2020年11月13日(金)に公開された、兼重淳監督の最新作「水上のフライト」は、不慮の事故で走り高跳び選手としての夢を絶たれた女性が、パラカヌーと出会って希望を取り戻していくヒューマンドラマです。
実在のパラカヌー日本代表選手との交流を経て作られた脚本を、女優・中条あやみが主演を務めることで完成させたこの映画は、果たして面白いのかどうなのか気になりますよね。
今回は、映画「水上のフライト」が面白いのか、つまらないのかについて紹介していきます。
- 「水上のフライト」の予告動画
- 「水上のフライト」の面白い理由
- 「水上のフライト」のつまらない理由
面白い理由は?
ヒロインが栄光を掴む瞬間までのストーリーに感動する
一番ネットの感想・口コミで多く挙げられていたのは、「ヒロインが栄光を掴む瞬間までのストーリーに感動する」でした。
勝ち気で負け知らずの大学生アスリートの藤堂遥が、不慮の事故によって走り高跳び選手としての夢が絶たれたという、初めての挫折を味わいます。
そこだけでも、遥の気持ちを考えると泣けてきてしまうのに、その遥が今度は別の道「パラカヌー選手」として頑張っていく過程がまた号泣するほど感動するようです。
自分の力ではどうにもできない困難にぶち当たってしまう遥、同じ経験をした事がある人は特に感情移入しやすい部分だったことから、再び栄光をつかみ取るまでの過程を描いたストーリーは感涙すること必至なのでしょう。
それほどファンの心に響いた映画は、絶対面白いですよね。
大切なことを気づかされる、素晴らしい映画だ
次にこの映画良かった・面白かった理由として多く挙げられたのは、「大切なことを気づかされる、素晴らしい映画だ」でした。
今までトップアスリートとして、他者に目を向けることなく突き進んできた遥でしたが、初めての挫折を味わって別の道に進んでいくわけですが、今までもこれからも誰かに助けられ支えられていることを実感するのです。
そんな当たり前のようで当たり前ではない大切なことを、遥を通じて気づかされるきっかけを与えてくれるこの映画は、映画を観た人全員心打たれたことでしょう。
それにこれは悲しい映画ではなく、登場人物皆が明るくて笑顔で、輝いていたからこそ素晴らしいという意見もありました。
景色の美しさと周囲から向けられる愛に感動した
この映画の主題歌であるSUPER BEAVERの「ひとりで生きていたいならば」にピッタリ合う、ヒロインがパラカヌーしている時の景色の美しさも、高評価の理由でした。
ほとんどが水辺で行われている撮影ですが、その自然あふれる風景の美しさが、曲とも合ってたまらないようです。
美しい映像もですが、遥へ向けられる周囲の色んな愛にも感動できます。
娘の遥を心配しながらも、「まだ外の世界があることをわかって欲しい、諦めちゃいけないということをわかって欲しい」と思いながら影で支える母親の郁子の親子愛に感動すること間違いなしです。
それと口数は少ないが、遥の傍で彼女を支え、見守ってくれる颯太の包容力たっぷりの優しさと愛情にも感動します。周囲から向けられる色んな愛の中で、この2人の愛が一番素晴らしいと高評価でした。
つまらない理由は?
交通事故の原因が良くなかった
遥は”不慮の事故”により、下半身不随になって走り高跳び選手としての夢が絶たれてしまうのですが、何故その事故が起きたかという原因を知ると、ちょっと印象が悪くなってしまうようです。
映画「水上のフライト」が面白くない理由として口コミ・評価で挙げられたのが、「ショッキングな交通事故のシーンが、遥の不注意で起きたことというのが良くなかった」でした。
確かに車側の不注意ならまだしも、遥の不注意で事故に遭ってしまったのなら、遥は自分のせいで夢を断ってしまったことになりますよね。
これを見たファンは思わず、遥を轢いてしまったワゴン車の運転手の悲惨なその後が気になって仕方がなかったようです。
レースシーンがあまり盛り上がらない
典型的なスポ根ドラマというストーリーと、中条あやみをはじめとする出演者全員の演技が良かっただけに、「パラカヌーのレースシーンが地味で、いまいち盛り上がらなかった」というのが、面白くない理由として挙げられていました。
他の人気スポーツとは違い、スピード感あふれるものでもないため、マイナーなスポーツならではのちょっとした地味さによって、クライマックスシーンなのにあまり盛り上がれなかったようです。
ただ、スピードはあまりないものの、その分どっちが前に出るのかというドキドキハラハラした感じは味わうことができます。
時折見せるあざとすぎる演出に冷める
劇中で時折見せる「あざとすぎる演出」に、それまでの興奮や感動が薄れ、冷めてしまったファンがいたのも低評価の理由の一つです。
オープニングの劇伴(オープニングに流れた伴奏音楽)が過剰だった、子供たちの演技があざとすぎて何か嫌だった、と感じたファンもいました。
なかでも一番あざとすぎてダメだったのが、焚火のシーンで颯太がやる頭をポンポン撫でるところ、そういうイケメンがやるから許されるみたいな演出を、恋愛映画以外ではやらないで欲しいという意見が多かったです。
この映画「水上のフライト」のストーリーでは恋愛要素は少ないですし、典型的なスポ根ドラマとしてまとめるならば、いらない要素ともいえますね。
ただ、颯太役を演じる杉野遥亮ファンの人は、このシーンは大興奮しただろうし、一番ときめいたシーンでもあるでしょう。
まとめ
さて、映画「水上のフライト」が面白い・つまらない理由について、それぞれご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
この映画良かった・面白かった理由として挙げられたのは「ヒロインの心情・周囲からの愛情・美しい景色」に感動したことです。
逆につまらない理由として挙げられたのが、「良くない事故の原因・盛り上がりに欠ける・あざとすぎる演出」でしたね。
ただ、まだ映画公開して1か月も経たないうちに、高評価な口コミで多く挙がっていたので、きっと見た人誰もが感動できる素晴らしい映画なのでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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