アメリカの人気シリーズ小説を映画化した「コレクター」
主人公は犯罪心理学者かつ刑事のアレックス・クロウで、演じるのは名優モーガン・フリーマンです。
対決する犯人は、女性を次々と誘拐しコレクションにする「コレクター」です。
証拠を残さない犯人の正体は果たして誰なのか?
果たしてクロスは誘拐された女性たちを救うことができるのか?
本記事では、レビューを交えながら、映画の面白いところとつまらないところを比較していきます。
・「コレクター(1997)」の作品情報
・「コレクター(1997)」の面白いところ
・「コレクター(1997)」のつまらないところ
タイトル | コレクター |
原題 | Kiss the Girls |
日本公開日 | 1998年10月28日 |
上映時間 | 116分 |
ジャンル | サスペンス |
監督 | ゲーリー・フレダー |
脚本 | デビッド・クラス ゲーリー・フレダー |
製作 | デビッド・ブラウン ジョー・ワイザン |
製作総指揮 | C.O.エリクソン |
製作国 | アメリカ合衆国 |
配給 | パラマウント映画 |
面白い理由は?
犯人の不気味さがヤバイ!
実際のストーリーが始まるまでの冒頭のナレーションが怖い!掴みは最高!
お気に入りの女性をコレクトしていく、逆らったものには死。このあたり、実際に起こっている話でもあり、なかなかスリリング。
ーはむひろみさんのユーザーレビュー(映画.comより)
本映画では犯人の目的が、気に入った女性をコレクションすることです。邦題の「コレクター」はここからきています。
暴力と薬で女性たちを支配して、自分の欲望の捌け口に使うという極めて異常な犯人です。
そして、もし自らのルールに従わない女性は、様々な方法で殺害するという残忍な一面を持ち合わせています。
なかなか尻尾を掴ませない犯人像が観客の想像を膨らませ、映画全編を通して常に不気味な雰囲気を漂わせています。
後半で、この犯人が2人いて東海岸と西海岸でそれぞれコレクションした女性の良さを競いあっていた、というさらに異常な真実が明かされます。
犯人に立ち向かう主演2人の魅力
しかし、この映画の真の主役はマクティアナン医師を演じるアシュレイ・ジャッドだ。知的で強い女を演じたらトップクラスで、ここでも全身全霊を傾けた演技は見事である。
モーガン・フリーマンとは「ハイ・クライムズ」でも共演し、相性の良さを見せている。
ーhoshi595さんのユーザーレビュー(Yahoo!映画より)
様々な映画で印象深い演技をするモーガン・フリーマンが演じるのは、刑事でありながら犯罪心理学者という一面も持つアレックス・クロスです。
映画序盤で夫を殺してしまい、自殺しようとする女性を巧みな話術で救うエピソードが挿入されます。
ここで彼が人に寄り添って話を聞く人物として魅力的に描かれます。
推理力も優れており、地元警察が解決に難航していた事件の謎を次々に解決していきます。
医療関係者も分からなかった犯人の使用する薬品も調べ上げたりと、持ち合わせている能力を次々に発揮していきます。
ラストはケイトの家で、犯人であるニック刑事と対峙します。ここは、序盤のシーンを彷彿とさせ、これほどの凶悪犯でもクロスは最後まで説得しようとします。
ですが、ニックは全く改心する気がないです。しかも、ガス栓が開いている部屋でライターを着火させてクロスたち諸共自殺しようとします。
ここで、クロスが牛乳パック越しにニックの額に銃弾を撃ち込むシーンがカッコイイですね。
ヒロインであるアシュレイ・ジャッド演じるケイトも大きな魅力の一つです。
研修医である彼女は誘拐されますが、犯人の家で必死に抵抗します。
そして、犯人に怯えながらも勇気を振り絞って脱出をします。
ボロボロになり生死の境を彷徨ったにも関わらず、彼女は犯人逮捕のために進んでクロスに協力していきます。
自ら道を切り開く女性の凛とした姿を描いた作品でもあるのです。
欲を言えば、キックボクシングを習っている設定があるため、最後は彼女が犯人を蹴り飛ばすシーンがあっても良かったかもしれませんね。
つまらない理由は?
声で推察できる犯人の正体?!
吹き替え版で見ると、だいぶ序盤で犯人わかる。犯人と同じ声の人がすぐでてくるから。こんなんでいいの?
ーg64*****さんのユーザーレビュー(Yahoo!映画より)
映画の始まりは、犯人が過去に行った凶行について独白する声で始まります。
犯人の時は少し低めの声で話をするため、少しわかりにくいのですが、勘の良い方はこの声が刑事のニックだと分かるようです。
これが吹き替え版だとさらに分かりやすいため、声で推理が終わってしまうところにつまらなさを感じるかもしれません。
また犯人のシルエットが最初に出てきたり、明らかに警察関係の人間だと思われる描写が多かったりするため、犯人を推理することは比較的容易な映画かもしれません。ミステリーを期待した人には、残念がられても仕方がないですね。
自分勝手な主人公にイライラ?
犯罪心理学の専門家であるはずの彼が、間抜けな犯人に歩調を合わせるかのように、プロファイリングそっちのけで場当たり的な捜査を繰り返すもんだから冷や汗タラリ。
ーみつまる。さんのユーザーレビュー(映画.comより)
クロスが中盤に結構独断で行動するところにイライラしてしまう方も多いかもしれません。
というのも、前述したようにクロスは周りよりも事件への理解が早いため、次々に自分で解決しようとします。
これが災いして仲間の1人がルドルフ医師に撃ち殺されてしまったり、犯人の家に入った時にはピンチに陥ったりしてしまいます。
こういう場面の数々に、自分勝手な主人公と思ってしまうかもしれません。
FBIが犯人を射殺すると女性たちを救出できないから、と一応言及しております。
正直、彼が単独行動する理由は、もう少し説得力が欲しいところだと思います。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
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