映画「キーパー ある兵士の奇跡」が、2020年10月23日(金)に、日本で公開されました。
この映画「キーパー ある兵士の奇跡」とは、元ナチス・ドイツ兵からマンチェスター・シティFCのサッカー選手に転身し、その後イギリスの国民的英雄になった主人公「バート・トラウト」の実話を映画化した作品です。
今回は、イギリス・ドイツ映画の「キーパー ある兵士の奇跡」について、ネタバレを含むあらすじや見どころをご紹介していきたいと思います。
・「キーパーある兵士の奇跡」の予告動画・作品情報
・「キーパーある兵士の奇跡」のあらすじ
・「キーパーある兵士の奇跡」の見どころ
予告動画
作品情報
タイトル | キーパーある兵士の奇跡 |
原題 | The Keeper |
日本公開日 | 2020年10月23日 |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | マルクス・H・ローゼンミュラー |
脚本 | マルクス・H・ローゼンミュラー、ニコラス・J・スコフィールド |
製作 | ロバート・マルチニャック、クリス・カーリング、スティーヴ・ミルン |
製作総指揮 | クリスチャン・アイゼンバイス |
製作国 | イギリス、ドイツ |
配給 | 松竹(日本) |
主な登場人物(キャスト)
バート・トラウトマン(デヴィッド・クロス)
元ナチス兵。戦地で捕虜となってしまう。イギリスの収容所でサッカーをしていた時、キーパーとしての実力をジョンに見込まれ、地元サッカークラブのゴールキーパーとしてスカウトされる。のちに名門サッカークラブ「マンチェスター・シティFC」の入団テストに合格する。
マーガレット・フライアー(フレイア・メーバー)
ジャックの娘。バートと恋に落ち、結婚して夫婦となった。だが、ユダヤ人が多く住む街で、バートと共に酷い誹謗中傷を受けてしまう。それでもバートへの変わらぬ愛を誓う。
ジャック・フライアー(ジョン・ヘンショウ)
マーガレットの父親。地元のサッカークラブの監督。イギリスの収容所で見かけた、バートのナイスセーブを繰り広げるゴールキーパーとしての実力と才能を見込んで、自分が監督を務める地元のサッカークラブへ勧誘した。
ネタバレあらすじ(ストーリー解説)
キーパー ある兵士の奇跡丨あらすじ 【起】
1945年、第二次世界大戦の前線で戦っていたナチス兵「バート・トラウトマン(デヴィッド・クロス)」は、連合国の捕虜としてイギリスのランカシャー収容所へ送り込まれてしまいます。
異国の地で過酷な労働を強いられる日々を癒してくれたのは、仲間と休憩時間にやるサッカーでした。
ゴールキーパー(GK)として天才的な才能を持っていたバートは、偶然その様子を見ていた地元のサッカークラブの監督「ジャック・フライアー(ジョン・ヘンショウ)」に、1点のPKも許さない鉄壁の守備力と才能を見込まれ、「サッカークラブの試合に出てくれないか」とスカウトされるのです。
キーパー ある兵士の奇跡丨あらすじ 【承】
ジャックのチームの選手たちと、ジャックの娘「マーガレット・フライアー(フレイア・メーバー)」は、元ナチス兵のバートをチームに入れるのは無理だと、猛反対します。
だけど、GKのバートの鉄壁の守備によって導いたチームの勝利の数々、彼の誠実で温かみのある人柄を知っていくにつれ、マーガレットたちは徐々に打ち解けていくのでした。
チームがリーグの残留をかけた大事な試合を控えた1週間前、ナチス兵の捕虜たちが母国へ帰れることが決まったが、バートはチームのためにイギリスへ残ることを決めるのです。
キーパー ある兵士の奇跡丨あらすじ 【転】
チームがリーグ残留を決めた日、バートとマーガレットは結ばれて結婚し、1949年10月に受けた名門サッカークラブ「マンチェスター・シティFC」の入団テストを合格しました。
元ナチス兵のバートを誹謗中傷するファンや記者がいたり、女王陛下も観戦する歴史ある大会「FAカップ」の試合中、敵チームのキックによって首の骨を骨折して入院したりするなど、数々の災難に遭ってしまうのです。
マーガレットとジャックに支えられ、それらを乗り越えたバートだったが、愛する息子・ジョンを交通事故で亡くしてしまいます。
キーパー ある兵士の奇跡丨あらすじ 【結末・ラスト(ネタバレ)】
バートはジョンが亡くなった原因は、兵士だった頃に出会ったサッカー少年へ、銃を向けた仲間を止めることができず、見殺しにしてしまった自分への罰だとマーガレットに告白します。
そんなバートに喝を入れてくれるマーガレットが、極限まで追い詰められても一生懸命前を向こうとしている姿を見て、彼は一度考えた引退を撤回し、ピッチへ戻って数々の名誉ある賞を受賞していきました。
英雄となったバートは2013年7月、89歳でこの世を去ってしまうのです。
見どころ
変わらない夫婦愛に感動
バートが元ナチス兵というだけで、チームのファンから記者、街の人々に酷い誹謗中傷を受けてしまい、彼らの心を酷く傷つけていきます。
だけど、誹謗中傷にも負けなかったマーガレットとジョンが本部に駆け込み、彼を誹謗中傷する人たちに向かって、「戦争から立ち直ろうとしている者に、全員で束になって鞭を打つのか?それならあなたたちも加害者だ」と言ったシーンはとても感動します。
さらに、首の骨を骨折するという瀕死の重傷を負ったバートを、自分もジョンを亡くして絶望している中、マーガレットは喝を入れて支え続けました。
マーガレットのバートに対する献身的な愛と、どんな災難に遭っても変わらない2人の夫婦愛に号泣するほど感動しますよ。
元ナチス兵がイギリスの英雄となることが凄い
まずバートは元ナチス兵であり、最初からイギリスに生まれ育ち、選手となっていった人物ではありません。
ましてや、ナチス兵だったバートが捕虜となり、収容所へ送り込まれて過酷な労働を強いられた彼には、敵国であったイギリスのサッカー選手になる気はありませんでした。
そんなバートの人生を変えたのは、束の間の休憩にやっていた仲間とのサッカーで見せた、鉄壁の守備力を誇るGKとしての才能を覚醒させたことです。
それを偶然見たジャックが、地元のサッカークラブへGKとして勧誘したことにより、捕虜として辛い人生を送っていたバートは明るい未来を歩むことになりました。
バートは名門サッカークラブに入団しても、「元ナチス兵」というだけで浴びせられる誹謗中傷、それを乗り越えた先の未来では試合中に首の骨を骨折する、愛する我が子を亡くしてしまうという災難に遭うのです。
絶望しどん底に落ちようとも、そこから這い上がってイギリスの英雄となっていったバートという人物は、本当に素晴らしい人だなと思いました。
元ナチス兵で捕虜としてイギリスへ来たバートが、自分や家族に降りかかる災難を乗り越えた末に、イギリスの英雄という称号と、大英帝国勲章とFWA年間最優秀選手賞という栄誉を掴みます。
そんな実際にあった彼の英雄伝、観なきゃ損ですよ。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
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