82年生まれ、キム・ジヨン|映画の結末あらすじ|チョン・ユミ出演(ネタバレなし)

 

2016年、1156万人を動員したゾンビパニック映画

「新感染ファイナル・エクスプレス」で夫婦役を演じ話題となった

チョン・ユミ×コン・ユ主演

韓国で初登場でNo.1を獲得した大ヒット作品

「82年生まれ、キム・ジヨン」をご存知ですか?

 

全世界の女性が共感するという、

 

幼少期から少女時代を経て感じる生きづらさ。

必死に勉強をしてやっと入った大学から、就職する大きな壁。

結婚をして、出産をして、会社をやめて、

そして感じる社会から取り残されていくような感覚。

困難な再就職の道。

 

女性として生きる上で感じる“違和感”“痛み”の正体、そして未来への希望を描いた作品です。

 

82年生まれ、キム・ジヨンについてあらすじと解説をしていきます。

 

 

この記事で分かること

・82年生まれ、キム・ジヨンの簡単なあらすじ紹介

・社会における男尊女卑に対する女性の困難や差別を解説

・82年生まれ、キム・ジヨンについての感想

82年生まれ、キム・ジヨン丨予告動画

82年生まれ、キム・ジヨン丨作品情報

タイトル82年生まれ、キム・ジヨン
原題82년생 김지영
日本公開日2020年10月9日
上映時間118分
ジャンル人間ドラマ
監督キム・ドヨン
脚本ユ・ヨンア
製作春風映画社
編集チョン・ビョンジン
製作国 韓国
配給クロックワークス

82年生まれ、キム・ジヨン丨主な登場人物(キャスト)

 

キム・ジヨン(チョン・ユミ)

82年生まれの子育て中の専業主婦。大学卒業後、広告代理店で働いていたが、出産を機に退職した。ひかえめで大人しい性格だが、幼少期から感じていた女性としての生きづらさや、出産育児するうえでの疲れから心の病を発症してしまう。

 

チョン・デヒョン(コン・ユ)

ジヨンの夫。IT企業で働いている。心を病んでおかしい行動をとる妻を心配して涙を流したり、育児休暇を取ろうとしたりと優しい夫ではあるが、ジヨンには子育てに専念してほしいため、復職しようとする妻に渋い反応をしたり、子育ては一緒にするものというより、手伝うスタンスでいる。

 

ミスク(キム・ミギョン)

ジヨンの母。公務員の夫と3人の子どもたち、姑と共に暮らしている。家事はもちろん、様々な事業をして現金収入を得る大黒柱。結婚後「男の子を産め」という圧力に、3人の娘を産むも男児が生まれず、人工妊娠から中絶をし、4人目でやっと男児を授かった。

 

キム・ウニョン(コン・ミンジョン)

ジヨンの姉。教育大学へ進学し、後に教師となる。

ジヨン同様、女性の生きづらさを感じてはいるが、ジヨンとは違い、言いたいことをハッキリと言える性格。

 

82年生まれ、キム・ジヨン丨あらすじ(ネタバレなし)

82年生まれ、キム・ジヨン

出典:映画.com

82年生まれ、キム・ジヨン丨あらすじ

 

ごく普通の30代の専業主婦、キム・ジヨンは、

中堅企業のIT会社に勤める夫のデヒョンと、1歳半の幼稚園児の娘と共に、

ソウルから少し離れた郊外に暮らしていました。

 

家事と育児に追われ、専業主婦であることや、姑からのストレスを感じながらも、不自由なく愛する家族のため日々を過ごしていました。

 

しかしそんなある日、ジヨンは心のバランスを崩してしまい

突然、別人のように、それはまるで母親や大学の先輩の女性が憑依したかのように振舞い始めるのです。

憑依して周囲を驚かせたときのことは、ジヨン本人は気付いておらず、全くおぼえていない始末でした。

 

デヒョンはジヨンを傷つけまいと、打ち明けることも出来ず

精神に負担をかけないように気遣いながら過ごしていましたが、

精神科医のカウンセリングを受けることに。

 

そしてジヨンはそこで、ジヨンの過去を遡るように話は展開していきます。

 

ジヨンの祖母がかわいがるのは男の子の弟ばかりで、

同級生にストーカーのようなことをされたとしても、

叱られるのはジヨンのスカートが短いからだだと言われたこと。

 

社会に出ると、上司のセクハラに黙って耐え、

仕事で成果を上げても、昇進していくのは男性社員ばかり。

 

出産を境に、夫や親族に「母親なら子育てに専念するべきだ」という圧力に耐えられず退職をします。

 

仕事をする能力が低いわけでも、怠慢に過ごしていたわけでもなかったのに、すべてこれで終わってしまった。

仕事を失ったのは夫ではない、自分だ。

 

懸命に生きているのに女性だからというたったそれだけの理由で、

抑圧され続ける、理不尽で不平等な生き苦しい社会が、

ジヨンの精神を徐々に蝕んでいったのでした。

 

82年生まれ、キム・ジヨン丨見どころ

出典:imdb

男尊女卑の文化が根強く残る韓国の社会で女性たちが受ける困難や差別

 

主人公のジヨンという名前は、韓国の82年生まれの女性の名前で一番多かった名前だそうです。

キムも今現在の韓国で一番多い名字だそうです。

 

そんなごく普通の多くいる女性たちに向けた作品なのですが、

 

少し前の日本同様(今でもあることはある)、韓国では

 

学校の名簿は男子生徒から始まり、

満員電車では痴漢されるのは当たり前

 

就職活動では女性だからという理由だけで困難を要し、

いざ会社に入れば女性がお茶くみをするもの

どんなにキャリアを積んでも成果を上げても同期の男性社員の給料の方が多い

 

結婚をすれば子育てに追われ

姑からのキツい言葉にも笑顔で耐えながら、

専業主婦をしていても肩身が狭い思いをする…。

 

そういうものかと受け入れては来たものの、考えてみれば何かおかしかった。

 

そんな男尊女卑に対し、韓国国内でのme too運動の引き金なり、

原作小説は「フェミニズムの小説」とまで言われ社会問題化しました。

 

上映以前から大きな評判を呼んではいましたが、

一方で公開される以前から低評価をつけられてしまったり

主演に決まったチョン・ユミが非難を浴びるなど問題は大きくなっていました。

しかし、公開されて作中のキム・ジヨンの辛い境遇を見ていくにつれ、共感を感じ涙を流す人が多くいたということもあり、世界37か国での公開が決まっている中で、国や文化が違っていても世界中の女性の共感を呼んでいる作品となっているのです。

 

82年生まれ、キム・ジヨン丨感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン

出典:映画.com

感じていることは自分だけではない

 

客観的に見れば、ジヨンに関わる人たちを見てみると、

 

自分を理解してくれる協力的な夫がいたり、

幼いながらも手のかからない素直な娘だったり、

姑もそんなには変な人というわけでもなく、

ジヨンの親も愛情深く育ててくれていて、

 

一見恵まれた環境なのに何故?と思う方もいるそうです。

 

しかし、女性であるということだけで抑圧されて幼少期より過ごしてきて、

せっかく就職してキャリアを積んできても、

結婚して出産すると元のキャリアには戻れない。

 

そんなこと自体、当たり前に過ごすことがどれだけ大変なことなのでしょうか?

そして、そんな“思い”をしている人がどれだけいるのでしょうか?

 

そんな“思い”をキム・ジヨンを演じるチョン・ユミが

説得力のある演技でむなしさや切なさを演じているのです。

82年生まれ、キム・ジヨン丨あらすじ、見どころ、感想・評価のまとめ

 

女性だけでなく、子育て中の奥様がいらっしゃる男性や、

これから結婚を考えている若いカップルにも是非見てほしい作品となっております。

 

どこか生き苦しさを感じているのは女性だけではなく、

男性も形は違えどそういったことがあるでしょう。

 
この作品を見ることで心がどこか軽くなる、そんな作品ではないのでしょうか。
 
 
以上、82年生まれ、キム・ジヨンについてご紹介しました!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

コメント

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