ジョージ・クルーニーとニコール・キッドマン出演の映画「ピースメーカー」。
1994年に設立した映画会社「ドリームワークス」、映えある第一作目の映像作品です。
記念すべき作品になるからこそ、映画好きなら一度は見てみたいもの。
しかし作品が面白いかつまらないかは、実際に見てみないとわかりません。
そこで、映画「ピースメーカー」が面白いかつまらないかについて、探ってみました。
- 映画「ピースメーカー」の面白い理由
- 映画「ピースメーカー」のつまらない理由
- 映画「ピースメーカー」を通してアメリカがわかる。
面白い理由は?
映画レビューサイトにおける「ピースメーカー」の評判は、高くなっています。
アクション映画好きであれば、瞬きを忘れるほど映画に見入ってしまうかもしれません。
映画レビューサイトやSNSの投稿を元に、「ピースメーカー」が面白い理由について探ってみました。
ジョージ・クルーニーが輝いていた映画
ジョージ・クルーニーの映画で一番好きだったのは『ピースメーカー』なんだよね。
オーシャンズイレブンはちゃんと続編を追えていないから、という理由もあるけど、ピースメーカーのジョージ・クルーニーと言えば、軍服がめちゃくちゃカッコよかったのだ。ストーリーも良いし、おすすめ。
— marumakonaro (@marumakonaro) October 28, 2020
ハリウッド一の伊達男がジョージ・クルーニーであると、証明した映画になりました。
海外ドラマ「ER」がきっかけで、人気が出たジョージ・クルーニー。
海外ドラマ好きの日本人からも、ジョージ・クルーニーは熱い視線が注がれていました。
しかしTVドラマでいくら実績があっても、映画においてはルーキーの立場。
しかも、ドラマに出演する傍ら映画撮影も同時進行で進めるのは簡単ではありません。
そんな中でジョージ・クルーニーが演じたのは、トーマス・デヴォー。
男が惚れる漢です。
ジョージ・クルーニーの魅力が、滲み出ていた映画でした。
本気になったニコール・キッドマン!
ニコール・キッドマンは『ピースメーカー』の時が 一番 可愛いと思う。 pic.twitter.com/1epchBYdr5
— 荻野 ケン (漫画家) (@kenogino_) November 1, 2020
映画「ピースメーカー」は、ニコール・キッドマンの新たな一面を世に知らしめた一作でもあります。
90年代、ニコール・キッドマンが置かれていた立場は“おまけ”でした。
ある程度の知名度はあったものの、女優としてではなく「トム・クルーズの妻」としての知名度です。
与えられていた役柄は、男のお飾りなものばかり。
前線に立つ女性が活躍する映画がまだ少なかったとはいえ、ニコール・キッドマンの魅力は封じられている状態でした。
ニコール・キッドマンの魅力が開放された映画こそ、「ピースメーカー」でしょう。
「トム・クルーズの妻」ではなく「女優ニコール・キッドマン」として、注目されるようになりました。
テロリスト側のドラマを描いた作品
久しぶりに『ピースメーカー』観たら滅茶苦茶良かった。ベイ映画と間違えそうになるほど(音楽ハンス・ジマーだし)カメラがグリグリ動く(実際はミミ・レダー)。今見たらどうなんだ的な描写もあるけど、街中で無茶苦茶する映画は好き。犯人側のドラマ割とちゃんと描くから忘れられない。
— pen (@nackdeen) April 5, 2020
90年代は、テロリスト側の事情を丁寧に描いた映画作品はほとんど見かけなかった時代でした。
テロを取り扱った作品は、「ピースメーカー」以前にも存在しています。
しかしテロ側の事情に深く突っ込んでおらず、問答無用の悪者扱いです。
映画「ピースメーカー」に登場するテロリストは、問答無用の悪者とは違います。
何事もなければ、一般人として普通に生活を送っていたはずの人物です。
彼をテロリストに仕立て上げたモノを考えると、何とも言えない気持ちになります。
つまらない理由は?
日本のレビューサイトにおいて、「ピースメーカー」は面白いと評判です。
しかし海外の映画レビューサイトでは、否定的な意見が目立っています。
国によって意見が割れる映画は、あまり見かけません。
今度は「ピースメーカー」を面白くないとする評判について、探ってみました。
政治的な解釈が違う
海外レビューサイトで見かけた意見の1つに、「政治的な解釈が間違っている」との指摘が見られました。
「ピースメーカー」に登場するテロリストの動機は、アメリカの復讐です。
黒幕は、ユーゴ内戦でアメリカが関わったことにより、家族をうしなった過去を持つ人物です。
ユーゴ内戦は民族間同士の争いで、女性や子供までもが犠牲になってしまいました。
アメリカが内戦に関わっていれば、怨みを持つのは当然でしょう。
しかし、実際はユーゴ内戦にアメリカはほとんど関わっていませんでした。
ものすごく強引にアメリカを絡ませるのならば、社会主義と資本主義の対立ぐらいです。
にも関わらず「アメリカが悪いから復讐してやる」という言い分は、ただの言いがかりに過ぎません。
内容が決まりきっている
「決まりきった内容に辟易している」も、海外レビューでよく見かけた投稿でした。
テロリストを追いかける話は、「ピースメーカー」だけではありません。
「ダイ・ハード」「007シリーズ」「クリフハンガー」「沈黙シリーズ」と、1個1個挙げるときりがないほどです。
そんな中で再びテロを取り扱った映画が公開となると、「またか」と思う観客がいても不思議ではないでしょう。
「ピースメーカー」の内容は、一見すると「どこにでもあるアクション映画」であるのは揺るぎない事実です。
しかし「ピースメーカー」というタイトルの意味を考えれば、ありきたりの映画でないことがわかるでしょう。
視点が変われば、正悪の意味も大きく変わります。
揺らぐアメリカの正義は映画通りにはいかない
海外から酷評されているのは、海外の人が評価していたからかもしれません。
今も世界の何処かで戦争は続き、毎日のように犠牲者も出ています。
アメリカも「正義」の名の元で、アメリカの意思に反する者と戦っていました。
そして現在、アメリカが絶対的な正義だと信じる人は、アメリカ国内でもごく一部の人のみです。
「ピースメーカー」は、テロリストにも焦点が当てられた作品です。
しかし見る人によっては、「アメリカこそが絶対の正義だ」として捉えたかもしれません。
国同士の争いで残るものは虚しかないと、改めて思い知らされます。
まとめ
映画「ピースメーカー」の評価は、面白いと大評判になっていました。
ジョージ・クルーニーとニコール・キッドマンが、スクリーン狭しと活躍する姿に、ワクワクが止まりません。
一方で政治的な意味合いから、「つまらない」という評判があるのも事実です。
映画のバックグラウンドにある内戦を思うと、複雑な気持ちもあるでしょう。
映画は映画であり現実世界とは違うので、一種のエンターテイメントとして見れば楽しめます!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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