの母はみさきに暴力を奮った後、決まってサチという8歳の人格になっていたのです。
みさきは、その現象が精神的な病気だったのか、自分をつなぎとめるための演技だったのか、真相はわからないと言いつつも、サチといる時間は幸せだったと言います。
家福とみさきが今までの後悔を話し、お互いに抱きしめ合います。
「ワーニャ叔父さん」もラストシーンを迎えます。
家福演じるソーニャに、ユナ演じるソーニャが優しく近づき、わたしたちは生きていきましょうと語りました。
時は過ぎ、韓国らしき国のスーパーマーケットで買い物をしているみさきの姿がありました。
買い物を終えて出てきたみさきは、家福の車と同じ赤いサーブに乗り込みます。
助手席では、ユナ夫婦が飼っていた犬とよく似た犬がみさきを待っていました。
みさきの母は在日韓国人だったから
みさきがラストシーンで韓国にいた理由の1つ目は、みさきの母が在日韓国人だったからではという説です。
みさきは、暴力的で冷たい母だったけれど本当は母のことが好きで幸せだったこと、そしてそんな母を見殺しにしてしまい後悔していることを家福に話しています。
もし、みさきの母が在日韓国人だったとしたら、母が生まれた土地で母を想いながら過ごそうと決意したのかもしれませんね。
差別にあっていたから
みさきがラストシーンで韓国にいた理由の2つ目は、日本でみさきの母が差別にあっていたからという説です。
みさきとみさきの母は、北海道で暮らしていました。
田舎での暮らしは、自然が多く人が少なく、のびのびと暮らせるところが利点かもしれません。
しかし、人が少ないと噂が早く広まってしまうとも言われています。
もし、みさきの母が何の縁もない北海道の土地で暮らし始め、在日韓国人だということが他の人に知られてしまえば、差別を受けてしまう可能性もあるでしょう。
差別を受けていたと仮定しそれがストレスになっていたとすれば、みさきに暴力を奮った後にサチになってしまうという、多重人格のような精神的障害の説明もつきます。
そんな母をみさきが知らないはずがありません。
母を差別した日本を捨て、母の故郷でもある韓国で一からやっていこうと決意したのかもしれません。
ドライブマイカー丨映画の凄さとは?
断水の時間にお出かけ、観たかった映画「ドライブマイカー」やっと観てきました!
3時間を超える長い映画なのに、長く感じない、入り込んであっという間でした。
アカデミー賞候補になったの納得、じんわりくる感じ。#ドライブマイカー pic.twitter.com/JrTYghixDd— きょん (@kyonshogo) March 15, 2022
映画が長い
・3時間があっという間だった
・説明的で純文学のような作品だった
・3時間ただただ進んでいく映画、人間味がすごい
3時間の映画が長いと感じた人が多かったようです。
邦画は1時間30分から2時間程度の作品が多いので、たしかに3時間は長いですね。
純文学のようと言う人もいるくらいなので、1本の小説を読んだようにも感じられるかもしれません。
心地の良い空間
・会話が心地よかった
・光と影の使い方が絶妙だった
・余韻がすごかった
丁寧で心に響く言葉や間の使い方が、心地良いと感じた人が多かったようです。
また、映像美も評価されている印象でした。
難しい内容
・1度では理解できない内容だった
・内容の半分も理解できていない気がする
・ワーニャ伯父さんの話を知っていたらもっと見やすかったかもしれない
内容理解が困難という意見が多くみられました。
これを解決するひとつとして、本作で重要なカギを握るアントン・チェーホフ作「ワーニャ叔父さん」を予習しておくと少し見やすくなるかもしれません。
ドライブマイカー丨まとめ
映画「ドライブマイカー」のラストシーンでみさきはなぜ韓国にいたのか、意味を考察してみました。
みさきの母が在日韓国人だったから、差別を受けていたから、との2つの説が有力でした。
また、本作の凄さについて、映画が3時間の大作、心地のいい空間を味わえる、1度では理解が難しい内容の3つが挙げられました。
たしかに、3時間程度の映画は長いですし、やや説明チックに聞こえる描写もありますが、そこを越えて、真っすぐ傷つくこと、後悔の行き場など伝えたいことが詰め込まれていると思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
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