ニキータ|映画のネタバレ感想まとめ!泣虫女暗殺者の幸せとは?

 

ある日突然に終身刑を言い渡されたニキータ。
彼女に残された選択は、暗殺者になることでした…。

映画「ニキータ」は、リュック・ベンソンの名前を世界に広めるきっかけとなった映画です。

主人公であるニキータは暗殺者でありながら泣虫で、幸せを掴むために必死になっています。

 

泣虫女で暗殺者であるニキータの幸せとは何なのか、探ってみました。

 

 

ストーリーやテーマについて

映画「ニキータ」の、ストーリーとテーマについて掘り下げてみました。

泣虫女であるニキータはいかにして暗殺者となったのか、映画で描かれているテーマについてもご紹介します。

見えてきたのは、ニキータという女性そのものでした。

 

人間らしさ

映画「ニキータ」のストーリーとテーマは、人間らしさにあるかと思われます。

 

主人公であるニキータは特別な訓練を積んだ、政府の特殊工作員です。与えられた指令は、確実にこなします。

一方で20代前半の女子でもあるので、素敵な男性に恋をすることもあります。悲しくなったら大粒の涙を流し、怖くなったらヒステリックに叫ぶこともあるのです。

 

冷酷な暗殺者と女子との関係に揺らぐ、ニキータの物語。暗殺者が登場する映画は星の数に及びますが、彼女のような人間臭い暗殺者が登場する作品は珍しいかもしれません。

 

好きな人とともに過ごすこと

泣虫女暗殺者の幸せとは、好きな人と共に過ごすことでしょう。

 

男性でも女性でも、好きな人がそばにいれば何となく心落ち着くものです。特に女性の場合、好きな男性が近くにいるだけでも心休まります。

映画で詳しい説明はなかったものの、映画最初クスリに頼っていたあたり、もともと寂しさを抱えていた女性だったのかもしれません。

そんな中でボブと出会うことで、寂しさを紛らわせていたのでしょう。ボブと離れ離れになりたくないニキータが取った行動こそが、「暗殺」です。

 

彼女が、ボブとの関係を続けたいがために暗殺をしているとなると、心苦しくなります。

 

演出や脚本について

映画「ニキータ」の世界観を深めるためにも、演出と脚本について掘り下げてみます。

 

演出が意外と泥臭い

「ニキータ」の演出は、意外と泥臭いです。

 

泥臭さがにじみ出ているシーンでわかりやすいのは、卒業試験のシーンでしょう。
鍛え上げた男でも逃げ出したくなるほど、激しい銃撃シーンです。

 

監督を務めたリュック・ベンソンは、”ここぞ!”という場面で激しいアクションシーンを挿入する傾向にあります。

「レオン」や「フィフス・エレメント」での激しいシーンは、役者が無事かどうか心配になるほどです。

「ニキータ」ではスタイリッシュな演出も垣間見られるも、泥臭いシーンも多く見られました。

 

脚本はありえないけどリアル

映画「ニキータ」の脚本を一言で現すのならば、「ありえないリアル」でしょう。

 

「ある日突然政府の秘密工作員になった不良少女」という文面だけでも、ありえない話です。脚本が少しでも変な方向へ傾いてしまうと、駄作になりかねません。

「ニキータ」以降、女性が銃を持って戦う映画が増えてきました。残念なことに「女に銃を握らせて暴れさせればそれで良い」と、言わんばかりの演出が目立つ作品も少なくありません。

リュック・ベンソンが脚本で描いていたニキータは、銃を持てば良いだけの女性ではないのです。

あくまでも「普通の女子」として描くことにより、「ありえないリアル」を見事に表現しました。

 

キャラクター&キャストについて

「ニキータ」の世界を彩ったキャラクターや、出演者を紹介します。

 

ニキータ/アンヌ・パリロー

ニキータの雰囲気は、後のベッソン作品で登場したヒロイン達と似ているように感じます。
リュック・ベンソンの好みなのでしょうか?

 

ちなみにニキータ役を務めたアンヌ・パリローは、リュック・ベンソンの最初の奥さんでした。

 

ボブ/チェッキー・カリョ

初登場シーンは、どことなく不気味な印象があったと思います。

無表情で何を考えているのか、さっぱりわかりません。

ボブは当初、ニキータのことを「道具」程度にしか思っていなかったのでしょう。でも彼女の人となりに触れて、彼の中の「人間性」を垣間見ることができました。

 

マルコ/ジャン=ユーグ・アングラード

マルコは、良い人過ぎます。自分の恋人がよろしくない仕事をしているとわかれば、色々口を出すはずです。でも、マルコは敢えて「気が付かない」ふりをしていました。

世の独身女性にアンケートを取れば、「お婿さんにしたい男性ベスト1」に輝くほどの男性です。

 

アマンド/ジャンヌ・モロー

ただの小娘だったニキータを女性にしたのが、アマンドでした。

特に何かアクションをした訳ではないものの、座っているだけで凄い風格です。

 

アマンドが凄い風格をしているのは、演じているのがフランスの伝説的女優、ジャンヌ・モローだからかもしれません。

今は後進育成に取り組んでいる、アマンド。若い頃は工作員として、バリバリ仕事していたと思わせる人物です。

 

映画ニキータ|ネタバレ感想まとめ!泣虫女暗殺者の幸せとは?

好きな人との関係を繋ぎたいがために、暗殺に手を染めるニキータ。

暗殺を実行する方はさすがにいらっしゃらないと思いますが、女性なら共感する部分もあるでしょう。

 

ニキータは暗殺者ではあるものの、実はどこにでもいる普通の女の子です。
普通の女の子が、自分の幸せのために人を殺めていることを考えると、胸につまります。

 

以上「映画ニキータ|ネタバレ感想まとめ!泣虫女暗殺者の幸せとは?」についてご紹介しました!

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

コメント

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