2020年11月13日に公開した映画「水上のフライト」
実話をもとに作られた脚本は、TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM審査員特別賞を受賞し、映画化が決定しました。
不慮の事故で車いす生活になったヒロインが、一度はどん底に陥りながらも周囲の人々に支えられながら、パラカヌーという競技に出会い、新たな道を歩んでいくヒューマンドラマとなっています。
「キセキ‐あの日のソビト」「461個のおべんとう」でも監督を務めた兼重淳、企画・脚本を担当したのは「超高速!参勤交代」で日本アカデミー最優秀脚本賞を受賞した土橋章宏がタッグを組んでいます。
監督:兼重淳
脚本:土橋章宏、兼重淳
撮影:向後光徳
音楽:上野耕路
主題歌:SUPER BEAVER『ひとりで生きていたならば』
配給:KADOKAWA
出演:中条あやみ(藤堂遥)杉野遥亮(加賀颯太)高月彩良(村上みちる)冨手麻妙(朝比奈麗香)小澤征悦(宮本浩)大塚寧々(藤堂郁子)
今回は、「水上フライト」のモデルや原作について紹介していきます。
- 「水上のフライト」のモデル
- パラカヌーとは
- 「水上のフライト」の原作
モデルは誰?
藤堂遥のモデル
「水上のフライト」の主人公藤堂遥のモデルとなったのは、パラカヌーの瀬立モニカ選手です。
脚本を担当した土橋章宏さんが釣りをしている最中にたまたま出会った瀬立モニカ選手に興味を持ったことをきっかけに、彼女をモデルにした作品を作ることを決めました。
瀬立モニカさんは、中学生の頃カヌー部に所属していましたが、高校生の時、体育の授業中けがを負い、車いす生活になりました。
その後、リハビリを経てパラカヌーに転身、二年後に日本人選手第一号としてリオデジャネイロパラリンピックに出場、8位入賞を果たしました。
現在は、筑波大学体育専門学群に所属しながら、延期となった東京パラリンピックでのメダル獲得を目指しているそうです。
パラカヌーとは
パラカヌーとは、2016年リオデジャネイロパラリンピックで正式種目となった競技です。
200Mのスプリントで競い、障がいの程度によって3つのクラスに分かれています。
瀬立モニカ選手は
パラカヌーは健常者と変わらないレベルでできることが魅力です。
出典: 東京都オリンピック・パラリンピック準備局https://www.2020games.metro.tokyo.lg.jp/taikaijyunbi/tellme/paralympics/canoe/index.html
と語っています。
カンタンなあらすじ
走高跳で無敗の女王として活躍していた藤堂遥は、オリンピック出場を目指す将来有望な選手でした。しかし、交通事故により突然車いす生活を余儀なくされます。自暴自棄になった遥でしたが、人々に支えられながら、パラカヌーに出会い、新たな道を歩み始めます。
どん底から這い上がり、何度でもカヌーで前に進むヒロインの成長物語です。
原作はある?
先程も紹介したように今作は、脚本家土橋章宏さんが瀬立モニカ選手と出会い、彼女と交流する中で産んだおりじなるすオリジナルストーリーです。
その作品はTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM(TCP)で審査員特別賞を受賞し、映画化に至りました。
TCPとは
TSUTAYA発の映像クリエイターと
作品企画の発掘プログラムです。
「本当に観たい映画作品企画」をプロ・アマ、
年齢、性別、国籍など一切の制限なく募集。2015年から始まったTCPは、
累計2,456の企画応募があり、
その中から、これまでに17作品が受賞作に選ばれ、4作品が全国劇場公開。
2020年はさらに2作品の劇場公開が決定しています。
他の作品も映画化に向けて動き出しています。出典:TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM公式サイト
まとめ
ここまで、「水上のフライト」のモデルや原作についてまとめました。
今作は、第33回東京国際映画祭で特別招待作品として先行上映されています。
主演の中条あやみさんは、作中、代役を使わず自らカヌーを漕いでいます。バランス感覚が必要とされるカヌーを漕ぐシーンも自身で演じた中条さんに対し、東京国際映画祭の舞台挨拶に登壇していた室伏広治さんは
競技用カヌーをこれまでもやっていたんじゃないか?と思いました。ハイジャンプのシーンも本当のハイジャンパーみたい。タレント(才能)があるうえに、かなり努力されたんじゃないかと思います。
出典:映画ナタリー
東京パラリンピックの開催はまだ決定していませんが、モデルとなった瀬立モニカ選手の地元江東区で開催される、パラカヌー会場での活躍も期待したいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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