2020年10月16日より劇場公開されている映画です。
映画「みをつくし料理帖」はTVでドラマ化はされていましたが、待望の映画化が実現しました!
主人公の澪役は松本穂香さん。
澪が不運な境遇から故郷の大坂を離れ、文化の違う江戸で料理人として道を切り拓いていく物語です。
その幼なじみの野江役は奈緒さんが演じるほか、若村麻由美さん、浅野温子さん、藤井隆さん、石坂浩二さん、中村獅童さんらの豪華キャストで映画化されています。
・「みをつくし料理帖」の原作小説
・『みをつくし料理帖』映画のあらすじ
『みをつくし料理帖』予告動画
『みをつくし料理帖』作品情報
タイトル | みをつくし料理帖(みをつくしりょうりちょう) |
原題 | 髙田 郁「みをつくし料理帖」 |
日本公開日 | 2020年10月16日 |
上映時間 | 131分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | 角川春樹 |
脚本 | 江良 至、松井香奈、角川春樹 |
製作 | 角川春樹 |
主題歌 | 手嶌 葵「散りてなお」 |
配給 | 東映 |
『みをつくし料理帖』登場人物キャスト
澪(みお):松本穂香
大坂出身の卯年生まれ(寛政7年(1795年)生まれ)の18歳。大坂の水害により天涯孤独に。持ち前の負けん気と優れた舌で江戸で料理の奉公人となる。
あさひ太夫(あさひたゆう)/野江(のえ):奈緒
大坂で唐高麗の渡来品を商っていた「淡路屋」の末娘、野江。 澪とは同い年の幼なじみ。後に翁屋(おきなや)幻の花魁となる。
芳(よし):若村麻由美
「天満一兆庵」の元女将。48歳。大坂の水害で澪を救った恩人。 澪からは大坂での奉公先の女将の呼び名である「ご寮(りょん)さん」と呼ばれる。
おりょう:浅野温子
澪と芳が暮らす長屋の向かい部屋に住む大柄な女性。48歳(芳と同い年)。
種市(たねいち):石坂浩二
料理屋「つる家」の店主。64歳。
小松原(こまつばら)/小野寺 数馬(おのでら かずま):窪塚洋介
御膳奉行で「つる家」の常連客でもある。卯年生まれの30歳。澪のことを「下がり眉」と呼ぶ。
永田 源斉(ながた げんさい):小関裕太
町医者で、25歳ほどの年齢。倒れた芳を診察して以降、たびたび「つる家」を訪れるようになる。そして、医者の立場から澪に料理のヒントを与え、励ましている。
又次(またじ):中村獅童
「翁屋」の料理番。時々「つる家」を訪れて、あさひ太夫に澪の料理を届ける。
みをつくし料理帖|原作のネタバレ結末は?
原作は髙田郁さんの時代小説シリーズ
原作は髙田郁さんの時代小説シリーズ「みをつくし料理帖」。
髙田さんは無名の頃、「料理でひとを幸せにする」をコンセプトにこの物語を書こうと決意!その頃は無謀な挑戦だったそうです。
その無謀な挑戦をさせてくれたのが角川春樹さんでした。
時代小説シリーズ「みをつくし料理帖」は角川さんがいなければこの世に出られなかった作品です!
この作品はハルキ文庫(角川春樹事務所)より2009年5月より刊行されおり、第1作「八朔の雪 みをつくし料理帖」から第10作「天の梯 みをつくし料理帖」(2014年8月刊行)にて完結しています。
主人公の澪は不運な境遇から故郷の大坂を離れ、文化の違う江戸で料理人として道を切り拓いていく物語です。
料理人として苦悩していた澪。
ある日のこと、遊郭の吉原であるお祭りに行くことに。
そこで澪は幻の花魁と呼び声のある、あさひ太夫の存在を知ることになります。
そのあさひ太夫とは姉妹のように仲が良かった、大坂の洪水で生き別れた幼なじみの野江だったのです。
この作品の魅力はまず、澪のつくる料理が美味しそうなこと。
文章だけでここまで料理を表現できることに驚かされます。
その料理には彼女の人柄も現れています。
料理を作る様子は細かく描写され、込められた思いとともに料理の温かさが伝わる内容です。
澪は自分の料理で評判を取れるようになっていき、いつしかその売り上げであさひ太夫を身請けするという壮大な夢を抱くようになります。
角川春樹さんがメガホンを取り映画化したこの作品。
映画化にあたり角川さんは細部に渡りこだわり、原作への想いがその世界観を創り上げているそうです。
映画はこの原作の1巻から3巻までの内容が映画化され、角川監督ラスト作品とも言われていますが、当然、続編を期待したい作品です!
みをつくし料理帖|映画のあらすじは?
子供の頃に生き別れた幼馴染。1人は料理人に、1人は吉原の幻の花魁にーこの状況がまず心にくる。zoomもなく今の顔も分からないお互いを想い、料理と手紙で心を交わす展開がまたエモーショナル。曲折を経て"食とは何か?"の答えに辿り着く展開も上手い。心にしゅんでくる秀作。 pic.twitter.com/bSaFLoVSzD
— ヒナコ・ヨ・シネマン@映画垢 (@hinakoyocineman) October 16, 2020
みをつくし料理帖|あらすじ 【起】
享和2年(1802年)の大坂。8歳の澪と野江は身分の違いはあるがまるで姉妹のように仲が良かった。そんな二人が大坂の新町遊郭で遊んでいた時のこと。澪は花の井に下駄を落としてしまう。野江はつかさず自分の下駄を落として澪にこう言う。「泣きみそやなぁ、澪ちゃん。狐はコンコン、涙はこん、こん。怒られるも、罰当たるんも一緒や」お互いに忘れられない思い出となった。
そんな二人の仲を引き裂くように大坂の街を大洪水が襲う。澪はその洪水により両親を失い野江とも離れ離れになってしまう。そこに偶然通りかかった「天満一兆庵」の女将である芳に拾われる。
料亭「天満一兆庵」で働くことになった澪。そこで澪は主人の嘉兵衛から優れた舌を認められ、調理場で働くことに。その時代には珍しい女性料理人としての澪の人生が始まる。しかしここでも不幸は続き、ある日天満一兆庵は火事に遭ってしまう。さらに天満一兆庵の再興に奮起していた嘉兵衛が亡くなってしまう。
嘉兵衛に天満一兆庵の再興を託された澪は芳と2人、江戸という慣れない土地へ。
みをつくし料理帖丨あらすじ 【承】
澪は縁あって江戸の神田にある蕎麦屋「つる家」で働きだした。雇われて3ヶ月目にして澪は初めて深川牡蠣の鍋料理を振舞う。関西の極上の味のはずだが江戸では客から不評を買ってしまう。
倒れた芳を介抱してくれたことをきっかけに神田の町医者である永田源斉に出会う。永田はたびたび「つる家」を訪れるなり、澪は永田に言われた言葉をきっかけに関西と関東の文化や味の違いについて気づき始める。そこから澪は気持ちを入れ替え、江戸の味に合わせた料理を作り、その腕前は常連客も太鼓判を押すほどだった。
しかし澪自身は納得がいっていなかった。そんな中、常連客でもある御膳奉行の小松原に澪の心は見破られていた。小松原は澪に「料理の基本がなってない」と一喝する。
みをつくし料理帖|あらすじ【転】
スランプに陥った澪を心配した町医者の永田は、ある日吉原で行われる祭りに誘う。吉原の遊女たちが白狐の仮面を被り舞い踊る中、幻の花魁とも呼ばれるあさひ太夫の存在を知る。
澪は吉原のお祭りで食べた酢醤油心太(ところてん)をヒントにして「つる家」の看板メニューの心太を作ることができた。店が繁盛していく中で店主の種市は、澪に店を継いで欲しいと打ち明ける。澪も店主の気持ちに応えるべく不眠不休でついに理想の出汁を生み出した。
その出汁から作ったとろとろの茶椀蒸し。この茶碗蒸しは江戸中を魅了し、店はさらに繁盛していく。
店の評判を聞きつけて吉原の扇谷で料理番をしている又次が訪ねてくる。澪は又次に故郷の話をする中で、幼馴染の野江との花の井の思い出話をする。
みをつくし丨あらすじ 【結末・ラスト(ネタバレ)】
又次はこの茶碗蒸しをあさひ太夫に届け、土産話に澪から聞いた花の井の話をする。その話を聞いたあさひ太夫は驚きのあまり言葉を失う。あさひ太夫は澪が大坂洪水で生き別れた幼なじみの野江だったのだ。
やがて澪もあさひ太夫は野江だということ、そして野江はあの洪水の後身売りされ、吉原の遊女となったことも知ることになる。澪は幼いころに野江が言ってくれた言葉を思い出す。「泣きみそやなぁ、澪ちゃん。狐はコンコン、涙はこん、こん。怒られるも、罰当たるんも一緒や」
そして再び二人の運命は交錯し始めます。
みをつくし料理帖|原作のネタバレ結末|映画のあらすじのまとめ
しかしその中でいろいろな人と出会い、人として料理人として成長していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント