ニューヨークを舞台に、孤独な殺し屋レオンと家族を殺されたマチルダの、切なくも力強い、心打たれる純愛ストーリーです。
単なるマフィアの闘争や麻薬捜査などの物語ではなく、生まれた環境に翻弄される孤独な人間の物語。
レオンとマチルダが心を開いて、お互いを求め合う姿は、とても心に響きます。
『レオン』は1995年に日本で公開されました。
当時、私はマチルダの魅力あふれる姿に、くぎ付けになったことを覚えています。
どの時代になっても、彼女の魅力は色褪せないと思います!
とにかく、キュートでカッコいいんです!
- 結末:マチルダは助かるが、レオンは爆死
- 見どころ:マチルダの子供なのに大人びている魅力
- 見どころ:レオンとマチルダの純愛、登場人物の魅力
『レオン』作品情報
タイトル | レオン |
原題 | 仏題:Leon 米題:The Professional |
日本公開日 | 1995年3月25日 |
上映時間 | 110分(劇場版) 133分(完全版) |
ジャンル | アクション映画 |
監督 | リュック・ベッソン |
脚本 | リュック・ベッソン |
製作 | パトリス・ルドゥー |
製作総指揮 | クロード・ベッソン |
製作国 | フランス・アメリカ合衆国 |
配給 | ゴーモン(フランス コロンビア映画(アメリカ) 日本ヘラルド映画(日本) |
『レオン』主な登場人物(キャスト)
レオン・モンタナ(ジャン・レノ)
イタリア系移民で殺し屋です。幼いころから殺しを行っており、学校に通っていないため、読み書きができません。唯一の友達が観葉植物です。
マチルダ・ランド―(ナタリー・ポートマン)
レオンの隣の部屋に住む、12歳の少女です。実父や継母たちとは上手くいっておらず、寄宿舎へ入れられている。ときどき、ただ一人心を開いている4歳の弟に会うため、寄宿舎を抜け出して帰ってきています。
ノーマン・スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)
麻薬取締官の刑事ですが、実は麻薬密売組織を裏で牛耳っています。冷酷で非常な性格です。
『レオン』あらすじ解説(ネタバレあり)
起:殺し屋レオン、マチルダと出会う
レオンはニューヨークで殺し屋のプロとして生活していました。
ある日、アパートの隣の部屋に住むマチルダという少女と出会います。マチルダは顔にあざがありました。
マチルダは実父のジョセフたちから虐待を受けていて、継母からは関心を持たれていません。マチルダが唯一心を開いているのは、幼い弟マイケルだけです。
承:家族を失うマチルダ
翌日、ジョセフが麻薬密売組織から、麻薬を盗んだことを知った麻薬捜査官のスタンスフィールドは、ジョセフの部屋を襲撃します。
マチルダの家族はマイケルも含め、みんな撃ち殺されてしまいます。
マチルダは買い物から戻ってきますが、家の様子がおかしいことに気付き、入口を通り過ぎて隣のレオンの部屋のベルを鳴らします。
レオンはマチルダを追いだそうとしましたが、彼女を中に入れます。そして、マチルダは戻るわけにもいかず、レオンと同居することになります。
転:レオンとマチルダの生活
レオンが殺し屋ということを知ったマチルダは、マイケルの復讐をするため、レオンに殺し方を教えて欲しいと頼みます。はじめレオンは断りますが、マチルダは引かないため受け入れます。
マチルダは家事を行いながら、レオンから銃の使いかたなどを教えてもらいます。レオンは読み書きをマチルダから教わります。
レオンは観葉植物が唯一の友達でしたが、マチルダと一緒に生活していくうちにお互いに心の安らぎを感じるようになっていました。
さらに、お互い、恋心を抱くようにもなっていました。
結末・ラスト:復讐
ある時、マチルダはマイケルや家族を殺したスタンスフィールドの居場所を知ることになります。
マチルダは復讐心が戻り、スタンスフィールドのところに乗り込むが、逆に捕まってしまいます。そのころ、マチルダが復讐に向かったことを知ったレオンは、麻薬取締局へ向かい拘束されていたマチルダを救出します。
今度は、スタンスフィールドがレオンの住むアパートを突き止め、特殊部隊を総動員してレオンを殺害しに行きます。マチルダも捕まってしまいます。レオンは銃撃戦をなんとかかいくぐり、マチルダを脱出させることに成功します。
レオンももう少しで脱出できるところまで来ましたが、スタンスフィールドに後ろから撃たれてしまいます。
レオンは死の淵で手榴弾のピンを抜き、スタンスフィールドと共に爆死します。
残されたマチルダは、レオンの仲間のトニーの所に殺しの仕事をさせてくれと頼みますが断られます。
マチルダは、逃げ出していた学校の寄宿舎に戻ります。そして、レオンの形見の観葉植物を学校の庭に植えるのでした。
『レオン』見どころ解説
色褪せないマチルダの魅力
私だけではないと思うのですが、マチルダの顔をはじめ、見た目のカッコよさ+キュートさにLOCK ONされました!
マチルダを演じるのは当時13歳のナタリー・ポートマンです。年齢的にもマチルダと同じなところが、リアルさを感じさせます。
12歳といえば、子供ではあるけれど思春期の入り口です。大人びていて、自分の考えもしっかり持っています。しかし、まだまだ愛情が欲しい年頃です。
レオンに対して、人としての本能的な愛情と恋愛対象としての愛情の狭間の感情なのではと思います。
この年頃で復讐のために人生をかけるなんて、何とも言えない、切ない気持になりますね。
そして、再び大切な人と別れることになるなんて。
しかし、最後は寄宿舎にもどって植物を植え、「もう大丈夫よ。レオン。」と言うシーンですべて救われたような気がします。
大人びた感じと幼さ、そして顔立ちの美しさと影のある人生がマッチして、マチルダは20年以上経っても本当に魅力的です!ずっと見ていたいです!
レオンとの純愛
淡々と仕事をするレオンですが、女性と子供は殺さないという信条があります。
とてもストイックで几帳面な性格です。しかし、孤独を抱えていて、観葉植物が唯一の友達です。
植物が好きな理由が
根が地面についていないところが自分と同じだから
なのです。
するとマチルダが、
大地に植えれば根を張るわ
と言います。
マチルダから読み書きを教わるところなどは、レオンの弱みのような部分が出ていて、とても愛らしくみえます。大人の姿をした子供のレオンです。楽しい時間がずっと続けばいいのに、と願わずにはいられません。
孤独を抱えたふたりの生活は、お互い必要な存在になっていきます。
大地に根を張って暮らしたい。決して君を独りにはしない
と特殊部隊が襲撃しに来た時に、レオンはこう言ってマチルダを逃がします。その後、レオンはスタンスフィールドとともに爆死します。
悲しすぎますが、最後にレオンは愛しい人を守れて、満たされた気持ちになったのではと思います。
このふたりの純愛さは、普通の恋愛感情とは違う切なさを感じます。
ヒール役のスタンスフィールドとトニーの魅力
スタンスフィールドは、クラシック音楽好きの超冷酷な麻薬捜査官です。しかし、裏で麻薬組織を操っていて、自分も麻薬中毒です。
子供も容赦なく殺してしまう、存在感たっぷりの人物です。
レオンと真逆の狂気じみたスタンスフィールドは、なぜか頭から離れません。
そして、トニーは、悪人なのかと思わせる部分もありますが、とてもいい味を出しています。
最後、レオンが残したお金をマチルダに渡したり、彼女が殺し屋になることを拒んだのは、レオンの気持ちをくみ取り、マチルダには自分たちのような世界で暮らして欲しくないという思いやりの気持ちからでしょう。
カットされたシーン
完全版は劇場版のカットされていた部分が含まれています。
カットされたのは、
●マチルダが暗殺の練習をするシーン
●マチルダがシャンパンをがぶ飲みするシーン
●マチルダがレオンに初体験の相手になって欲しいと頼み、レオンが自分の過去を語るシーン
です。
完全版は、レオンやマチルダの、より心理的な部分が観れるので、映画に深みを与えてくれます。
『レオン』ネタバレあらすじ、見どころ解説まとめ
リュック・ベッソン監督の『ニキータ』に出演していたジャン・レノの役をとても気に入り、その結果その役の物語として『レオン』を作ったそうです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
https://sabostudio.jp/archives/8814
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