メメント(2000)映画は面白い?面白くない?見どころも!

 

愛する妻を殺された夫。

復讐のために殺人犯を見つけ出そうとするも、夫は10分しか記憶をキープすることができません。

 

公開当時、映画「メメント」はサスペンスミステリーの概念を大きく変えたことで、話題になりました。

「メメント」のメガホンを取ったのは、最新作「TENET テネット」が話題になっているクリストファー・ノーランです。

 

しかし映画「メメント」について賛否両論があるのも事実…。

これから映画を見ようとしている人にとって、面白いのか面白くないのか、ハッキリして欲しいところです。

 

 

そこで映画「メメント」が面白いのか面白くないのか、また映画の見どころについても探ってみました。

最後までお付き合い下さい。

 

この記事で分かること

・映画「メメント」は話が難しく、「面白くない」と感じる人がいても不思議ではないこと。

・映画「メメント」が仕掛けた罠にすっぽりハマることができれば、すごく面白い映画であること。

・映画「メメント」は人間の心の弱さを鋭くつついた映画であること。

 

メメント|面白い?面白くない?

メメント

出典:映画.com

 

何をどうすれば「面白い」と判断されるかは、見る人によって大きく変わるでしょう。

人の感覚は千差万別なので、「面白い」の基準を決めるのは難しいことです。

 

とはいえ、「メメント」は「面白い派」と「面白くない派」に2つに別れています。

ここまで綺麗に別れていると、映画を見たことがない人にとっては「結局どっちなんだ」と叫びたくもあるでしょう。

叫びたい衝動を少しでも抑えられるよう、映画「メメント」の面白さについて探ってみます。

 

話は難しいから面白くない

映画「メメント」を初めてみた人の感想は、「なんのことかサッパリわからない」になるでしょう。

そして、「こんなわからない映画は面白くない」と大声を出せば、面白くないの烙印は避けられません。

「わからない映画」になっている理由は、話のつながりがバラバラになっているからでしょう。

前のシーンと後ろのシーンには、全くといっても良いほど繋がりはありません。

犯人と思って追い詰めた人物が、次のシーンでは友達のように付き合っているシーンが続きます。

何のことか、サッパリわからないと思います。

でも「何のことかサッパリなシーン」が延々と続くのが、映画「メメント」です。

 

後になって気づく大きなトリック!

映画「メメント」での探偵役は、10分前の記憶が吹っ飛ぶ男です。

だから観客達は、「少し変わっているミステリー」として見るでしょう。

しかし実際に映画「メメント」を見てみると、少し変わっているどころでは済まされないミステリーであるのがわかります。

犯人の決め手になったのは、残されたメモによるもの。

記憶が保てない主人公にとって、メモは超重要手掛かりになります。

しかし超重要手掛かりのメモを残した理由は、明らかになっていません。

メモだけではなく、映画には至るところに巧妙な伏線がはられています。

散らばった伏線が見事に回収され、真実へと導く手法は「お見事」の一言です。

 

考察が好きな人はたまらない

映画「メメント」は、考察好きにとってはたまらない映画になるでしょう。

実際に映画「メメント」を考察してまとめたサイトは、ネット上にいっぱいあります。

考察好きにとってたまらない映画になっている理由として考えられるのは、1回見ただけで内容が分からない点にあります。

何の予備知識もなしに映画を見ると、何のことかサッパリわからなくなるでしょう。

しかし次にもう一度「メメント」を見てみると、話が綺麗に繋がっていたことがわかります。

「メメント」には何気ないシーンでも、大きなヒントが隠れている場合があるのです。

 

メメント|見どころは?

メメント

出典:映画.com

 

映画をあまり見ない人にとって、「メメント」は見るだけでも疲れる映画となるでしょう。
映画は本来楽しむものであり、疲れるために見るものではありません。

そこで映画「メメント」の世界を知るためにも、見どころについてご紹介します。

 

複雑過ぎる話こそが見どころ!

映画「メメント」の見どころは、複雑で難解な話そのものにあるかもしれません。

作中において、レナードの隣に知らない女性がベッドの横で眠っているシーンがあります。

いきなりベッドの横に知らない異性が眠っていたら、変な冷や汗が出てくるでしょう。

そして同時に「この女性は何者なのか?」「なぜレナードの横で眠っているのか?」と、疑問に思うようになります。

当初は、「協力者」として登場していた女性。

しかし映画が進む(物語進行上では逆戻り)すると、意外な素性が明らかになるでしょう。

もし映画「メメント」の話が時系列通りに進んでいたら、女性の存在感が薄くなるのがオチです。

映画「メメント」は、あえて複雑に物語を散りばめることで、観客達に強烈な印象を植え付けています。

 

ラストはラストでもなければ結末でもない

映画「メメント」の結末をもし予想できる人がいれば、その人は凄腕の占い師か預言者です。

最近は「意外なラストが!」のセールスが載せられた映画が多く、観客は少々覚め気味…。

しかし映画「メメント」のラストは、本当の意味の「ラスト」ではないのです。

一般的なミステリーの場合、事件を追いかけた末にようやく犯人に追いつくのが、お決まりパターンとなっています。

映画「メメント」の場合、一応探偵役がいて事件の真相を暴こうとしています。

でも結末に待ち受けている「解決」は、「解決」ではありません。

そもそも記憶が保てないのにも関わらず、なぜ「犯人を追いかけてやる」という記憶はあるのでしょうか?

「解決すれば全て終わり」という認識を捨てない限り、映画「メメント」の結末を予測するのは不可能です。

 

人間の悲しき思い

映画「メメント」が描こうとしているのは、人間が持つ悲しい性かもしれません。

注目されるのは話の難解さにありますが、実は人間の本質を鋭くつついた映画でもありました。

もしも愛する人が治すことができない病気にかかってしまったら、どうするでしょうか?

愛する人が自分のせいで悲劇に見舞われたら、どう対応するでしょうか?

大半の答えは、「奇跡を信じて支える」と答えるかと思います。

しかし現実は甘くはなく、想像以上に大きな負担がのしかかることになるでしょう。

人間は、思っているよりも弱い生き物です。

 

メメント(2000)映画は面白い?面白くない?見どころも!のまとめ

 

映画「メメント」の内容はとても難しく、「面白くない」と感じる人がいても仕方ないかもしれません。

しかし映画「メメント」を詳しく分析してみると、実は巧妙に練られた極上のサスペンスミステリーであることがわかります。

何気ないシーンに隠れた大きなヒント・意外過ぎる事実に気がつくことができれば、映画の虜になっていることでしょう。

 

以上、「メメント(2000)映画は面白い?面白くない?見どころも!」についてご紹介しました!

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

コメント

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