騙し絵の牙|映画と原作小説の違いは?登場人物キャストや設定は違う?

2021年326日より公開の映画『騙し絵の牙』。

この映画の原作小説は塩田武士さん。監督は「紙の月」「桐島、部活やめるってよ」などの映画作品で有名な吉田大八さんです。

主演の大泉洋さんは原作小説の執筆からキャスティングが決まっていたのだとか!また、登場人物の多いこの作品は豪華キャストな顔ぶれです。

 

今回は、『騙し絵の牙』は原作小説は映画の内容とは違うのか?映画を見る前にいろいろと気になる点について調べていきますので、ぜひご覧ください!

 

この記事で分かること
  • 騙し絵の牙』映画と原作の違いは?
  • 騙し絵の牙』は大泉洋がモデル?
  • 騙し絵の牙』は実話?

 

映画と原作小説の違いは?

映画の原作である同名小説について


この映画の原作はKADOKAWAより刊行された同名の塩田武士さんのミステリー小説です。2018年の本屋大賞にもランクインしました。

あらすじ

主人公の速水輝也は大手出版社の薫風社でカルチャー誌・トリニティの編集長をしています。
近年は出版業界も不況の最中、薫風社の社長が急逝したことから専務の東松による社内改革が始まります。その改革は速水が編集長を務めるトリニティにも及び、存続が危ぶまれる状況になってしまいました。
速水は、高野恵という編集者と共に黒字化のためにあらゆる手段を講じますが、トリニティを廃刊に追い込みたい者や守りたい者など、それぞれの立場による嘘や裏切り、リークなどが次々と立ちはだかります。また、プライベートの家庭の中でも問題が起こります。
そんな逆境の中でも速水は大逆転の策を練っていました。

この本の表紙も大泉洋さんが飾っていますが、原作小説は大泉洋さんを当て書きした作品なのです。
なんとなく意味はわかりますが、当て書きとは、その役を演じる俳優は決まっている状態で脚本を書くという意味です。
塩田武士さんは小説の映画化が決まった際、次のように語っています。

大泉洋という比類なき俳優を”小説で当て書きする”という企画は、映画化することで完結する。ここまで来るのに7年の歳月がかかった。決して平坦な道のりではなかったが、監督が吉田大八さんだと聞いたとき、全て報われた気がした。

ドラマの世界ではよく使われる手法のようですが、小説で当て書きをして映画化するというのは前代未聞な挑戦だったようです。

原作と映画は違う?



映画の予告で「全員クセモノ」「騙し合いバトル」「全員ウソをついている」というナレーションと共に流れる映像からクセモノが大勢いるようですね!

この予告からもわかるように、松岡茉優さんや佐藤浩市さん、中村倫也さんなど、幅広い豪華キャステトが登場します。原作よりも登場人物が増えてたことで映画は人間関係が複雑化しています。

また、主人公の速水は何を考えているか分からない人物として再構築されていたり、見た人からは高野恵(松岡茉優)の設定が違うなどの声もあり、登場人物の設定も変わっているようです。
映画は原作とは違う登場人物の設定や複雑な人間関係が面白く、豪華キャストが演じるクセモノたちも気になります。

映画の内容に大泉洋さんも騙されたと反応

この映画は大泉洋さんも「騙された!」と語るくらい原作との違いがあるようです。

原作小説で主人公の速水は人たらしで機転が利く編集長として描かれています。この主人公は大泉洋さんしか演じられないくらい当て書きされた人物です。
大泉洋さんからの要望から執筆することになった塩田さんは、そこから4年もの間、大泉洋さんについて取材していたそうです。
小説を読んだ人たちは、速水のキャラクターは大泉洋さんそのものとの感想でしたが、映画化にあたり速水は、より掴みどころのない大泉洋さんとは違う人物像となっているようです。

「(原作で当て書きされていたのに)私が出た映画の中で一番、私っぽくなかった」

映画での速水(大泉洋)は大泉洋さんがこのように語るくらい、原作と違っているようです。
  

映画は実話?


原作者の塩田武士さんは作家を目指しながらも新聞記者の仕事をしていたそうです。その取材経験を生かした小説も手掛けています。

では、『騙し絵の牙』も実話やモデルがあるのでしょうか?

原作小説の『騙し絵の牙』は「ダ・ヴィンチ」という雑誌の企画から生まれています。大泉洋さんはこの雑誌の編集者に当て書きを打診し、その編集者を介して塩田武士さんへと話が舞い込み、大泉洋さんを当て書きする運びとなったようです。
塩田さんは新聞社で培った取材力があり、大泉洋さんの人柄や口調、出版業界の内情も丁寧に描かれています。

出版業界を扱った内容は新聞社に勤めていた塩田さんの経験も盛り込まれていることでしょう。
実話ではないにしても塩田さんの経験による実話とも感じられ部分はありますよね。

  

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。
映画『騙し絵の牙』の原作は塩田武士さんによる同名小説で、大泉洋さんを当て書きした作品です。
元新聞記者の塩田武士さんの取材力と観察眼が反映された原作小説は、大泉洋さんの特徴を捉えた主人公になっています。原作小説は大泉洋さんをイメージして読み進めると面白い内容だと思います。
映画化にあたり原作は再構築されています。登場人物が増やされ人間関係が複雑になり、登場人物の設定も変更されていて、主人公の速水も大泉洋さんのイメージとは乖離しているようです。また、豪華キャストのクセモノたちにも注目したい作品です。

原作とは違う映画の内容は一瞬も目を離せない、見る側も翻弄される予感がします。ラストまで気が抜けない映画ですね!ぜひご覧ください!

 

以上、騙し絵の牙|映画と原作小説の違いは?登場人物キャストや設定は違う?についてご紹介しました!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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