2001年に製作されたアメリカのサスペンス映画、グラスハウスをご存知でしょうか?
事故により若くして両親を失った資産家の姉弟たちは、何不自由もなく生活をしていたのですが、未成年のために後見人をつけなければなりませんでした。
両親の知人のグラス夫妻に引き取られ、丘の上にそびえる豪邸“グラスハウス”で生活をまた新たに始めます。
しかし、そこで姉弟に忍び寄る恐怖とは…?
そのグラスハウスについて詳しく書いていきたいと思います。
・登場人物についてわかりやすく解説!
・主人子ルビーと弟のレットが何故グラス夫妻に引き取られたのか?(あらすじ)
・グラスハウスのみどころや感想やまとめ!
グラスハウス丨予告動画
グラスハウス丨作品情報
タイトル | グラスハウス |
原題 | The Glass House |
日本公開日 | 2002年3月16日 |
上映時間 | 106分 |
ジャンル | サスペンス |
監督 | ダニエル・サックハイム |
脚本 | ウェズリー・ストリック |
製作 | ニール・H・モリッツ |
製作総指揮 | マイケル・I・ラックミル |
製作国 | アメリカ合衆国 |
配給 | ソニー・ピクチャーズ |
グラスハウス丨主な登場人物(キャスト)
ルビー・ベイカー (リーリー・ソビエスキー)
主人公。16歳の高校生らしく少し冷めていて口が悪い節があるが、両親思いで、弟や友人を大切にしている。
レット・ベイカー (トレヴァー・モーガン)
ルビーの弟。11歳の純粋なゲーム好き。よくケンカはするが姉弟の仲は良い。
テリー・グラス (ステラン・スカルスガルド)
グラス夫妻の夫。ルビー家の隣人で、ルビーの両親から後見人を引き受けていた。リムジンの運転代行の会社を経営している。
エリン・グラス (ダイアン・レイン)
グラス夫妻の妻。病院経営者をしている美しい女性。娘がいたのだが自身のミスで水死させていまった過去がある。
アルビン・ベグレイター (ブルース・ダーン)
ルビー姉弟の顧問弁護士。両親の頃から弁護士を務めていて、何かと親身になって相談に乗ってくれるいい人。
ジャック叔父さん (クリス・ノース)
ルビー姉弟の母親の弟の叔父さんにあたる人物。ルビー家族と疎遠状態であった。
グラスハウス丨ネタバレあらすじ(ストーリー解説)
グラスハウス丨あらすじ 【起】
裕福な家庭に生まれ育った女子高生のルビーはたびたび夜に家から抜け出しては友人たちと夜遊びする生活をしていました。
ある日帰宅すると、警察が自宅に来ていて両親が交通事故によって死亡したと知らされます。
葬儀では母の弟のジャックが来ていましたが、ジャックとは疎遠となっていてルビーは信用していませんでした。
その後、身寄りのなくなったルビーとその弟は、顧問弁護士ベグレイターから両親の残した多額の遺産で将来の心配をすることなく暮らしていけると知らされます。
しかしまだ未成年なので、両親が何かあった際の後見人として選んでいたグラス夫妻を紹介されます。
グラス夫妻に引き取られる形となった姉弟は、住んでいた家を売却して、グラス夫妻の家に引っ越しをするのです。
グラス夫妻の家はガラス貼りの、大きなプールのついた豪邸でした。
ホームシアターやジムなどもあるような絵にかいたような豪邸なので部屋数も多いのにも関わらず、グラス夫妻は姉弟の部屋は1部屋にされます。
私立の高校に通っていたルビーは何故か公立の高校に変えられてしまいました。
なんとなく不満に思うルビーでしたが、弟のレットは夫妻にゲームをたくさん与えられて大喜びします。
そんな中、ルビーは夫妻の夫婦喧嘩の内容を聞いて疑問を持ち始めます。
グラスハウス丨あらすじ 【承】
グラス夫妻の夫のテリーに映画に誘われて出かけたルビーでしたが、車で自分でできるのにテリーがシートベルトを締めてくることで気持ち悪さを感じます。
帰宅すると妻のエリンは麻薬を注射していました。
そこでルビーは顧問弁護士であるベグレイターに訴えに行くのです。
メイドに送迎を頼み、ヒッチハイクをして事務所に訪れたルビーは、夫妻の異常な行動を訴えました。それを聞いたベグレイターはすぐに福祉局に問い合わせをしました。
ベグレイターが言ったことは夫妻にすでに伝わっていて、エリンの注射は糖尿病の注射だから大丈夫なのだと弁解します。
その後にはルビーが手間取っていた学校の宿題をテリーが手伝ってくれたりして、少しずつですが見直していました。
後日学校にいたルビーのもとに福祉局の職員が訪れてきます。
ルビーが質問に答えると、後で家に来ることになります。
グラス夫妻はその間、ルビーの部屋を別に用意し麻薬を隠していました。
弟のレットはゲームを買い与えられていたために嘘をつきます。
福祉局の職員は勘違いをしたまま、帰っていくのでした。
グラスハウス丨あらすじ 【転】
ルビーはその後、車の免許を取得し、テリーの会社に向かいました。
そこでテリーが莫大な借金があることが分かったのです。
その間にテリーは、ルビーの送迎を許可なくしたとしてメイドをクビにしていました。ルビーの行動を完璧に把握しているというのです。
高校ではルビーが提出したレポートの件で校長に呼び出されます。厳重な処分のうえ、退学処分となる可能性があるというのです。
テリーはルビーを擁護することなく見ているだけでした。
そんな中、ルビーが今まで見ていなかった両親の事故に関する記事を見つけます。
乗っていた車は両親の車ではなくBMVであったことを強く疑問を抱きます。
早速ベグレイターに調べてもらうと、その車はテリーの会社の社用車だったのです。
そしてテリーの会社には両親の車が保管されていたのです。
グラスハウス丨あらすじ 【結末・ラスト(ネタバレ)】
ルビーはグラス夫妻が私立高校の入学を取りやめた際返還されたお金があることや、叔父のジャックからの手紙を捨てていることなどに気付きます。
夫妻に気付かれないよう慎重にルビーはジャックに電話をするのですが、ジャックは留守で電話に出ません。
ルビーは何とかしないとと決心し、ドアのセキュリティコードを隙を見て覚え、夜中に弟のレットを起こし車で逃げるのですが、運悪く土砂崩れによって警察が通行止めにしているところで免許証を見せるように言われてしまいます。
ルビーは免許不携帯で困っているときグラス夫妻が駆け付けます。
テリーが警官を説得して姉弟を連れ帰るのですが、ルビーは両親を殺したとテリーに怒りをあらわにします。暴われるルビーに対し、エリンが注射をして大人しくさせるのです。
それまでグラス夫妻の言いなりだったレットは、眠り続けるルビーを見て恐怖を覚えるのです。
そうこうしているうちと、借金取りが現れテリーに返せと急かし、テリーはルビーの両親の口座から現金を引き出そうと試みるのですが、ルビーが私立高校の入学金返納の手紙を銀行に送っていて口座を凍結していたためテリーはお金を引き出すことができませんでした。
エリンはというと、医者という立場を利用して薬をくすねているのをついに見つかってしまい、医師免許をはく奪されてしまうのでした。
テリーはルビーを殺すための薬を手に入れる術がなくしてまったので、殺すための薬を探しに出かけます。エリンは「もう嫌だからやめよう」と自殺をしてしまいます。
薬をどうにか手に入れたテリーが帰ってくると姉弟は身を隠します。
逃げようとして失敗し、地下室に閉じ込められてしまいます。
テリーが車に乗って出ていくのをやめて、部屋でお酒を飲んで寝たふりをしていますが、ルビーにはその策略に気付いていたため、地下室から抜け出し車のキーを手に入れたうえで、敢えて車に乗らず隠れました。
その時、ベグレイターが様子を見に家にやってくるのですが、借金取りもやってきてテリーがベグレイターに罪を擦り付け、ベグレイターは殺されてしまいます。
そして借金取りに拘束されテリーが車に乗せられるのですが、テリーはせめて違う車にしてくれと懇願するのですが、違う車はルビーによってパンクさせられていました。
テリーが車を嫌がる理由は、その車はルビーが乗ると想定して、テリーがブレーキに細工したものだったのです。
そのため、テリーと借金取りの乗った車はクラッシュし事故を起こし崖から落ちていくのでした。
姉弟は様子を見るため歩いていたところにパトカーがやってきて乗せてもらいます。そして事故現場に到着し、車を確認しているとテリーが生きていて、警官から銃を奪いルビーたちを殺そうと追ってきます。
ルビーはパトカーに乗り込みテリーを轢く事で事態は収束したのでした。
そして姉弟は両親のお墓に来ます。姉弟は叔父のジャックと暮らすことにしたのでした。
グラスハウス丨見どころ
グラス夫妻は最初優しそうにしているのですが、徐々にその素性がわかっていくところがスリリングに描かれていて面白い作品ですね。
リーリー・ソビエスキー演じるルビーが、ただ恐怖におびえ逃げ惑うだけじゃなくて、高校生とは思えないような聡明さで、グラス夫妻の悪事を暴いていき、最終的には復讐までしてしまうのが素晴らしいのです。
弟はまぁ、小学生くらいならあんなに大好きなゲームを買い与えられていたら従順にもなっちゃうかな…ある意味人を疑うことがなく純粋なのですが、嘘をついて姉が貶められてしまうのは少しだけ辛い描写でした。
顧問弁護士はやられてしまう最後まで姉弟の味方でよかったと思います。
グラス夫妻の妻エリンはルビーが幼い頃に一緒に遊んだ記憶に涙を流すシーンがあるのですが、心から悪事に染まっていたわけではなく、テリーの言いなりになっていただけだったのは少しだけ救いだったのかもしれません。とはいえ、麻薬に手を出しすぎていたため、結局のところ自死に至るわけですが…
グラス夫妻は借金まみれなのに、何故あんな豪邸に住んでいられたのかは謎が残ります。
グラスハウス丨感想・評価
財産目当てに知人夫婦に狙われた子供たち、と言ったありがちなストーリーながらも、徐々に明らかになっていく夫妻には恐怖を感じました。
そもそもなぜ血縁者でもない隣人が後見人なのか両親も人を信用しすぎですよね!
怖い思いをしながらも、最終的には叔父のジャックと暮らせるようになって良かったと思いました。
ガラス張りの豪邸も捨てがたいですけどね。
グラスハウス丨ネタバレあらすじ、見どころ、感想・評価のまとめ
最後までお読み頂きありがとうございました。
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