『夕陽のガンマン』は、1965年に制作されたイタリアの西部劇で、日本では1967年に公開されました。
主演はクリント・イーストウッドが務めており、「ドル箱三部作」と呼ばれている作品(『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』)の2作目にあたります。
監督はセルジオ・レオーネが務め、『荒野の用心棒』が大ヒットしたことにより、次作への期待を込めて大幅に増やした予算を与えられ、製作した作品です。
今回は、マカロニ・ウエスタンの作品の中でも人気の高い『夕陽のガンマン』の登場人物やキャストの解説、作品の感想・評価についても調べてみました。
『夕陽のガンマン』のキャスト解説
それでは、『夕陽のガンマン』の登場人物とキャストを紹介します。
登場人物とキャスト一覧
役名 | 俳優名 | 日本語吹替 | |
NETテレビ版 | DVD版 | ||
名無しの男(モンコ) | クリント・イーストウッド | 山田康雄 | 山路和弘 |
ダグラス・モーティマー大佐 | リー・ヴァン・クリーフ | 納谷悟朗 | 有川博 |
エル・インディオ | ジャン・マリア・ヴォロンテ | 小林清志 | 谷口節 |
グロッギー | ルイジ・ピスティッリ | 大塚周夫 | 廣田行生 |
ワイルド | クラウス・キンスキー | 内海賢二 | 原康義 |
モンコ(クリント・イーストウッド)
情報を得るためインディオ一味に加わったモンコは、途中作戦に失敗してしまいますが、次なる作戦をたて、インディオ一味を追いかけます。
モーティマーがインディオを狙う理由が、お金ではなく、復讐であることに気づいたモンコは、モーティマーとインディオとの最後の決闘の場面で、モーティマーを見守り、アシストします。
生年月日:1930年5月31日
出身:アメリカ(サンフランシスコ)【経歴】・1955年 映画『半魚人の逆襲』デビュー
・1964年 映画『荒野の用心棒』
・1993年 映画『許されざる者』 アカデミー作品賞・監督賞受賞
・2005年 映画『ミリオンダラー・ベイビー』 アカデミー作品賞・監督賞、ゴールデングローブ監督賞
クリント・イーストウッドは、映画監督としても高い評価を受けています。
ダグラス・モーティマー大佐(リー・ヴァン・クリーフ)
賞金首を仕留めた後、10,000ドルの賞金が賭けられたインディオ一味が近くにいることを知り、同じくインディオ一味を狙っていたモンコにタッグを組むことを持ち掛けます。
インディオ一味への作戦失敗後もモンコを引き留め、インディオを追いかけます。
それは自身の妹の復讐のためでした。
インディオとの一騎打ちも見ものです。
生年月日:1925年1月9日
出身:アメリカ(ニュージャージー州)【経歴】・1952年 映画『真昼の決闘』
・1962年 映画『リバティ・バランスを射った男』
・1966年 映画『続・夕陽のガンマン』
リー・ヴァン・クリーフは、脇役・悪役を演じ、高い評価を受けています。
エル・インディオ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)
銀行襲撃後、モンコとモーティマーの正体を知った手下たちが二人を捕まえリンチしますが、インディオはモンコとモーティマーを脱走させ、手下たちに二人を追わせてる隙に、金を独り占めしようと企みます。
手下たちが全員返り討ちにあい、残されたインディオはモーティマーから勝負を挑まれますが、インディオがモーティマーの妹をレイプし、それが原因で妹を死に至らしめたことが明らかになります。
生年月日:1933年4月9日
出身:イタリア(ミラノ)
【経歴】
・1964年 映画『荒野の用心棒』
・1970年 映画『殺人捜査』
・1986年 映画『首相暗殺』ベルリン国際映画祭男優賞
イタリアを代表する俳優として、高い演技力が評価されています。
『夕陽のガンマン』のネタバレ感想評価
それでは、『夕陽のガンマン』の感想や評価も見ていきましょう!
ストーリーやテーマについて
何十年も前の作品なのに見ていて飽きない。
ストーリーが単調でなく、見せ場もいくつもあるので面白い。
など、ストーリが面白い!という感想が多かったです。
しかし、何故インディオがモーティマーの妹の写真の入ったペンダントを持ち続け、トラウマになっていたかの説明があまりなかったので、分かりづらかったなど、細かい部分の説明が不足していて、理解しづらかったという意見もありました。
また、『夕陽のガンマン』では、夕日をバッグに口笛の音色が響く本作のテーマ曲ともいうべき音楽も人気です。
作品の音楽は、エンニオ・モリコーネが担当し、作曲も手掛けています。
口コミでも、バックで流れる音楽が、何度聞いても新鮮に感じられ、作品とマッチしていてとても良い。
口笛のテーマ曲が、作品を盛り上げていて良いなど、音楽に対する評価も非常に高かったです。
演出や脚本について
本作の脚本・原案は、イタリアの脚本家ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニが、監督のセルジオ・レオーネと共同で手掛けています。
本作は、監督の細かい演出やカメラワークにも注目が集まっています。
久々に映画を見た
それも、大学の先生から借りた夕日のガンマン
作品全体の雰囲気が何度か観賞してきた西部劇と少し違いカメラワークや演出が凝ってて面白かった
インディオのポスターとモーティマーの目元が交互に映し出される描写や床屋の椅子に座りながら後方の敵を倒すシーンとか結構気に入った— 葡萄酒を嗜む老紳士 (@jojodio134) May 13, 2017
口コミでも、右利きなのにガンベルトを左腰へ吊るし、対決シーンではガンベルトの銃を抜かずに右腕を振って、小型拳銃を取り出すなど演出が細かすぎるなど、銃撃シーンでの演出を楽しんでいる感想も多くありました。
その一方、帽子を連射するシーンや、これでもか、というほど引っ張る決闘シーンなど、レオーネ監督の演出に乗って楽しめる人は面白いが、それに乗れない人は冗長に感じることもあるのではないかとの意見もありました。
様々な意見のある銃撃シーンですが、見ごたえのあるシーンとなっています!
キャラクターとキャストについて
本作では、当時35歳の若き日のクリント・イーストウッドが出演している作品としても注目を浴びています。
『夕日のガンマン』子供の頃からもう何回観たかな…
クリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフの喫煙シーンはカッコよすぎてどれもしびれる pic.twitter.com/m7P7jXygM1— *tiara* (@yossy_0603) October 24, 2017
主人公たちのくわえ煙草のシーンは渋すぎる!かっこよすぎる!と人気のシーンです。
キャストに関する口コミでは、普段悪役の多い、リー・ヴァン・クリーフが悪役でない主役を演じているのが新鮮だったという感想や、『バンパイア・イン・ベニス』でも有名なクラウス・キンスキーが端役として出演しているのが印象的だったという感想もありました。
キャストが豪華であり、キャラクターとキャストがマッチしていたという意見も多かったです。
『夕陽のガンマン』のキャスト解説、感想・評価まとめ
今回は、『夕陽のガンマン』の登場人物やキャストの解説、作品の感想・評価について調べてみました。
本作は、55年も前の作品にもかかわらず、いまだにマカロニ・ウエスタンの名作としてファンの多い作品です。
現代では描けない男臭い映画との感想もありましたが、銃の早撃ちや、撃ち合いなど、見どころ満載の作品となっています。
今や、ハリウッドを代表する俳優となった若き日のクリント・イーストウッドも出演している作品でもありますので、是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
コメント
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