パグ犬のフランクが車の中で気持ちよさそうに歌うシーンは、映画「メン・イン・ブラック2」の名シーンといっても良いでしょう。
犬が歌うシーンは他の映画では滅多に見られないため、何の曲か気になるもの。
そこで、パグ犬のフランク(エージェントF)が車の中で歌っていた曲についてご紹介します。
さらに、映画「メン・イン・ブラック2」の主題歌や映画音楽についても取り上げました。
記事を読めば、映画「メン・イン・ブラック2」で流れていた音楽がわかります。
- 映画「メン・イン・ブラック2」で犬が歌っていた曲
- 映画「メン・イン・ブラック2」の音楽担当者
- 映画「メン・イン・ブラック2」の主題歌とエンディング
犬のパグが劇中に車で歌っていた曲は?
『メン・イン・ブラック2』エリートになっても相変わらずユニークなJとエイリアン、パグ犬フランクのキュート感が笑える← マイケル・ジャクソンが一瞬出演する笑 pic.twitter.com/I7oFSK4HV9
— (@I1KU9MI3com) May 22, 2020
映画「メン・イン・ブラック2」で、パグ犬のフランクが歌っていた曲は2曲あります。
1曲目はグロリア・ゲイナーの「恋のサバイバル」で、2曲目はバハ・メンの「Who Let the Dogs Out?」です。
フランクが歌っていた時の状況と、曲そのものについてご紹介します。
グロリア・ゲイナー「恋のサバイバル」
グロリア・ゲイナーの「恋のサバイバル(I will survive)」は、失恋の曲です。内容は、相手と別れて辛い思いはあるものの、前を向いて立ち向かうというポジティブなもの。
オリジナルを歌っているグロリア・ゲイナーは、70年代~80年代を中心に活躍した、女性シンガーです。
2021年も、現役として第一線で活躍中。彼女の持つパワフルな歌声とノリノリの曲は、色あせることはありません。
フランクが「恋のサバイバル」を歌った理由は?
フランクが「恋のサバイバル」を車で歌った理由は、Jをからかうためでしょう。
「恋のサバイバル」の歌の内容は、「別れるのは寂しいけど前に向いて歩きだす」というものです。別れた相手がJの歴代相棒なら、かなりの皮肉です。
前作で、自身をMIBに誘ったKの記憶を抹消。次に相棒となったLとも、コンビ解消となりました。次から次へとコンビ解消するJで一匹狼を決めているも、心のどこかでは寂しい気持ちを抱いていたかもしれません。
「Jは強がっているけど本当は寂しいかもしれない。だったら俺が相棒になって力を貸してやる」という、フランクの皮肉と応援が込められた曲となりました。
バハ・メン「Who Let the Dogs Out?」
パグ犬フランクが車の中で歌っていた歌は、バハ・メンの「Who Let the Dogs Out?」です。
「Who Let the Dogs Out?」がリリースされたのは2000年と、懐メロの部類に入るかもしれません。しかし「メン・イン・ブラック2」公開が2002年と考えると、ちょっと古めの曲のポジションでした。
Jとフランクは、事件があったピザや従業員のローラに話を聞きに行きます。Jとローラはダイナーへ入りますが、フランクは車の中で1人お留守番です。フランクは面白くないと感じ、Jの目の前で「Who Let the Dogs Out?」を披露したのかもしれません。
ちなみに「Who Let the Dogs Out?」の意味は、「誰が犬を外に出したのか?」です。
主題歌、エンディング曲、音楽は?
Now on air : Will Smith – Black Suits Comin’ – The best from the 1990’s pic.twitter.com/B3GmrEJFll
— Hit Music Network 90 (@HitMusic90s) February 12, 2021
映画「メン・イン・ブラック」の音楽を担当したのは、ダニー・エルマン。主題歌兼エンディング曲を担当したのは、J役のウィル・スミス本人です。タイトルは「BLACK SUITS COMIN’ (not ya head)」。
音楽を担当したダニー・エルフマンとは、どんな人物なのでしょうか。またウィル・スミスが主題歌を担当した件についても、ご紹介します。
ダニー・エルフマンについて
映画「メン・イン・ブラック2」の音楽を担当したダニー・エルフマンが、映画と出会ったのは子供の頃でした。
映画に強く惹かれたダニー・エルフマン。バンドの傍ら、実兄のリチャード・エルフマンが監督の映画「フォービデン・ゾーン」で、音楽を担当。
また、当時若手監督だったティム・バートンと出会います。ティム・バートンの名前を一躍有名にした、映画「ピーウィーの大冒険」の音楽も手掛けてきました。
ダニー・エルフマンの音楽を説明するのは、かなり難しい作業です。ジョン・ウィリアムズのような王道でもなく、エンリオ・モリコーネのような情緒深い音楽とも違います。言うなれば、「ほどよいエキセントリック」でしょう。
ダニー・エルフマンの「ほどよいエキセントリック」な音楽は、「メン・イン・ブラック2」の世界に、ぴったりはまっていました。
ウィル・スミス「BLACK SUITS COMIN’ (not ya head)」
映画のエンディングと主題歌は、ウィル・スミスの「BLACK SUITS COMIN’ (not ya head)」です。
ウィル・スミスは、俳優になる前にラップをしていました。実力はかなりのもので、デビューアルバム「Rock The House」ではグラミー賞を獲得したほどです。
1987年に、友人であるジェフ・タウンズと共に「DJジャージ&ザ・フレッシュ・プリンス」としてデビュー。ジェフ・タウンズはバックトラックを担当し、ウィル・スミスは作詞担当。
彼らが奏でるラップに、批判の声があるのも事実です。しかし「ラップ」というジャンルを世界的に広めた功績により、デビューから35年近く経った今も根強い人気を誇っています。
まとめ
映画「メン・イン・ブラック2」で、パグ犬のフランクが歌っていた曲は「恋のサバイバル」と「Who Let the Dogs Out?」でした。
2曲とも、相棒のJをからかうために歌ったものと思われます。
ただ他のMIB組織員がJに遠慮している中、フランクのからかいは一種の「愛情」と言えるかもしれません。
主題歌を担当したのは、Jを演じていたウィル・スミスです。元々ラッパーとして活躍していたので、正に適役と言えるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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