2004年に制作されたSFパニック映画、『サイレント・ワールド』。
原題は『Post Impact』です。
単語の意味を調べてみると、
- Post=柱、支柱
- Impact=強い衝撃、強い影響
と出てきます。
あくまで考察ですが、支柱=彗星とし、世界に強い影響と衝撃を与えた、という意味に取ることができます。
日本版のタイトルは『サイレント・ワールド』。
サイレントという意味は「無言、静寂な、音のしない」です。
ワールドは世界なので、地球が強い衝撃を受け、音のしない世界、または静寂な地球、と意味が取れてきます。
今まで人や機械、動物、風などの音が聴こえていた世界が、彗星衝突によって音のしない世界へと変わっていく。
そのイメージを視聴者に向けたメッセージの作品ではないでしょうか。
では、そのSFパニック映画『サイレント・ワールド(2004)』からシリーズ化している作品を次々と探ってみようと思います!
映画「サイレント・ワールド」はシリーズなの?
今日の午後のロードショーは、
「サイレント・ワールド POST IMPACT」
【監督】クリストフ・シュラーエ
【主演】ディーン・ケイン ベティーナ・ツィママン
午後ロー常連組の作品である(・ω・)y-~~
2004 #午後ロー pic.twitter.com/Z8KN2hnURV— 今日の午後のロードショー (@gogonohitotoki7) July 29, 2020
サイレント・ワールドは2004から始まり、2011、2012、2013と計4つの作品が公開されました。
サイレント・ワールド2004からの続編ではなく、内容がほぼ似ているシリーズ映画となっています。ですが、4作品とも関連性はありません。
話の内容は、自然災害が起き、氷結状態と化してしまった地球をどう解決していくか、対策をしていくか等のSFパニック映画となっています。
監督も違う人が制作していて、
- 2004年作品は、クリストフ・スクルーイ
- 2011年作品は、ブライアン・トレンチャード・スミス
- 2012年作品は、トラヴィス・フォート
- 2013年作品は、R・D・ブラウンステイン
となっており、様々な視点、演出、伝え方から観る楽しみがあります!
しかも、第2作目で制作された『サイレント・ワールド』は低予算・短期間撮影をモットーとする映画会社、アサライサム社。
アサライサム社は、B級映画の宝庫と言われており、大作映画のアイディアを盗んでは短期間で似たような作品を作り上げることで有名です。(恐ろしいです……)
盗作ギリギリ作品は観ない!なんて言うのはもったいないですよ。
B級映画は突っ込みながら楽しんで観る作品です。
大作映画はもちろん好きですが、あのチープな映像、演出加減がB級映画ファンを虜にさせるポイントだと思います。
個人的にはB級映画は大好きなので積極的に鑑賞します。
まだB級映画を観たことがない方には、『サイレント・ワールド』から観始めてはいかがでしょうか?
映画「サイレント・ワールド」それぞれのあらすじ内容は?
大体内容は同じですが、多少主人公の職業や登場人物が異なってくるため、こちらで簡単にまとめてみました。
『サイレント・ワールド』(2004)
巨大彗星が地球に衝突し、ヨーロッパを中心に40億人が亡くなってから3年。
地球は氷河期に突入していた。
外は-52度の氷河期の中、生き延びるために人類は最後の戦いに挑む。
『サイレント・ワールド』(2011)
オーストラリアにいるアレックスから主人公ジャックに「中国が多くの二酸化炭素排出しているため、オゾン層を破壊している」という連絡が入る。
気象衛星の画像データを確認するとオゾン層に亀裂が入っていた。その亀裂から漏れてくる空気温度はマイナス95度であり、寒冷前線は危険だと察知する。阻止するために取った行動とは……?
『サイレント・ワールド』(2012)
2012年アメリカ。主人公ビルはアイスランドにいる同僚から「火山が噴火した」との連絡を受ける。噴火後、氷河は崩壊し、北米に到達するとの予想。
やがて氷河の影響でニューヨークは異常気象に見舞われ、町中の人たちはパニックを起こす。
ビル達は氷河から逃げ切れるのか!?
氷河が向かってくるハラハラ感はこの作品の中で一番です。
一気に氷漬けにされる瞬間は見物です。
家族逃げ切れないのかもしれない、という気持ちを抱きながら手に汗を握ります。
ここでのこぼれ話ですが、2012年作ジャケットに描かれている右下の家族は、本編と全く関係ない人たちです。
背筋が凍りました…。
『サイレント・ワールド』2013年作
アイスランドの火山が噴火し非常事態宣言を知らせる連絡が入る。その連絡が「火山の噴火により、地震が頻発し気温が氷点下まで下がり、欧州は大寒波になる」とのこと。
パリの街に巨大なヒョウが降り、崩壊し始める。大寒波と地震に耐えながらもエッフェル塔まで辿り着けるのか……。
父親が主人公かと思えば実はその子供兄妹が主役という面食らった気持ちでした。
しかもこのシリーズの中で一番鈍くさい主人公だったと思います。何回も転び、助けてくれた男性に暴力振るし、しまいにはこの兄妹と関わった人は皆ヒョウにやられてしまいます。
「支離滅裂、矛盾、恩を仇を返す」、この言葉たちがピッタリの作品でした。
このシリーズにおける共通点は4つあり、
となっています。
あまりに非現実ではありますが、鑑賞後は今後の対策が練れそうですよね。
ただし、あくまでもB級映画です。
楽しんで観ましょう。
ちなみに2作目を制作した監督ブライアン・トレンチャードは、多くの作品を手掛けていました。
ジャンルは主にアクションが多く、特にホラー作品に関しては高評価を得ています。
ただ、日本公開されていない作品が多いのが残念でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
『サイレント・ワールド』というタイトルでは4作品ありますが、全てにおいて関連性はないが、それぞれの内容的には似通った部分がある事が分かりましたね。
SFパニック映画は、「ハラハラ・ドキドキ」と「非現実的」な要素を含んだ作品が多いので、ホラーとはまた違う怖さを味わうのも良いのではないでしょうか?
B級映画の代表作といえば『サイレント・ワールド』。
そう言い切れるくらい、良い作品だと思います。
どの内容もほぼ氷河期なので、くれぐれも寒くなり過ぎないように気を付けて下さいね!
以上、サイレント・ワールドってシリーズなの?それぞれのあらすじ内容は?でした!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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