「デスペラード」は1995年に制作されたアメリカ映画です。監督はロバート・ロドリゲスで、その名前を一躍有名にさせた1992年公開の映画『エル・マリアッチ』の続編です。
『エル・マリアッチ』で主人公のエル・マリアッチ(アントニオ・バンデラス)はギターの流し。仕事を探すためにたどりついたメキシコの小さな町で殺し屋に間違えられ、マフィアに最愛の人を殺され、自らも左手を撃ち抜かれてギターを弾けなくなってしまったという物語。その続編が「デスペラード」。エルは大切な黒いギターケースを手に、今日も酒場に現れる。目的は街を牛耳る麻薬王であるブチョ(ジョアキム・デ・アルメイダ)に復讐するためだ。友人からブチョの手下がいるとの情報を聞き、酒場で激しい銃撃戦を繰り広げた。手下を襲撃することは成功したエルだったが、自らも負傷し、通りすがりの謎の美女カロリーナ(サルマ・ハエック)が介抱してくれることに。ブチョの追っ手からも匿ってくれ、カロリーナとは恋人関係になる。だが、ブチョはエルへの怒りの矛先からカロリーナにまで危険を及ぼし始める。エルはかつての仲間カンパ(カルロス・ガラルドー)とキーノ(アルバート・ミシェル・Jr)を援軍として呼び、再びブチョと対決する。
今回は「デスペラード」の見所である銃劇シーンにスポットを当て、銃の種類などについて紹介していきます。
- 「デスペラード」の銃の種類
- 「デスペラード」のギターケース型の銃
- 「デスペラード」から生まれたデスペラード撃ち
銃の種類は?
映画で使用する銃には、ステージガンと呼ばれる小道具を使って撮影されます。「デスペラード」で使用されている銃にはどのような種類があるのでしょうか?ご紹介します。
主人公のエル・マリアッチが使用した銃
エル・マリアッチ RDI ストライカー12 ショートバレル
水平二連ショットガンとの二挺撃ち時もあり
伝説シーンで使用水平二連ショットガン ソードオフモデル
ストライカー12、KP90との二挺撃ち時もありスタームルガー KP90 スリーブガン時もあり
二挺拳銃時もあり
水平二連ショットガンとの二挺撃ち時もありウィルディガンズ ウィルディマグナム スコープ装着
ブチョ狙撃時に使用(発砲無し)AAI M10 殺した敵から拝借
(サプレッサーは無し)コルト XM177 殺した敵から拝借(弾切れのため発砲無し) IMI デザートイーグル タボの銃を無理やり発砲 S&W M66 ギターケース内に収納(未使用) USSR マカロフ コッドピース リボルバー
このように主人公のエル・マリアッチは散弾銃や自動拳銃など、いくつもの種類の銃を使用しています。映画のシーンでは敵から奪った銃も武器として使用しています。
「ショットガン」という言葉はアメリカ英語で、日本でも馴染みのある言葉ですね。
この映画でも登場するこの銃は、散弾銃と呼ばれる種類です。16世紀に猟銃といて開発された銃器で、アメリカでは、歴史を通じて狩猟・対人戦の双方で象徴的な武器でとして使われています。
アメリカでは開拓時代、銀行の現金輸送馬車が常に助手席に散弾銃を持った警備員を乗せていたことから助手席のことを「ショットガン」と呼ぶようになりました。
麻薬王・ブチョが使用した銃
ブチョ ベレッタ M93R 2nd 防弾リムジンに向けて発砲 M1911A1 ステンレスモデル IMI デザートイーグル シュラッグの射殺時に使用
ライト ハンドから拝借
一方、主人公のエル・マリアッチの宿敵である麻薬王・ブチョもいろいろな種類の銃を使って攻撃してきます。ブチョが扱う自動拳銃は『大口径主義のアメリカ』の象徴とも云えれ、マグナム弾を発射することが出来る銃です。また機関拳銃は、『踊る大捜査線』など、日本でも数々の作品で使用されています。この銃は派手な連射出来るのが特徴でその威力も圧巻です。
さすがは麻薬王が扱う銃だと納得させられます。
ギターケースを銃に?
そうそう、マリアッチは映画「デスペラード」の主役ね
この「ギター仕込み武器三人衆」のかっこいいことといったら!!
タランティーノ氏が殺され役(川谷拓三さん的な)で出演してたり。 pic.twitter.com/9cjxBF8rdc— りゅうき (@Ezonokami_Ryuki) August 3, 2015
仲間のカンパの銃はギターケース!
主人公のエル・マリアッチは回転式拳銃や自動拳銃をギターケースの中に入れて常に戦闘態勢に入っています。その攻撃は両手に拳銃を構えて同時に撃つというスタイル。そのシーンのアントニオ・バンデラスの銃さばきはカッコ良く見入ってしまいます。
そのエルを援護してくれるのが仲間のカンパ。彼の銃器はなんとギターケース自体が銃でマシンガンとなっていて、ギターケース型マシンガンです。
このマシンガンの特徴としては銃の引き金を引き続る限り、弾が連射され続けるフルオートマチック。しかし使う人を選びます。銃の高熱や高負荷がかかるため強靭な身体が必要となる銃なのです。
もうひとりの仲間、キーノの銃もギターケース!
またもう一人のエルの援護仲間がキーノ。キーノの銃器もギターケースですが、カンパの銃器とは全く異なります。
キーノの銃器はギターケース自体が銃でロケットランチャーで、ギターケース型ロケットランチャーです。
このロケットランチャーとは方に肩に担いでロケット弾を発射する銃器のことで、こちらもカンパの銃器と同じく強靭な肉体が必要とされます。
この映画から生まれたデスペラード撃ち
【妄想ニヤニヤ】
ギターのハードケースを持っている方を街で見かけると、絶対一度は映画「デスペラード」の真似をしてるんじゃないかとニヤニヤしてしまう!
ロケット砲撃つポーズしてるはず!!— ミ モーザ (@oranikonkiwo) March 23, 2018
この映画のシーンはデスペラード撃ちという銃の撃ち方も生み出しました。
その撃ち方は右肩にギターケース型ロケットランチャーを担ぎ、右足は曲げた状態で膝を地面に付けない状態で体重を支え、左足は伸ばした状態。この時左足の足首は捻挫をしないように足のつま先は上に向けなければなりません!
この状態でランチャーを発射する方法がデスペラード撃ちです。
まとめ
ギターケースにマシンガン
ハードケースをもつギタリストが酔ったらやる定番のネタが
映画「デスペラード」
ギターケースロケットとか今見ても凄い
ちなみにこのキャラは助っ人であっさり死んでしまうだからこそ映えるキャラなのである
映画そのものはスタイリッシュアクションで一見の価値あり pic.twitter.com/TOBhSDIlHE
— 松山 国虎 (@B5N2_J_334) January 27, 2019
この映画「デスペラード」は、映画『エル・マリアッチ』の続編です。これらの作品は、銃描写がしっかりしているシリーズ作品として楽しめます。
デスペラード撃ちという言葉が誕生するくらい、斬新な銃器が登場する面白い映画ではありますが、銃は簡単に人の命を奪ってしまうという怖さも教えてくれる作品でもあります。
また他の映画でも、銃に焦点を当てて鑑賞してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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