82年生まれ、キム・ジヨン|不評?キャッチコピーがおかしいと話題に?

 

独特な映画タイトルでも注目の、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』。

 

実は、この映画につけられた日本語版のキャッチコピーが映画の内容とはかけ離れている!ということで不評の声が沢山あがっているのをご存じでしょうか?

原作である小説を読んだ方たちからは、あまりにも内容を無視したキャッチコピーを見て、映画を観る気を失くしてしまった、なんて厳しい意見も!

 

今回は、なぜそこまでこのキャッチコピーが不評となってしまったのか?その理由と、日本語版キャッチコピーと韓国版キャッチコピーの違いについて調べてみました。

 

 
この記事で分かること

・日本語版キャッチコピーは映画の内容とかけ離れている!?

・韓国語版キャッチコピーとの違いは?

・日本語版キャッチコピーが不評な理由!まとめ

 

82年生まれ、キム・ジヨン|日本版キャッチコピーはおかしい?不評?

 

日本語版キャッチコピーが不評な理由

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』につけられている日本語版キャッチコピーはこちらでした。

「大丈夫、あなたは一人じゃない」

原作を知らない人が見れば、何か困難があっても一人じゃない、というような明るい前向きなメッセージに感じられるこの一文。

ポスターでは主人公キム・ジヨンに寄り添う夫が微笑んでおり、妻への優しい言葉だろうと思ってしまいます。

しかし、この一文が、実際の映画の内容とはかけ離れていると、日本の中では大不評となっているのです。

 

『82年生まれ、キム・ジヨン』のストーリー

映画では、主人公のキム・ジヨンの人生を通して、現代に生きる女性が感じる女性特有の重圧や生きづらさを描いています。

生まれた時から男児は優遇され、酷い時には女児の妊娠だと分かった時点で堕胎する選択肢があること。痴漢を受けるのは被害にあった女性が悪いという考え方。女性の社会進出とは名ばかりで、男性社員しか評価されない現実。

子ども(男児)を産むことを求められ、産んだとしても育児は母親の役目として誰にも頼れない日々。当然、自分のキャリアや夢は子どものために捨てるのが当たり前、という人生をジヨンは歩かなければならなかったのです。

ジヨンはそんな人生にやがて精神を病んでしまい、本人の記憶の外で、別の人格が現れるようになってしまいます。

 

とても、「大丈夫、あなたは一人じゃない」なんて、希望やなぐさめがあった人生ではありません!

しかも、夫も、ジヨンが精神を病んでしまうまで、その心に気が付いてあげることができなかったのです。

原作を知らず、ポスターだけを見たら、まるでずっと夫だけは味方でいてくれたのかな?と思ってしまいます。

こういった映画の内容と照らし合わせると、もはや正反対とまで思えるキャッチコピーに感じてしまいますよね。

現在、女性の生き方に関して、やっと社会的に焦点があてられるようになってきたばかりです。まだ「大丈夫」な社会には残念ながら程遠い現実。

確かにこれは、映画を表すキャッチコピーとしてはふさわしくないように思います。不評なのにも納得です・・・。

 

82年生まれ、キム・ジヨン|日本版と韓国版のキャッチコピーの違いは?

82年生まれ、キム・ジヨン

出典:IMDb

 

韓国版のキャッチコピー

大不評だった日本語版キャッチコピー。

製作国である韓国のキャッチコピーはこちらでした。

「誰もが知っているが誰も知らなかった あなたと私の話」

日本語版キャッチコピーは夫から妻への言葉のようなイメージでしたが、こちらは世の中の女性全体にあてたキャッチコピーだとわかります。

また、韓国ではジヨンだけが映った宣伝広告にもこのキャッチコピーが使われており、やはり映画の内容を反映したキャッチコピーだと感じられました!

この文章をそのまま日本語版キャッチコピーとして使用すればよかったのでは??という意見も。

見比べてみると、やはり日本語版キャッチコピーが映画にあっていないことがわかります。

 

日本語版キャッチコピーの意味とは・・・?

不評だった日本語版キャッチコピーが、きちんと映画の内容を考えてつけられた内容だとして、この意味を考えてみました。

「大丈夫、あなたは一人じゃない」

・ジヨンと同じように差別に苦しんでいる人は、あなただけではない

・苦しんでいるあなたの味方もいる

励ましのようにも考察できますが、男女差別の問題をリアルに描いているこのストーリーと照らし合わせると、ジヨンは救われない人生を送ってきたことから、やはり少し映画の内容とはずれているように感じてしまいました。

 

82年生まれ、キム・ジヨン|不評?キャッチコピーがおかしいと話題に?のまとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

日本語版キャッチコピーが不評だった理由には、納得できるものが多くありましたね。

本来キャッチコピーは映画の内容とマッチする一文のはずでしたが、日本語版キャッチコピーは映画で描かれる女性差別の中を生きたジヨンの人生とはかけ離れており、少し残念な気持ちになってしまいました・・・。

韓国語版では、アンマッチすることのないキャッチコピーとなっていることもわかりました。

なぜ日本語版があの一文になってしまったのか?謎は残りますが、映画を大切にしたキャッチコピーであることの大切さに気が付くことが出来ました!

 

以上、82年生まれ、キム・ジヨン|不評?キャッチコピーがおかしいと話題に?についてご紹介しました!

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コメント

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