ガントレット|映画ネタバレ・あらすじ・感想。クライマックスの装甲バスは圧巻の演出!

『ガントレット』(The Gauntlet)は、1977年のアメリカ映画。

護送を命じられた刑事と事件の揉消しを謀る追手の対決を描いたアクション作品だ。

監督は『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッドが主演・監督を兼任した。

製作はロバート・デイリー、脚本はマイケル・バトラーとデニス・シュラック。

映画『ガントレット』あらすじ

アリゾナ州フェニックス市警察に勤務するベン・ショックリーは、フェリックス市の警察委員長のブレークロック氏から、ある事件の裁判の検察側の証人をラスベガスから護送してくるように命じられる。

ショックリーは証人のマリーを連れ出そうと迎えに行くが、

「私、命を狙われているの! 巻き込まれる前に帰って」と拒まれる。ショックリーは、マリーを説得し、車で空港に向かうが、途中、あるものに襲撃を受けることになる。

その後、警察委員長のブレークロックがマリーのあるスキャンダルを知っていることから、彼女を狙っているということに気が付く二人。

翌朝、ショックリーは暴走族からバイクを奪って、フェニックス市に向け出発するが、そこで、自分が指名手配されているということがわかる。そして、ブレークロックが派遣した警官がヘリコプターから銃撃を始め、二人は再び追われることになる。

さらに、二人の行く先々でトラブルが続出……。

映画『ガントレット』感想

クリント・イーストウッドが、当時つきあっていたソンドラ・ロックをヒロインに抜擢したというエピソードのある作品。ヘリコプターからいきなり狙撃されたり、バスから降りた途端に射撃されたり、いったい何発の弾丸がこの作品中で撃ち込まれ、使われたのか。

とにかく、ド派手な爆破シーンの多い映画で、映画の後半の装甲バスのシーンがとにかくすごい。アメリカの銃が絡む作品の中でも、弾丸が雨あられとばかりの激しい銃撃シーンが多い。

ともかく、この時代だからこそのものすごい制作費をかけた作品だと言えるだろう。

また、ソンドラ・ロックの可愛さと若かりし頃のダーティなクリント・イーストウッドの渋さが楽しめる映画となっている。

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映画『ガントレット』装甲バスの演出について

この映画の一番の見どころといえば、何と言ってもクライマックス。装甲バスが道路の両脇にずらりと並ぶシーンは圧巻だ。

装甲バスとは、通常、爆発装置から乗客の身を守るため防護を強化した特別なバスのことを言う。

車や家が蜂の巣になる様子は誰もが目を見張る作品になっている。装甲バスでの突破シーンは、映画ファンでなくとも引き込まれる、映画史に残る作品と言える。

装甲車のシーンが印象的な映画と言えば、古くは、1967年の作品「続・荒野の七人」のバート・ケネディが監督した西部劇「戦う幌馬車」を思い出す。砂金を運ぶ装甲馬車を襲撃して、50万ドルの砂金を奪おうとし、インディアンの襲撃シーンが出てくる。

こちらは同じ装甲車でもバスではなく馬車というのが、また時代を感じて面白い。

映画『ガントレット 』まとめ

ガントレットとは、中世の騎士が用いたよろいのこてのことで、乗馬やフェンシング・作業用の長手袋のことを言う。

官隊から、雨あられの如く銃弾を浴びせられる。これがこのアクション映画のタイトルの由来となっている。

CGで撮るのが主流な現代からすると、考えられないぐらい贅沢に制作費を使っていて、当時使った弾丸の数が映画史上一番多かったのではないかと言われている作品。

クリント・イーストウッドの映画デビューは「半魚人の逆襲」。1958年から始まったTVシリーズ「ローハイド」の準主役で人気を博す。その後、イタリアへ渡り、「荒野の用心棒」(64)、続く「夕陽のガンマン」(65)と立て続けにマカロニ・ウエスタンに主演。1968年、アメリカに凱旋帰国。1971年に製作した「ダーティハリー」で、スターの座を確立し、同年「恐怖のメロディ」で映画監督デビューをした。1905年に「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー作品賞・監督賞を受賞、映画作家として頂点に上り詰めた。

映画.COMより引用

クリント・イーストウッド:プロフィール・作品情報・最新ニュース - 映画.com
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この映画のヒロイン役のソンドラ・ロックは、1968年の『愛すれど心さびしく』が映画初出演だった。その年のアカデミー助演女優賞にノミネートされ、それから7年後の1976年の『アウトロー』撮影中に、監督のクリント・イーストウッドと交際をはじめ、その後12年の間、一緒に暮らした女優。

 

イーストウッド作品に数多く出演後、別れている。彼女自身も映画監督をしている。2018年12月、乳がんと骨肉腫による病と闘い、心不全により他界した。

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