ウィル・スミス主演の映画『7つの贈り物』。
何故ティムは最後にクラゲによる自殺を選んでしまったのでしょうか?
そのことについて解説していきます。
- クラゲを使った理由は神経毒が狙いだった?
- クラゲの毒の効果はどんなもの?
- エズラとエミリーのラストシーンについて解説!
7つの贈り物|クラゲの意味は?
クラゲを使った自殺を選んだ理由
自身の身を削り続け、満身創痍の中出会う難病のエミリーと
犬の散歩に出かけたり、壊れてしまったと嘆いてた印刷機をティムが直してあげたりする中で恋に落ちます。
エミリーは心臓病を患っていたため、
もうすでに体中の臓器を失っていて、おそらく長く生きることが出来ないティムが、
最後の贈り物として自身の心臓を選んだのです。
エミリーへ心臓を贈るために、
これから自殺をすると電話で宣言したあとに、
浴槽に氷を張った状態でクラゲの神経毒を使い自殺をしたのです。
事故からずっと絶望的な思いで暮らして、贈り物を送り続けたティムにとってエミリーとの出会いはきっともっと生きたいと思ったであろうと想像すると切なくて苦しくなりますね。
クラゲの毒の効果は?
ティムが使ったクラゲはハブクラゲ(学名Chironex yamaguchii)という種類のクラゲで、
沖縄に近い日本海近海にも生息するそうです。
その中でも特に危険な種で、刺された場所は激しい痛みとミミズ腫れから水泡、そして壊死に至り、
そして意識不明、呼吸困難から心停止に至るといった激しい症状を引き起こすものの神経毒なので、
おそらくティムは心臓へなるべく負担をかけない状態で心停止をさせたかったからクラゲを選んだのかもしれません。
7つの贈り物|ラストのエズラとエミリーのシーン
ラストでのエズラとエミリーの行動について
公園で楽しそうに歌う聖歌隊に合わせてピアノ伴奏をしているエズラと目が合うエミリーですが、
初めて会ったはずの2人は抱きしめあうのです。
何故何も語らなくとも抱きしめあえたのでしょうか?
おそらくエズラにはティムの眼球が移植されていて、
エミリーにはティムの心臓が移植されているので、
無意識にでも惹かれあうものがあったに違いません。
同じようにティムという存在に、
人生を永遠に変える贈り物を貰い受けた2人だからこそ
言葉はなくとも分かり合えるものがあったのでしょう。
切なくて、涙があふれてしまうシーンになっています。
7つの贈り物|クラゲの考察とラストのエズラとエミリーを解説!のまとめ
さて、いかがでしたか?
贖罪の気持ちを持って7人に自身の身を削りながらも、誰かを助けたいと願うティムは、最後の最後で愛する人にクラゲによる自殺で自分自身の心臓(ハート)を差し出して助けた、ということになりました。
そしてティムによって救われた人たちがまた無意識につながることで、新たな救いが生まれるのかもしれません。
とても切なくて感動的な映画だと思いますが、個人的には事故によって犠牲になった人の家族や恋人はどうするんだろう?と少し気になりました。
宗教的な感覚ではきっと贖罪として身を削る方が救いになるのかもしれませんが、そこは難しい問題ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
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