星の子|映画は実話?宗教のモデルはある?原作著者の今川夏子とは?

映画『星の子』
公開時期:2020年10月9日(金)
出演:芦田愛菜、岡田将生、大友康平、高良健吾、黒木華、蒔田彩珠、新音、永瀬正敏、原田知世
監督・脚本:大森立嗣
原作:今村夏子『星の子』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
配給:東京テアトル、ヨアケ

 

主演は芦田愛菜さん。

かつて天才子役として活躍していた彼女ですが、立派な大人の女性になりつつある彼女が主演を務めるとあり話題を呼んでいます。

この映画は日本ではあまり取り上げられない新興宗教が題材になっています。

作家の今川夏子さんの原作小説である「星の子」をもとにご紹介します。

 

  • 映画「星の子」は実話なのか
  • 映画「星の子」のモデルである宗教二世の苦悩とは
  • 映画「星の子」の原作小説の内容
  • 映画「星の子」の原作小説の著者である今川夏子さんのプロフィール
この記事で分かること

ストーリー

子煩悩な夫婦の次女として生まれた主人公のちひろ。
生まれてすぐに発症した発疹がなかなか消えず、病弱なまま幼少期を過ごすこととなります。
ちひろの両親は娘の病気を治したい一心で、ある宗教団体からの奇跡の水にすがります。
するとちひろの発疹がすっかり治ってしまいます。
両親はその水の力を信じてしまい、その宗教団体に深い信仰を抱いてしまいます。
やがて中学3年になったちひろは、新任の先生に恋心を抱きます。
ある日夜の公園で、ちひろの両親が奇妙な儀式をしている姿を先生に見られてしまいます。
そこからちひろの周りでいろんな事件が起こり、彼女の心は大きく揺さぶられていきます。

星の子|実話なのか?宗教のモデルはある?

https://twitter.com/hoshi_no_ko_jp/status/1331821432582467585

”ひかりの星”とは

ちひろは原因不明の湿疹に悩まされていた。

ある日、同僚からもらった「金色のめぐみ」という水を持ち帰り、同僚の助言に従いその水で洗ってみた。

すると、湿疹が消えて行き、2ヶ月目には全快してしまうのだった。

この出来事を機に、両親は”ひかりの星”という宗教団体に傾倒していくことになる。

実話であるかどうか

この映画が実話であるかは、残念ながら公式発表されていません。

しかし、世界に目を向ければキリスト教やイスラム教、ヒンズー教、仏教など、ひとつの宗教が根付いている国が多く存在します。

日本はひとつの宗教が根付いている国ではありません。
そのような国の方が珍しいと言えます。
国として宗教が根付いていない日本だから生まれた映画です!

宗教のモデルはあるのか

こちらもまた、公式な発表はないようです。

 

宗教について思うこと

世界にはまた日本にも、宗教団体は数多く存在します。
日本において宗教は個人の自由とされていますし、いろいろな価値観があっていい国です。

価値観は家庭環境によりそれぞれですよね。

例えば自分の家では当たり前で気にもしてないことが、友達から驚かれたことや世間とずれていると感じた経験は誰にでもあると思います。
宗教もそれと同じことだと思います。

親が宗教を信仰していれば子供はその価値観で育てられるので、子供もその宗教の影響を受けて育ちます。
社会に出れば宗教の信仰がある家庭で育った人もいれば、無宗教で育った人もいます。

子供の価値観は社会で接する人や環境の影響を受けて、大人になるにつれて変わっていきます。

主人公のちひろのような宗教二世が、親の信仰心と世間とで違和感を持ち始めることも普通にあることだと思います。
ちひろのように思春期という多感な時期になると、その悩みは深刻です。

また、ちひろのように両親のことが好きだとしたらどうしていいのか分からなくなりそうです。

 

世の中には「星の子」のように悩みを抱えて生きている人たちは実在します。

星の子|原作小説の著者、今川夏子さんについて

星の子

原作者の今川夏子さんについて

広島県出身。
29歳の時、職場で「明日は休んでください。」と言われたことがきっかけで、帰宅途中に突然、小説を書こうと思いついたそうです。
そこで書き上げた「あたらしい娘」が2010年に太宰治賞を受賞し、作家デビューされています。

突然の思いつきで小説を書き始めて、しかもその小説が賞をもらうなんて…凄い人ですよね!

今川夏子さんの小説はどれも独特な世界観があります。
小説の題材も面白い切り口です。
凡人には想像を超える内容もあります。
彼女自身もあまり露出しておらず、ミステリアスな作家さんという印象です。

芥川賞にノミネートされた作品

原作小説「星の子」は第157回芥川賞龍之介賞にノミネートされた作品です。

この小説は本屋大賞2018候補作にもなり、第39回野間文芸新人賞も受賞しています。
今村夏子さんの代表作となっています。

 

 

また、今川夏子さんの小説は2019年に「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞しました。こちらも気になる作品です。

今川夏子さんの思いから見ると映画の内容が面白くなる

今川夏子さんは「星の子」が映画化されるにあたり、次のように語っています。

この小説を書いた後、私の信仰の有無について訊かれる機会が何度かありました。
信仰に限ったことではありませんが、私は「信じる者」でも、「信じない者」でもありません。
「信じたいのに、信じることができない者」であり、「信じていたことが、だんだん信じられなくなってくる者」です。
信じる、信じない、の狭間にあるこの物語を、映画という形で味わえること、とても楽しみにしています。私が掴み損ねたかもしれない、ちひろの心の深部に映像を通じて触れられるのではないかと今から期待しています。
原作も映画も主人公ちひろの目線で描かれており、その中で一人の少女が成長していく物語です。


小説と映画の内容にはあまり違いがないようです。

どちらも題材は新興宗教についてですが、今川夏子さんの話からは宗教の話ではない、誰でも思ったことがある内容だと感じられます。

また、主演の芦田愛菜さんはこの役のイメージに合わせて、髪を30センチ以上もカットしたそうです!

小説の世界観を大切にしていることが分かります。

星の子|映画は実話?宗教のモデルはある?原作は芥川賞候補?のまとめ

小説家の今村夏子さんの代表作である「星の子」がついに映画化されました。

この映画は新興宗教が題材になっていて、日本ではあまり観たことのない作品です。

主演はかつて天才子役として活躍していた芦田愛菜さんが演じる、主人公のちひろを通して信じることについて深く考えさせられる作品です。

 

キャストの方で映画の世界観は違う見え方になります。
この作品のキャストは見どころのひとつです!

ちひろの両親役の永瀬正敏さんと原田知世さんは息の合った夫婦に見えます。
また、宗教団体の幹部コンビとして高良健吾さん、黒木華さんと実力派俳優の方たちも気になります。

このような宗教団体は実際に存在するので、私達にとって身近な物語なのかもしれません。

 

宗教と聞くと洗脳されるイメージがあり、事件などに巻き込まれるニュースを連想したりしてしまいます。
この作品に抵抗感を持つ方もいることでしょう。

「星の子」の試写会を鑑賞された方や小説を読まれた方の感想には、もちろん宗教にハマる恐ろしさを感じます。
しかしちひろの両親の立場ならば、娘を助けたいと願い、そこにすがってしまう気持ちは理解できますよね。

また、ちひろの優しい、両親に対する気持ちも理解できます。
両親は間違った方向に進んでいるかもしれない。
けれどちひろ想いの優しい両親を突き放せない気持ちも分かります。

そう考えると、宗教二世の方でこのような境遇の方たちの気持ちは痛いほど分かります。
そこには家族だからこその優しい愛があるのだと思います。
諦めないでいつか気持ちが通う日が来て欲しいと願う気持ちになります。

またこの映画は、自分の価値観はどうなのだろう?と考えさせられる作品です。
自分の育ってきた環境や考え方を一度振り返って、これからの人生についても考えてみませんか?

ぜひ家族と一緒に、劇場でご覧になってください。

 

以上、「星の子|映画は実話?宗教のモデルはある?原作著者の今川夏子とは?についてご紹介しました!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

コメント

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