主人公のジャック・ドワイヤーは経営していた会社が倒産してしまい、支援事業のために妻子を連れて東南アジア某国に赴任するも、その先で起きるクーデターで命を狙われてしまう話を描いています。
映画『クーデター』作品情報
製作年 | 2015 |
上映時間 | 1時間 43分 |
原題 | No Escape |
ジャンル | アクションスリラー |
監督 | ジョン・エリック・ドゥードル |
キャスト | オーウェン・ウィルソン、レイク・ベル、ピアース・ブロスナン 他 |
映画『クーデター』キャスト
ジャック・ドワイヤー(オーウェン・ウィルソン)
主人公。二児の父。再起をかけ東南アジア某国の企業で水道技師として赴任する。
アニー・ドワイヤー(レイク・ベル)
ジャックの妻。二児の母。
ルーシー・ドワイヤー(スターリング・ジェリンズ)
ドワイヤー家の長女。気が強い性格で父を敵から守ろうとする。
ビーズ・ドワイヤー(クレア・ギア)
ドワイヤー家の次女。甘えん坊。
ハモンド(ピアース・ブロスナン)
赴任先で出会った気の優しい男性。のちにCIAであることを知る。
ケニー・ロジャース(サハジャック・ブーンタナキット)
首相(ヴィチチャード・フォトフリン)
カーディフ社重役(マンフレッド・イルク)
コンシェルジェ(ノーファンド・ブーンヤイ)
映画『クーデター』あらすじ
舞台は東南アジアの某国。
ジャックが経営する会社が倒産し、再起をかけるため水道会社に就職します。
そこで転勤を言い渡され、妻子とともに東南アジア某国の企業に赴任。
その翌朝、赴任先でジャックはクーデターに巻き込まれてしまう。
暴徒と警官隊が激しく衝突し、命の危機にさらされるもジャックはその場を逃げ出した。
そこでジャックは、現地でクーデターが起こったことを知る。
そのクーデターを起こした反乱勢力は、なんと政府以外の欧米外国人も標的にされていました。
そのため、次々と外国人が暴徒に捕らえられ処刑されてしまいます。
ジャックは、愛する家族を守るために、現地で知り合った敵か味方か分からないハモンドの協力を得ながら、東南アジア某国から国外への逃亡を図ります。
果たしてジャックたちは、国境を越えて逃げることができるのか。
映画『クーデター』感想・評価
ストーリーやテーマについて
ポスターから作品の内容を理解するのに時間がかかり、最初はゾンビから逃げ惑うホラー映画だと思いました。
しかし現実味のある作品で、海外に行くことに怖くなってしまいそうな映画でした。
実話をもとに作られた話ではないものの、カンボジアのクーデターがモデルなのではないかと想起させるようなシーンがいくつも散見されました。
あらすじでは「東南アジア某国」としているものの、それはある種の人種差別を避けるためではないでしょうか。
ただ、隣国がタイのベトナムという時点で、少しきな臭さを感じてしまいました。
演出や脚本について
作品の描写としては、とにかく見ていて緊迫感があり、ハラハラさせられます。
特にストーリー前半の、ビルの屋上からの逃亡シーンは見どころです。
ところどころ映し出されるアクションは非現実で、評価が分かれるところではないでしょうか。
ラストでは涙が出てしまいました。
キャラクター&キャストについて
シリアスなオーウェン・ウィルソンはさすがの演技力です。
特に逃げるシーンは見入ってしまいました。
出番こそ少ないものの、ピアース・ブロスナンがいい味を出してました。
レイク・ベル扮するアニー・ドワイヤーもたくましく、正に世の女性を象徴しているようでした。
緊急事態にも関わらず、子どもたちが言うことを聞かずイライラさせられる展開が多々ありました。
正直なんとも言えない気持ちになってしまいました。
映画『クーデター』まとめ
映画『クーデター』のロケ地はタイで行われたそうですが、その証拠として、オリジナル音声で視聴すると一部キャストの言語がタイ語であることを確認できました。
日本人にとっては非現実的であり、実際には現実的である描写に怖いところもあり面白い作品と思う反面、ドワイヤー一家、とくに子どもたちへのイライラ度は募る一方でした。
お子様を持つ親としては、感じることが多いように思います。
結末はハッピーエンドで終わるところが、こちらとしては救いでした。
興味があるかたは是非ご覧になってみてください。
コメント