今話題となっている「TENET」や、「ダークナイトシリーズ」「インターステラー」「ダンケルク」の鬼才クリストファー・ノーラン監督が、
北米の公開から週末の3日間で、6280万ドルという驚異の興行収入を稼ぎ出した大ヒット映画「インセプション」についてまとめます!
他人の潜在意識の中に侵入して、その人のアイディアや考えなどを盗み出す技術のスペシャリストたちの危険なミッションとは!?
クリストファー・ノーラン監督の描く時空や時間概念に注目したいと思います。
- インセプションのあらすじからネタバレまで
- インセプションの難しい用語を解説
- ラストのこまの謎とは?
インセプション丨予告動画
インセプション丨主な登場人物(キャスト)
ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)
サイトー(渡辺謙)
アーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
モル・コブ(マリオン・コティヤール)
アリアドネ(エレン・ペイジ)
イームス(トム・ハーディ)
インセプション丨ネタバレあらすじ(ストーリー解説)
インセプション丨あらすじ
他人の夢に侵入し、秘密を抜き取るプロが最後の仕事に選んだもの。それは、盗む代わりに相手の潜在意識にアイデアを植え付けるという危険なミッションだった。
インセプション丨あらすじ 【結末・ラスト(ネタバレ)】
計画は失敗かと思われたその時、アリアドネがコブに「2人で虚無の世界にまで潜りこんで時間稼ぎをすることを提案します。
提案通り、その階層にはサイトーとイームスが残って、2人で虚無の世界に向かいます。
そこには過去にコブとモルが創造した街が廃墟化した状態でありました。コブとアリアドネは導かれるように建物へ入ると、モルがいたのでした。
モルは生前、コブとともにインセプションを繰り返していた過去があったのです。
現実世界を拒んで、心地よい夢の世界に入り浸っていたモルに対して、コブは「これは現実じゃない」「現実に戻るには死ななければいけない」ということを教えていたために、現実に戻ったあともモルは「これは現実じゃない」と思い込んでしまい、自殺をしてしまったのでした。
虚無の世界に堕ちてしまったロバートを見つけ出したアリアドネは、ロバートを高いビルから突き落とし、その衝撃でロバートの意識が戻ります。
そして第三階層で父の死に目に遭い「企業帝国を捨て、私のマネではなく、自分の道を行きなさい」という嘘の遺言を植え付けさせるのですが、この嘘がロバートの生きる希望となるのでした。
そしてアリアドネはタイミングをはかって、キックとしてビルから飛び降ります。
コブは虚無の世界に堕ちてくるはずのサイトーを待つためにその場に残って探すのですが、再会するとサイトーはひどく歳をとっている姿になっていました。
年老いてもの忘れをするサイトーにコブは「若い姿で、また会おう。」と言います。
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そして、コブは飛行機の座席で目覚めます。周りには目覚めたばかりのメンバーたちと、若い姿のサイトーも乗っていました。
サイトーはインセプションに成功したと確信してその場で電話をかけるのです。
当初の約束通りに、コブたちの犯罪歴を抹消する措置をとるための電話でした。
空港につき、マイルズ教授に笑顔で迎え入れられ自宅に戻ります。
自宅へと戻ったコブは、すぐさまテーブルの上で自身のトーテムであるこまを回します。
そこでマイルス教授に声を掛けられ、子どもたちと再会し大喜びしていますが、こまは回り続けて倒れそうで…。
インセプション丨見どころ
コブのメンバーについて
マイルス教授(マイケル・ケイン)のもとで
のアリアドネ(エレン・ペイジ)「設計士」として任務を引き受ける。
コブの長年の相棒であるアーサー。
ターゲットの調査を担当している。知的で冷静沈着、非常事態もクールに対処できる。
偽装士のイームス(トム・ハーディ)
他人になりすまし、ターゲットの思考を誘導させる。
鎮静剤の調合のプロであるユスフ(ディリープ・ラオ)
夢の世界を安定させるための鎮静剤を調合する仕事を引き受けている。
第一階層で、コブたちがより深い階層へと潜るために重要な役割を果たす。
インセプションにおいての用語集
・インセプション
他人の夢の中に入り込んで潜在意識の中に「何か」を植え付けること。
・キック
夢を見ている人が平衡を敢えて乱すことで夢から目覚めさせて、現実に戻すこと。下層の階層に行くにほど、キックを繰り返して、上層に戻っていき、第一階層でキックすることによって現実世界に戻る。
・ドリーマー
任務で夢の中に侵入するには他人の夢の中にいる必要があり、階層を重ねるためには階層毎にドリーマーを必要とする。
第一階層ではユスフ、第二階層ではアーサー、第三階層ではイームスがドリーマーである。
・設計士
ドリーマーの夢の中の世界感を構築する役割を持つ人。
・トーテム
夢に侵入するものが持っておくべきもの。他人に詳しいその形状や重さなど知られてはいけない、自分だけの物を決めておく。例えばコブのこま、現実ではこまは回してもいつかは止まるが、夢の中では止まることなく回り続けるため、夢と現実を見分けるために必要とするものである。
・反映
対象者の夢の中の潜在意識によって作られた人のこと。
現実には存在せず、白血球のように対象者が夢が自分のものではないと気付くとき防衛反応としてドリーマーを攻撃するものである。
ラストのこまの謎
ラストのシーンではこまが止まるか、回り続けるかがこの作品の最大の謎として様々な説が話題となっていました。
ミッションを成功させて、自宅に戻った際にコブはすぐさまこまを回すのですが、愛する子どもたちと再会し安堵した表情を浮かべたコブは、こまがどうなるのかを見ていません。
止まるか、止まらないか…というところで映画は終わっていくのです。
こまがきちんと止まればハッピーエンドですが、
仮に回り続けていたとしたら未だ夢の中ということになるのです。
諸説入り乱れる中、現実に戻れた説が濃厚な根拠として
・夢の中でコブは結婚指輪をしているが、ラストではしていなかった
・こどもたちがラストでは成長している
といった意見が出ています。
マイルス教授役のマイケル・ケインも、
コマは最後に倒れるよ。
夢に1度も出ていない私が最後に登場しているということは、あれは現実だということだ。
とインタビューで答えています。
しかし、クリストファー・ノーラン監督の作品であるため、
真相を知っているのは本人のみということになるでしょうね。
インセプション丨感想・評価
一見難しそうに思える作品ですが、階層を重ねても舞台が大幅に雰囲気が変わるのでわかりやすく、さらには用語を理解することによってその壮大なストーリーを楽しむことが出来るので、一度見るだけではなく何度も見て楽しめる作品となっております。
革新的技術によって描かれる半分に折りたたまれる街や、上下左右入り乱れる夢の世界での戦いなど、迫力ある映像の美しさに息を飲みます。
とくに、第二階層のホテルでの格闘シーンが圧巻でした。
映画化する決定打となったのは、このシーンのコンセプトアートがワーナーに気に入られたからというほどです。
重力が反転して、ぐるぐる回る中ジョセフ・ゴードン=レヴィットのアクションシーンはどのように撮影されたかを解説するムービーもあります。
クリストファー・ノーラン監督と製作陣の、現実には起こるはずのないことや、存在しない事象を映像化するため、様々な工夫を凝らすのは、もちろんCGを使っていないわけではないのですが、近年のCGで処理してしまう作風とは一線を画す作りとなっています。
インセプション丨ネタバレあらすじ、見どころ、感想・評価のまとめ
最後までお読み頂きありがとうございました。
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