モーガン・フリーマンが主演をつとめる日本では1998年に公開された映画「コレクター」
いくつか同じタイトルの映画がありますが、今作はジェームズ・パターソンの原作をもとに作られた、アレックス・クロス博士シリーズ第一作目です。(原作では二作目)
刑事でありながら、犯罪心理学の博士号を持ち、ベストセラー作家として名をはせているアレックス・クロス(モーガン・フリーマン)が、才色兼備の女性ばかりを狙った連続誘拐殺人事件の真相を追うサスペンスになっています。
今回は、そんなコレクターのあらすじなど作品情報について紹介していきます。
- 「コレクター」のあらすじ
- 「コレクター」のキャスト
- 「コレクター」の音楽
作品情報
原題:Kiss the Girls
監督:ゲイリー・フレダー
脚本:デビッド・クラス、ゲイリー・フレダー
原作:ジェームズ・パターソン
音楽:マーク・アイシャム
製作:デビッド・ブラウン、ジョー・ワイザン
登場人物(キャスト一覧)
アレックス・クロス:モーガン・フリーマン
刑事で心理学者でベストセラー作家。姪が行方不明になったことをきっかけに連続誘拐殺人事件を追う。
ケイト・マクティアナン:アシュレイ・ジャッド
医学生。キックボクシングをやっている。事件に巻き込まれ、逃げ出す。
ニック・ラスキン:ケイリー・エルウィス
ダーラム警察署の刑事。
ウィリアム・ルドルフ:トニー・ゴールドウィン
ビバリーヒルズの外科医。
サックス:アレックス・マッカーサー
ナオミの担当教授。
ジョン・サンプソン:ビル・ナン
アレックスのいとこ。ワシントンDCの刑事。
あらすじ
犯罪心理学の博士号を持つ警官のクロスは姪のナオミが誘拐事件に巻き込まれた事を知り、現地へ向かう。その誘拐事件では既に8人の女性が誘拐され2人が殺されていた。
クロスは地元警察のラスキン刑事から事件の詳細を聞かされる。そんな中、また被害者の遺体が発見された。犯人の殺害手口は残忍で証拠は何一つ残さない。クロスは犯人の犯罪傾向から女性を収集する異常なコレクターだと分析する。そして遺体が木に裸で縛り付けられていること、また遺体発見と誘拐の順序が違うことから「何かルールがあり、それを破ると罰として森を歩かせているのではないか」と推理する。
やがて犯人に捕らえられていた女性の一人、ケイトが奇跡的に生還する。ケイトは森の中にある川で発見された。犯人の隙をついて逃げ出したのだ。彼女は極度のショック状態だったが、クロスは一緒に監禁されていた女性の中にナオミがいることを聞き出す。
その後、滞在しているホテルに帰ったクロスが犯人について分析していると、ホテルのドアの下から葉書きサイズのメッセージが差し込まれた。不審に思ったクロスが追跡するが犯人は既に立ち去った後だった。クロスは回復に向かうケイトの力を借りながら捜査を進める。
ネタバレ結末は?
あらすじ:結 (ネタバレあり)
サックスに話を聞くアレックスは彼の異常な性癖と挑発に苛立ちながらも、彼はもう一人の犯人ではないと考えます。彼は二人に利用された女好きのカモであると判断しました。
ケイトは薬と恐怖のせいでほとんど思い出せずにいた監禁場所についてあることを思い出しました。
部屋の四方八方から水の音がしたというのです。それはすなわち、監禁場所が地下にあることを表していました。
そのヒントをたよりに、アレックスと捜査する中で親密になったナオミの恋人セスは監禁場所を絞ることができました。
監禁場所では、警察から逃亡したルドルフが、仮面の男カサノヴァが誘拐した女性たちを集めていました。
ルドルフはカサノヴァと共犯者であり、ライバルであると思っていましたが、カサノヴァは違うようで、ルドルフに向かって威嚇射撃をします。
その音に、近辺を捜索していたアレックスは監禁場所を突き止めます。部屋に侵入したアレックスは打たれたルドルフと誘拐された女性たちを発見しますが、ルドルフは絶命、カサノヴァには逃走されてしまいました。
しかし、指紋などの痕跡が多く残っていたため、犯人逮捕は間近であると予測されました。
ナオミを含む女性たちを救出することができたアレックスは本来の勤務先であるワシントンD.Cに帰ることになりました。その前の晩、アレックスはケイトの家に誘われます。
ケイトの家には多くの警備がいました。そこにダーラム警察のニック・ラスキンが忘れ物を届けに来たとやってきました。
時を同じくしてアレックスは滞在していたホテルの片づけをしていました。その中でカサノヴァと同じ筆跡のサインを見つけます。
それはダーラム警察のニック・ラスキンのものでした。
アレックスは急いでケイトの家に電話を掛けますが、すでにケイトの電話線はニックに切られていました。
ケイトは彼との会話の中で違和感を覚え、徐々にニックが自分を誘拐した犯人カサノヴァであると気づきます。乱闘の末、ニックをキッチンに手錠でつなぐことに成功しますが、ニックはそれを利用し、部屋にガスを充満させ、火を放とうとします。
そこにアレックスが銃を持ちやってきます。しかし、部屋にはすでにガスが充満しており、発砲すると危ない状態で、アレックスはライターを持つニックに手出しできません。
アレックスは銃を置いた近くにあった牛乳パックに目を付けます。そして銃を牛乳パックにつけ発砲し、無事ケイトを救うことに成功しました。
音楽、曲、サントラは?
サントラ
コレクターの音楽を担当したマーク・アイシャムは1990年にグラミー賞を受賞した映画音楽を本領とするミュージシャンです。
サントラの販売、配信情報はありません。
ラストで流れる音楽は?
映画のラストシーン、ケイトがアレックスに自宅から電話をかけ、犯人とは知らずにカサノヴァを自宅にいれるところで、ケイトはある音楽をかけます。
ジェームス・ブラウンの”I’ll Go Crazy”という曲です。
ジェームス・ブラウンとは、マイケル・ジャクソンも影響を受けたという偉大な、アメリカのソウルミュージック、R&B、ファンクシンガーです。
”I’ll Go Crazy”は彼の初期作品でゴスペルの影響を強く受けた曲です。明るい曲調は、映画の流れとはミスマッチで怪しい雰囲気を作り出しています。
まとめ
ここまでコレクターのあらすじ、作品情報、音楽について紹介しました。
前記したように今作はアレックス・クロス博士シリーズ第一弾です。
第二弾「スパイダー」第三弾「バーニング・クロス」(第三弾はアレックス・クロスをタイラー・ペリーが演じている)もあわせてごらんになることをおすすめします。
映画内でカサノヴァにたいして
「彼は頭が良いけど歴史には詳しくない。カサノヴァはこんなことはしない」
と批評するセリフがあります。
カサノヴァは放蕩家、乱交家として知られるヴェネツィアの作家です。
巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の『カサノバ』やヒース・レジャー主演の『カサノバ』などかさのカサノヴァは映画の題材として描かれています。
あわせてごらんになることをお勧めします。
以上、「コレクター(1997)|コレクター(1997)映画あらすじネタバレ結末は?音楽も」についてご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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