出典:公式オフィシャルサイト
今作は、1960年代に実在した香港マフィアのボス(ン・シックホー)と、手を組んだ警察署長(ルイ・ロック)をモデルに描いた映画です。
映画のあらすじ…
あらすじを見ていくと、ホーが黒の社会へとどんどん染まっていくようなドラマが見えてきます。
それでは、映画のタイトルである『追龍(ついりゅう)』について原題とは何か、英名とは何か、タイトルに込められた意味とは何か探っていきたいと思います。
映画『追龍』の原題と英名は?またその意味は?
出典:公式サイト
原題は?
原題は、『追龍』です。
英名は、Chasing the Dragon(チェシング・ザ・ドラゴン)
意味は、「薬物を吸引する」
では、なぜChasing the Dragon=「薬物を吸引する」という意味になったのかを探ってみましょう。
その意味は?
「chase」というのは、日本語で追跡という意味になります。
「dragon」というのは、龍という意味になります。
これは、薬物を火であぶると煙のように蒸発します。この煙が、龍に見えるということと、煙を吸うため、紙筒で煙を追いかけるように吸い込みます。これが、語源になっています。
これまで、原題と英名、そしてその意味まで探ってきました。それでは、今作の「追龍」に込められた意味とは何か考えていきましょう。
タイトルに込められた意味とは?
出典:映画.com
『追龍』驚いたことに滅茶苦茶真っ当な香港ノワールで、しかも超おもしろい。演出の安っぽさは所々あるものの、心地良いバイオレンスと熱いブロマンスの連続でまさに王道香港ノワール。ていうかこれ、ドニー・イェンとアンディ・ラウのラブロマンスじゃん。善悪を掃き捨てて駆け抜けた人々の物語。
— にゃん平2号機 (@ishiika78_2) August 1, 2020
「善悪を掃き捨てて駆け抜けた人々の物語」
追龍、見た……。コテコテベタベタ全部盛り!超直球な男と男の友情、仁義、そして仲違いを黒社会の裏切りや汚職警官のピカレスクと共に描く、初めてな筈なのに異様な懐かしさを覚える不思議な逸品。兎に角他作品ではまず見ない、貴重な姿のドニーさんが沢山拝めます。生死は運命が、富は天が決める…… pic.twitter.com/nvyOyTzUUi
— 梶原一郎 (@robosuretaroji_) July 24, 2020
「生死は運命が、富は天が決める」
今作の「追龍」に込められた意味は、「途方もない夢を追いかける」ということだと思います。
そう思う理由として、主人公の一人、ホーはお金のために犯罪に手を染め、富と名誉を追い求めます。そして、ルイ・ロックも、ホーを操り、社会を自分のものにしようと追い求めます。
富や名誉に終わりはありますか?
社会を自分のものにしようとしたとき、終わりがあるように思いません。
そして2つ目の理由として、英名にはこんな意味もあります。
「Chasing the Dragon」は、「アヘンやヘロインを吸引する」という意味が派生し、『途方もない夢を追いかける』という意味があります。
「追龍」は、人々に「夢を途方もなく追いかけるように生きてほしい」と、熱い思いを伝えたかったのかもしれません。
映画『追龍』の原題と英名は?タイトルの意味とは?のまとめ
いかがだったでしょうか?
ここまで読んでくると、「追龍」を見たくなってきたのではないでしょうか?
それでは、今までのおさらいになります。
今作の原題は、『追龍』です。
そして、英名はChasing the Dragon(チェシング・ザ・ドラゴン)で、「薬物を吸引する」と『途方もない夢を追いかける』という2つの意味をもちます。
最後に、「追龍」に込められた意味とは何か?
それは、「途方もない夢を追いかける」ということだと思います。
富や名誉を得たい、社会的地位を獲得したいと思ったときに、終わりはありません。また、人の夢に終わりはないと思っています。
これはあくまで私の考えですが、警察署長が単純に友情・信頼をおいて手を組んでいたように思えません。
どこかでチャンスを狙って、薬物をあぶって煙を吸うように、裏社会を争わせ犯罪を浮き立たせ、そこを一網打尽にするという策略が当時からあったのではないかと思いました。
そして実際に1974年には、廉政公署という警察の汚職を取り締まる機関というのができており、多くの汚職が捕まったそうです。
リー・ロックは、警察官として社会的支配をする方法を考えていたのではないかと思います。
映画では、そこまで描かれていないので、あくまで個人的な感想ですが…
最後までお読み頂きありがとうございました。
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