ディズニー+で2020年12月25日から配信されている映画ソウルフル・ワールド
ジャズに人生をかけた中年男のジョー・ガードナーと、様々な人を見てきて現世に飽き飽きしているソウル22番。
2人が出会い人間界とソウル世界を旅することで得る物とは?
今回は、22番についてネタバレを含みながら徹底解剖していきます。
- 22番を徹底解剖!
- 22番のその後は?
- 22番の意味とは?
22番を徹底解剖!
何千年も人間界に生まれることがなかったソウル 22番
ソウルの世界では自身の個性を決めるために各ソウルたちはきらめきのピースを集めています。
22番は明るいキャラとは裏腹に最後の人生のきらめきのピースをなかなか埋めることが出来ないために人間界に生まれることが出来ず、皮肉ばかり言っては自己肯定感はどん底状態のソウルです。
地上は退屈なところだし、音楽はおおげさな気がして嫌い、わたしなんか生まれるに値しないと何に対しても諦めた姿勢だったがジャズに人生をかけた中年の男のジョーと出会い、ひょんなことからジョーの身体に入ったおかげで人間界での生活に楽しみを感じ始めるのです。
きらめきを見つけられたと思ったのに…
空を見ることや歩く事自体がきらめきなのかも!と思い始めていた22番でしたが、ジョーから「そんなものは生活の一部でしかない」と言われショックを受けた22番は心を閉ざしてしまい、迷えるソウルになってしまいます。
せっかくすべて揃った人生のきらめきの通行証バッジをジョーに投げ付け「人生になんの目的も見つけられない」と一人去っていくのです。
22番のその後は?
“22 vs. Earth”, a new original short which is set before the events of “Soul”, is coming to #DisneyPlus on April 30. #Pixar #Soul https://t.co/jcmrZ1EjPX pic.twitter.com/bgr92ekfKN
— Disney+ Updates (@MoreDisneyPlus) April 21, 2021
通行証バッジを失った22番の運命とは?
あこがれのバンドで演奏することが出来、素晴らしい成功体験をしたジョーでしたが、家に戻ると何かに物足りなさ(寂しさ)を感じていました。
ピアノを無心で弾くと「ゾーン」の世界を開いてソウルの世界に戻ってきます。
22番はなんと生きる意味を見失い「迷子のソウル」へと変貌していました。
ジョーは22番を説得するため追いかけていき、通行証を返そうとしますが22番は聞く耳を持ちません。
そこでジョーは人間世界で22番がジョーの身体にいた時に見つけた木の種子を手渡し、覚悟を決め22番に「生まれていいんだ」と伝えます。
通行証を手渡すということは自分自身は人間世界に戻れなくなることを意味します。
それでもジョーは22番の手を取ると人間世界へと共に飛び出すのです。
不安な顔をしている22番でしたが、美しい人間世界を「見て」とジョーが促すと22番は1人で向かうのでした。
もしかしたらジョーの生徒になっていたかも?
本作の脚本をてがけたケンプ・ハワーズ氏は実は22番のその後を描いたエンディングを用意していたそうです。
22番がジョーのもとに新入生として現れて生徒になり、ジョーが22番だと気付くというエンディングだったそうなのですが、「本質的に満足できない何かを感じた」とUSA Todayに
と、語っていました。
22番やジョーのその後がわからないことで見ている人に対してメッセージを送っているのですね。
人生のきらめきとは、日常のなんでもないようなことにも感謝をしながら生きるということを大切にして欲しいというメッセージなのですね。
22番の意味とは?
Check out the music behind Disney and Pixar’s #Soul and watch the film on the @AppleTV app with a Disney+ subscription: https://t.co/Jto7fbhGJJ pic.twitter.com/emuqo4fzS1
— Apple Music (@AppleMusic) December 25, 2020
22番の意味は人の染色体だった?
映画ではソウル世界にいるソウルたちには番号が与えられていて、1082億1012万と1415番までが選ばれていました。
これまでに生まれた人類がおそらく1000億人以上だと言われているので、それにちなんだ数字だと思われます。
では22番は一体何者なのでしょうか?
何千年もの間に生まれることなく、人間界にいたずらし続けていた22番ですが、この22という数字はピクサー映画長編作品の22作目にかけられているという説と、もう一つ興味深い説を発見しました。
それはヒトの染色体の番号なのではないか、という説です。
ヒト22番染色体とは、性染色体を含め23種類あるうちの、最後の常染色体である、とWikipediaにありました。
諸説あるところでいえば22番染色体とは「統合失調症」を引き起こす原因遺伝子である、ということが考えられているそうです。
「統合失調症」とは、幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患で、人と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能に障がいをうけてしまい、感覚や思考、行動が歪んでいると自分で振り返って考えることが難しくなってしまうという特徴の症状があります。
22番はまさしくそういった行動、症状をおもっており数千年にわたり他から認められずユー・セミナーから抜けることが出来なかったのです。
22番=ヒト染色体の番号である、ということはあくまでもひとつの説にすぎないのですが、納得できる1つの説だと感じました。
まとめ
いかがでしたか?
ディズニー映画、さらにはピクサー作品というと子ども向けの印象が強いですが、このソウルフル・ワールドはまさにジャズってる大人向けの作品です。
自分のやりたいことや、チャンスをつかもうとあがいているのになかなか成果が出ない…と自信を失いかけている大人にこそオススメしたい映画となっています。
ジョーが夢にまで見たジャズサックス奏者のドロシアとのライブの後に、ドロシアが「こんな魚の話のある」と話した内容が刺さりました。
年長の魚「海か。今いるところがそうだよ」
若い魚「これ?これは水です。僕は海が欲しいんだ」
年長者の魚が、海を求めている若い魚に今いる場所が求めている場所だと言ったことを
- 自身の目で確かめるために海を探して冒険に出るか
- 年長者の言葉をそのまま信じて納得するか
- 言葉を信じずに海が欲しいと言うだけで、言ってただその場で腐っていくのか
と様々な捉え方で考えさせられる内容でした。
これは悩んでいるジョーに対して少ない言葉ながらも的確なアドバイスだと思いました。
是非ゴールデンウィークおうちで「ソウルフル・ワールド」をご覧になってみてはいかがでしょうか?
以上、ソウルフルワールド|映画の22番のその後を考察!22番の意味とは?についてご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
とてもわかりやすい考察でした。何件かレビューを見て回った中で最高です。ありがとうございます。