1988年の映画「となりのトトロ」。宮崎駿監督、スタジオジブリの代表作の一つですが、公開から30年以上経った今でも幅広い世代に愛される国民的アニメとなっていますね。
母親の病気療養のために田舎に越してきた家族と、「子供の頃にしか見えない」不思議なお化け・トトロとの出会いを題材に、家族の物語を描いた映画です。
この記事では、映画「となりのトトロ」の登場人物・キャストについてご紹介していきたいと思います。
となりのトトロの登場人物キャスト解説
ここでは、「となりのトトロ」の登場人物、キャストについてご紹介します。作品を見た事がある方もこれからの方も、一緒にトトロの世界のキャラクターについて詳しく見てみましょう!
草壁サツキ(声:日高のり子)
草壁家の長女、サツキ。12歳、小学6年生です。家族思いで礼儀正しい、とてもしっかりしているお姉ちゃんです。病気で入院している母に代わり、妹メイの面倒も見ながら家事もしっかりこなす、かなりの頑張り屋さんです。
草壁メイ(声:坂本千夏)
サツキの妹、4歳。好奇心旺盛ですが多少甘えん坊で頑固なところがあり、駄々をこねてサツキを困らせることもしばしば。一度「こうする!」と決めるととにかくまっすぐ突き進む芯の強さがあり、母親のいる遠く離れた病院に一人で向かうなどの無茶もしてしまいます。最初にトトロと出会うのはメイです。
草壁タツオ(声:糸井重里)
サツキとメイの父親。東京の大学で考古学を教えている32歳。作中で一切イライラしたり怒ったりする描写がないおっとり父さんです。「子供にしか見えない」不思議な存在を決して否定することなく、自身もまた、そんなロマンを大切に生きているようです。
草壁靖子(声:島本須美)
サツキとメイの母親。お父さんと同じく32歳です。病気で七国山病院に入院していますが、家族から「新居がお化け屋敷みたい」だということや、子供達がトトロに出会った話を聞いてワクワクしている描写もあります。草壁家は家族みんなが、不思議な存在を肯定する感覚を持っているようですね。
トトロ(声:高木均)
森の大きなクスノキに住む不思議な生き物。大中小の3匹がいて、草壁家には塚森の主だと信じられています。子供にしか(作中ではサツキとメイにしか)見えない存在。自分の事が見えるサツキとメイのことを拒むわけでもなく、夜中に一緒に交流したり、ラストではメイがいなくなって困っているサツキをとても好意的に手助けしたりもします。
ネコバス(声:龍田直樹)
バスとして中に乗車できる大きな猫です。トトロが大声で呼ぶとすぐに来てくれるようです。おそらくトトロは普段からとても気軽に移動手段として利用しているのでしょう。道なき山の中でも草木が勝手に避けてくれる、電線の上の走行も木登りも何のその、夢のような交通機関ですね。トトロ同様に普通の人には見えず、ネコバスが通ると大きな風が巻き起こるように感じられるだけです。
まっくろくろすけ
草壁家に住んでいた黒い生物。メイが見つけてて捕まえましたが、真っ黒のすす汚れになってしまいました。おばあちゃんはススワタリと呼び、古い家に住み着くとされています。また、お父さんは「明るいところから暗いところに急に入ると、目が眩んでまっくろくろすけが現れる」とも話しています。
大垣勘太(声:雨笠利幸)
通称カンタ。サツキのクラスメイトで、越してきたサツキの事が気になっている様子です。どうしても好きな子ほど意地悪してしまうようで、「お前んちお化け屋敷!」と罵るなど、素直になれないところがあります。不器用ですが、根はとても優しく頼り甲斐があり、ラストではメイの行方不明に狼狽するサツキの元へ駆けつけてくれます。
カンタのおばあちゃん(声:北林谷栄)
草壁家が越して来るまで家を管理していたカンタの祖母。サツキとメイに対してもとても親切にし、サツキとお父さんが不在の時にメイを預かったりもしてくれます。メイがまっくろくろすけを捕まえたと言っても、それは「ススワタリだ」と何も不思議がらず、自分も小さい頃は見えたと言います。
では、次はそんな登場人物たちにまつわるネタバレ、エピソードや口コミについてご紹介します。
となりのトトロのネタバレ口コミ感想
ここでは、映画「となりのトトロ」の登場人物にまつわる様々なエピソード・ネタバレについてご紹介していきます。
途中で変更されたサツキの年齢設定
となりのトトロのサツキの年齢設定は4年生から6年生に変更されたらしいけど、小学生最後の夏と考えると切ない気分になります。もしかすると、来年または再来年になると中学生のお姉さんになっているのでトトロは見えなくなっているかも…と考えてしまう。
— くちびるハートです。なぜか土偶になっている。 (@chibacyuba) May 18, 2015
もともと10歳という設定だったサツキの年齢は、あまりにもしっかりしすぎているという理由から途中で12歳に変更されたそうです。母親に代わって家事をしたり、メイの面倒を一生懸命にみる姿が少し不憫にも思えるほどよくできた女の子です。
お母さんは何の病気で入院しているの?
子供ととなりのトトロ見ていて、妊娠を経て確信するのは、お母さんの病気って、切迫流産だよなぁ。それなら、お父さんは深刻な感じでなく、でも子供たちには万一を想定して病名は言わないよなぁ、と。エンディングで出てくる赤ちゃんは、無事に生まれた弟かな
— ひろみ (@hiromi_kishi) February 29, 2020
昔見てた作品が大人になったら見る目が変わる、現象ですが。
トトロで、お母さんの病気が結核だと知ってからは、お見舞いに行くシーンは「いや、会いたいのはわかるんだがマスクした方が良くないか?と言うか未就学児を空気感染する結核病棟連れてくのって大丈夫なのか?」と言う気持ちが湧く— chiba@最近はゲームしてる (@chibannf) July 8, 2020
お母さんが入院している七国山病院のモデルとなっている東京東村山市の「新山手病院」は当時、結核を専門としたサナトリウム(療養所)で有名な場所でした。その事から、お母さんの病気は妊娠説など諸説ある中で、肺結核であるという説がとても濃厚です。
作品の舞台となっている昭和30年あたりは、結核が非常に流行っていた一方で、治療技術も進歩し、だんだんと不治の病ではなくなってきていた頃なのです。
ただ、もし肺結核説が合っているとなると、空気感染の恐れがある中でサツキ達が普通にお母さんと接触していることは少し心配が残りますが…
お前ん家、お化け屋敷!
『となりのトトロ』裏設定 サツキとメイの家は、かつて病人が死んだ家だった。 http://t.co/ZGothGuGDKpic.twitter.com/aUcMAWgXD8
— 空中庭園と幻の飛行船@ジブリの雑学ブログ (@visiona_airship) September 20, 2015
草壁家が越してきたあの家が、病人を療養させるために建てた別荘である、というエピソードは、宮崎駿監督自身がそう語っている公式の「裏設定」なのです。療養していた病人が亡くなり、空き家になった為にサツキ達は引っ越して来たのです。
故人が出た物件=お化け屋敷、と考えるのは安直ですが、「お前ん家、お化け屋敷!」と叫んだカンタのセリフは当たらずとも遠からず、というところなのでしょうか。
「となりのトトロ」は、お母さんの病気やお化け屋敷の描写など、少し不安感を誘うような雰囲気を含むことから、ちょっと怖い都市伝説などが囁かれたりもしています。
興味のある方は掘り下げて調べてみるのも良いかもしれません。
となりのトトロの登場人物キャスト解説!ネタバレ口コミ感想も・まとめ
ここまででとなりのトトロの登場人物キャスト解説・ネタバレや口コミ感想についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
長年に渡りたくさんの人々から愛されてきたこのアニメ。スタジオジブリの代表作でもあるこの作品はもはや世界的な不朽の名作とも言えるでしょう。
登場するキャラクター達一人一人に改めて目を向けながら見てみると、また新しい発見があるかもしれません。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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