『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』は2012年公開の冒険ファンタジーのアメリカ映画です。
2008年に公開された『センター・オブ・ジ・アース』の続編となっています。こちらは東京ディズニーシーのアトラクションとしても有名なので、名前を知っている方は多いのではないでしょうか?
前作『センター・オブ・ジ・アース』の地底冒険から4年の歳月が流れ、ショーン・アンダーソン(ジョシュ・ハッチャーソン)も17才になりました。ショーンは前回の冒険以来おじいちゃんであるアレキサンダー(マイケル・ケイン)を尊敬していますが、お年頃のせいか義父のハンク・パーソンズ(ドウェイン・ジョンソン)に対しては反抗的な態度をとったりします。
ここでは『センター・オブ・ジ・アース2』の考察とおじいちゃんはハンクの父親なのか?そしてショーンとの関係は?ということについて書いていきます。
センター・オブ・ジ・アース2のおじいちゃんはハンクの父親!?
2年間消息が分からず音信不通になっていたおじいちゃんのアレキサンダーから「神秘の島を発見した」という内容の暗号が孫にあたるショーンに送られてきます。ショーンと義父のハンク、そして道中で出会ったガイドのガバチョ(ルイス・ガスマン)とその娘であるカイラニ(ヴァネッサ・ハジェンズ)の4人が一緒に「神秘の島」を目指します。
島にたどり着くと、そこには不思議な動物たちがたくさんいます。どうやら動物の大きさが逆になっているようです。また金が噴き出す火山、伝説の都市のアトランティスなどがありました。楽園ともいえるその島で無事おじいちゃんのアレキサンダーと再会。おじいちゃんの案内で島を散策していると液状化現象で島が沈んでしまうことがわかり脱出をはかる…というストーリーなのですが、その中で気になる描写があります。
アレキサンダーの表情が気になる
ハンクとショーン、そしてアレキサンダーが焚き火を囲んでいるときに、アレキサンダーがハンクに対して「今度おまえの親父さんに一杯おごらなきゃいけないな」と言うとハンクが「会うことが出来たらな」と返します。
ハンクはショーンの母リズ・アンダーソン(クリスティン・デイヴィス)の再婚相手なのでショーンと血のつながりはありません。もちろんアレキサンダーとも血のつながりはないはずです。しかしハンクが本当の父親は「8歳のころいなくなった」というとアレキサンダーは思いつめたような表情をして、翌日初めて「ハンク」と呼ぶのです。それまでは「ハンク」ではなく「ヘンリー」と呼んでからかっていたのでアレキサンダーに何か心境の変化があったと思われます。
ストーリーから読み取ると…
神妙な顔をして、翌日からハンクのことを本名で呼ぶようになったアレキサンダーを見て
実はハンクの本当のお父さんなのではないか?
と思った方も多いはずです。
確かにもしそうだったらアレキサンダーがハンクに対してとる態度も「親子だから」と納得できる部分もあります。しかし本当のところはどうでしょうか?
アレキサンダーがショーンに対して「30年探し続けた。お前の父親と一緒に探す約束だった」というセリフに加え「それが出来なくなった分、お前に見せたかったんだ」と言うセリフがあるため、アレキサンダーとハンクに血のつながりはないと考えて良いかと思います。
なぜハンクの態度が変わったのか
ハンクがショーンに対して血のつながりはなくとも父親であろうと積極的に関わろうとしていること、そしてアレキサンダーが冒険を優先していたことで本当の息子であるマックスやショーンにさみしい思いをさせていたのではないかと感じ、幼いころに父親を失ったハンクに自身の思いを重ねたからではないでしょうか。
血のつながりはなくとも「親子」であろうと思ったのかもしれません。
ハンクの実の父親が誰なのか作中ではわかりませんが気持ちの上ではアレキサンダーが義理の息子であるハンクを本当の息子のように思うようになったのでしょう。
センター・オブ・ジ・アース2のショーンの父親は誰?
ショーンの父親について『センター・オブ・ジ・アース2』で明らかになることはあまり多くありません。アレキサンダーから語られる本当の父は一緒に冒険したかったけれどもう出来ないということです。なので残念ながらこの世にはいないと読み取ることが出来ます。
しかしショーンはハンクに対して反抗はしつつも信頼を寄せているいますし、ハンクもショーンに対して冒険にひとりで行かせるわけにはいかないと同行して命がけで守るあたりは本当の親子にも見えます。
前作でショーンの父は死んでいる
前作の『センター・オブ・ジ・アース』でアレキサンダーの息子でショーンの実の父マックスで地底探検中に亡くなっているのではないかという設定でした。
地底世界を探検していたマックスがは突然消息を絶ってしまい。失踪後10年たってもあらわれません。地底でマックスの痕跡と証拠を見つけますが、そこで死んでしまったという悲しい事実も描かれています。残されていたマックスの日記から「マックスがショーンのことを深く愛していた」ということもわかります。
残念ですが、ショーンの実の親であるマックスはこの世にいないということになります。
ショーンの父はマックスだが・・・
ショーンの実の父マックスはもういないことが分かりました。でもマックスと同じように義父であるハンクもショーンを本当の息子のように思い、心配し、愛してくれています。
そこには血のつながりなど関係のない親子関係が成立しているように思えます。
劇中で足を脱臼してしまったショーンを励ますためにハンクが即興でウクレレを弾き、歌を歌うシーンではルイ・アームストロングの “What a wonderful world(この素晴らしき世界)”を替え歌で歌っています。
その替え歌の中でも、ハンクがショーンに対しての父親としての優しさが責任感を感じることが出来ます。
まとめ
アレキサンダーの息子はマックスで、ショーンはマックスの息子です。
アレキサンダーとマックスはおじいちゃんと孫なので血縁関係になりますが、ハンクはアレキサンダーともマックスとも血がつながっていないことがわかりました。
それでも互いに温かい親子愛のようなものを感じることができるのはなぜなのでしょうか?
血のつながりなんて関係ない
相手を思いやる気持ち、愛する気持ち、そして共に前に進んでいこうとする気持ち。
例え血のつながらない赤の他人でも自分の息子として優しく時に厳しく父親であろうと懸命になっているハンクは実の父親以上に父親です。
アレキサンダーも破天荒に見えますが、ハンクを亡くした息子のマックスに重ね、彼のことを特別な存在だと感じて絆を強くしていきます。
血のつながりなんでもはや関係はありせん。
血のつながりよりも深い絆が3人には生まれているのでしょう。
以上「センター・オブ・ジ・アース2の考察!おじいちゃんはハンクの父親!?ショーンとの関係は??」についてまとめてみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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