小説家を目指す橋本駿(声:村田太志)と
高校生の知花実央(声:松岡禎丞)が沖縄を舞台に繰り広げる、
心が洗われるような純愛を描いた『海辺のエトランゼ』。
原作者は、イラストレーターとしても活躍する紀伊カンナさんです。本作では監修・キャラクターデザインも担当しています。
2020年9月11日から、現在絶賛公開中です!
本作は男性同士の恋愛、”ボーイズラブ(BL)”をテーマにしていて、主人公たちの葛藤や成長、お互いを想う純粋な気持ちを描いている作品です。
昨今では同性愛を題材にした映画やドラマ、漫画なども増えており、若い女性を中心に人気が広まっています。
BL作品は「好き」という気持ちを深く考えさせられる作品が多く、
ハッピーな場面の裏にある辛さや切なさをリアルに表現している点も魅力の一つです。
「自分は男が好きなんだ」と告白し、実家を飛び出した駿と、
幼いころに両親を亡くし、”可哀想な子”だと世間から思われるのが嫌になった実央。
そんな二人がどのようにして距離を縮め、どのようにしてお互いの過去や葛藤を乗り越えていくのか。
原作を見ていない方も、原作ファンの方も、この映画の内容が気になりますよね!
今回は、映画『海辺のエトランゼ』のネタバレ・結末と、映画を観た人の感想・レビューを詳しく見ていきたいと思います!
是非、最後までご覧ください。
・『海辺のエトランゼ』の内容と結末
・SNSでの反応は絶賛の嵐…?!
・続編『春風のエトランゼ』への期待も!
海辺のエトランゼ|あらすじネタバレ結末は?
出典:映画.com起:ふたりの出会い
小説家を目指す主人公・橋本駿が住むのは、沖縄の離島。
自分がゲイであることを婚約者と両親に告げ、逃げるようにしてこの地にやってきました。
そんなある日訪れた海岸で、物憂げな表情で海を見つめる一人の少年・知花実央を見かけ、声をかけます。
実央は両親を亡くし、親戚の家に引き取られてやってきたと言います。
周囲が自分を”可哀想”という目で見ることを嘆いていた実央に対し駿は、
違うよ!単純に話してみたくて―――ただの下心だよ。
と言うのでした。
そして次第に2人は仲良くなっていきます。
徐々に実央への想いを募らせる駿ですが、ゲイではない実央。
距離は縮まるものの発展はしないまま、突然別れがやってきてしまいます。
承:別れと再会は突然に…
実央が本島の施設に預けられてしまったことが、別れの原因でした。
はやく大人になりたい。
そう言って、去ってしまう実央。
駿は実央への気持ちを捨てきれぬまま、月日が経ちます。
再び実央が離島に帰ってくるときには、3年が経っていました。
そして―――
俺、駿のこと好きだよ。だから駿も、好きになってよ。
少し大人になった実央は、帰ってくると笑顔でこう言いました。
やっとの思いで心が通じ合い嬉しい反面、戸惑ってしまう駿。
後ろめたくなってしまうのには、理由がありました。
転:トラウマを乗り越えた先には…?
駿は高校時代、好きになった同級生に告白した結果、
ゲイである自分を受け入れてもらえず、拒絶されてしまった過去を持っていたのです。
”実央は自分を選ぶより、女の子を好きになったほうが幸せになれるのではないか”。そんな思いがこみ上げます。
ですが当の本人である実央は、
大丈夫。男が好きでもおかしくないよ。
と言い、駿をトラウマから脱出させてくれるのでした。
そして、晴れて恋人となった駿と実央。
しかし2人前に突然、桜子という一人の女性が現れます。
その女性は駿の幼馴染であり、”元婚約者”でした――。
結:舞台は北海道へ
―――連れ戻しに来たのよ。
桜子は、両親と疎遠になった駿に、彼の父親が病気になったことを告げます。
ですが結婚式をぶち壊しにし、「ゲイだ」とまで告げた両親や桜子に対して気まずい駿は、実家のある北海道に帰ることを躊躇してしまいます。
そこで、家族を失った悲しみを知っている実央は駿に言いました。
家族がいなくなるって、悲しいよ。だから駿にはそんな思いしないでほしい。
こうして駿は、再び実央に背中を押してもらい、北海道に帰ることを決断したのでした――。
海辺のエトランゼ|感想レビューは?
とにかく画が綺麗!原作愛が伝わる
大好きな「#海辺のエトランゼ」を観てきました。
駿や実央たちがそこに生きていました
登場人物の瞳の揺らめきや息遣い、風に揺れる髪、波のさざめき、虫の鳴き声、空や海や草花の色彩、静かに響く音楽すべてが美しく、
「ずっとこの世界に浸っていたい」
と思ってしまうほど素晴らしい映画でした。 pic.twitter.com/RRnlX8HwwV— 陽向さおり (@_hinata_saori_) September 20, 2020
観た人のレビューで一番見られたのは「美しい」「綺麗」という言葉でした。
細かな色づかいや鮮やかな描写は、予告映像からでも伝わりますね!
海辺のエトランゼ素晴らしかった……。
とにかく作画のレベルが高い。原作愛が素晴らしい。もう一回見に行こ……原作も読み直す……。— 蒼月 (@ao1016_0325) September 20, 2020
原作ファンからも高評価だった様子。制作陣の原作への愛を感じられるほどの出来だったようです!
このBLは、女性だけのものではない!
親子で観に行ったという方も。従来のBL作品を観るときのような気まずさやぎこちなさをなくして、”純愛”ストーリーとして楽しめるようです!
お買い物して帰宅。
夜は映画兼外飯なのでご飯作らなくて良い!
相方チョイスで『海辺のエトランゼ』だよ!wwwwwww
BL映画を夫婦で観るとゆー!
こんなだから何も隠すことがない!— 狗狼@まったり/佐野寧子@お仕事募集中 (@Laugardag) September 20, 2020
夫婦で観た!という方もいらっしゃいました。
#海辺のエトランゼ感想
海辺のエトランゼの映画で一個席開けて男の人2人が観に来ているのを見てとてつもなく嬉しい気持ちになりました!
純粋な恋のお話だからね(*^ω^*)
駿も実央も考えて考えて2人で恋してるんだねぇ(*´∇`*)
原作何回も読み返してるから動いてる2人を観れてとても満足です!— ⚜️綺咲⚜️ (@kisaki_kirafan) September 20, 2020
BLは女性がターゲットと言われることが多い中、男性からも人気があるようです!
真っすぐでピュアな主人公2人だからこそ、男女問わず虜になるのかもしれません。
BL要素は強い…?
BLだからっていう色眼鏡?偏見をとっぱらって純粋な気持ちで見てほしい……#海辺のエトランゼ。そういうシーンがないとは言わないけどそこ抜きにしても本当に想いとか伝えることの大切さとか人を好きになるって事を考えさせられるし、切なく儚い部分もあるけど彼らの幸せでキラキラした日常を見て←
— あけ◥(ฅº₩ºฅ)◤ (@in64yc) September 20, 2020
アニメ映画であるがゆえ、BL色が強いかどうか気になる方も多いのではないでしょうか?
そのような描写が全く無いということはありませんが、口コミを見ている限りでは、過激ではなかったと感じる方が多い印象です。
映画 #海辺のエトランゼ 、いい。沖縄の自然や暮らしが見える背景美術、作画が美しい。原作読んで、2回も見ちゃった。好きになった人が同性なだけでってBLがテーマではあるけど、そんなところは軽々と超越して、大切な人を思う「L」のみが溢れる映画。
— すぱいすんー (@yukiko_spice) September 19, 2020
ボーイズラブの”ラブ”に焦点が当てられているといった意見も。
同性愛のお話である以前に、「人を好きになる」ことを描いた作品ということでしょうか。
続編希望の声多数!
「海辺のエトランゼ」観てきた!
原作の雰囲気もきちんとあって、何より花とか海とか料理とか猫とか、画がめちゃくちゃ綺麗。
60分で短めだったので、もっと観ていたかった。続編作って欲しいなあ。 pic.twitter.com/r309XVZGxT— 雪那 (@setsu_nix) September 12, 2020
60分という短い時間に、物足りなさを感じてしまった人も。是非続編も作っていただきたいです!
ヲタクさんなので見てきた「海辺のエトランゼ」。
この作品を映像化すると聞いてちょっとびっくりしたのだけど、繊細な描写で音の使い方も良くて、原作の世界感そのままでとてもいい作品だった。今年見た映画の中でもかなりの良作。これなら続編も作ってほしい。#海辺のエトランゼ pic.twitter.com/v0N4PUqE8U— たこつぼ (@CaveTakotsubo) September 16, 2020
ここまで続編を楽しみにされる作品もそう多くはないと思いました!
海辺のエトランゼ|映画のネタバレあらすじ結末は?感想レビューも!のまとめ
いかがでしたでしょうか?
橋本駿の声優を務めた村田太志さんは、本作の特別映像付き上映会の舞台挨拶にて
原作の続編である「春風のエトランゼ」のアニメ化についても言及し、
やりたいです!(舞台となる)北海道まで行きたいですね!
と発言しています。
SNSなどの感想でも続編希望の声が多かったことに加え、主役の声優お二人がやる気とあれば、早くも続編公開を期待してしまいますね…!
今回本作を手掛けたアニメレーベルは、フジテレビの「BLUE LYNX」です。
爽やかな絵のタッチや儚く美しい世界観が特徴で、従来あるBLの固定概念を打ち破るような作品を生み出しています。
2021年には、今年8月に公開した映画「ギヴン」の舞台化公演も決定していますので、是非そちらもチェックしてみてくださいね!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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