バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3|ネタバレあらすじ結末と感想。キャストも紹介。

大人気シリーズ『バックトゥザフューチャー』3部作の完結編『バックトゥザフューチャーPart3』。
本作は、マイケル・J・フォックス演じるマーティがデロリアン(タイムマシーン)に乗って、前作Part2のエンディングで離れ離れになってしまったドクを探しに行くSFアドベンチャーです。

 

もともと、前作のPart2と今作のPart3は一つの作品として製作し、「パラドックス」という3時間半の長編映画となる予定だったのを配給会社からの要望により、2本の映画に分けることに。

前作では、元の一つの物語の途中で終わってしまい、不完全燃焼な気分になってしまう方もいたかもしれません…

しかし、今作でやっと完全な結末を迎えられます!

では、『バックトゥザフューチャーPart3』のあらすじ、感想・評価についてネタバレを含みつつ、紹介していきます。

 

『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』キャスト・声優

マーティ/シェイマス・マクフライ(マイケル・J・フォックス:山寺宏一)

エメット・ブラウン博士(ドク)(クリストファー・ロイド:青野武)

ビュフォード・“マッド・ドッグ”・タネン(トーマス・F・ウィルソン:谷口節)

クララ・クレイトン(メアリー・スティーンバージェン: 吉田理保子)

マギー/ロレイン・ベインズ・マクフライ(リー・トンプソン:佐々木優子)

ジェニファー・パーカー(エリザベス・シュー:勝生真沙子)

『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』あらすじ

前作のエンディングで、1885年に飛ばされてしまったドク。しかし、彼がマーティ宛に送った手紙のおかげで、Part1のラストで別れた直後の1955年のドクと再会する。

 

手紙にはドクが西部開拓時代でうまくやっていること、そしてこの時代ではデロリアン(タイムマシン)を修理し帰ることは困難であること、タイムトラベルは人類の手に渡るのは
早すぎたこと、ドクはこのまま西部開拓時代でやっていく意向が記してあった。

 

そして、1855年で生きるドクは、壊れたタイムマシンは鉱山に隠しており、それを1995年のドクに修理してもらい、マーティにもとの1985年に帰るように指示する。

 

ドクのことを心配するも、マーティはデロリアンを探しに鉱山へ行く。しかし、偶然“エメット・ブラウン”の名が彫られた墓石を発見。記録を調べると、なんとドクがマーティに手紙を書いた一週間後にビフの祖先であるビュフォード・“マッド・ドッグ”・タネンに銃で殺されていたことがわかる。

 

ドクの命を救うため、マーティはデロリアンで過去の西部開拓時代(1885年)に旅に出る。

 

『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』感想・評価

Part1、2と比べ、SFよりもアドベンチャー要素が強い今作品。
今回物語の舞台となった西部開拓時代は、アメリカの歴史を語るのに一番重要な時代と言っても過言ではない時代です。

ゴールドラッシュなどでアメリカが急激に開拓されていく中、20、21世紀のアメリカとは全く違う風景が広がっているため、冒険には打ってつけの時代背景だったのではないでしょうか?

現代のアメリカを作り上げるアメリカ人の逞しさ、西部劇でよく目にする殺風景な砂漠と町の光景は私たちに時折ノスタルジアを感じさせます。

しかし、このような現代とのギャップに適応するのは、文明が発達した今を生きる私たちには困難なことでしょう。それに気づいたドクが、タイムマシンが今の人類には手に余る物であると痛感するのは遅いとはいえ、一理あると思います。

バック・トゥ・ザ・フューチャーで描かれた1955年や西部開拓時代に私たちは憧れを抱くものの、今の文明の利器からは離れられませんよね。反対に未来へ行ってしまうと、あまりの発展した状況に適応できないことも…

私たちは常に「過去」や「未来」に思いをはせながらも、「現在」を真っ当に生きるべきとバック・トゥ・ザ・フューチャーの製作陣は考えたのかもしれません。

しかし、そんなドクがエンディングで蒸気機関車型タイムマシンに乗って現れるという矛盾した展開には心底驚きました。

まさに、「パラドクス」ですね!!

Part1の続編として最初にサブタイトルとして名付けられた「パラドクス」(配給の関係でボツになってしまいましたが…)。
この「パラドクス」に視点を向けてみるとより物語を楽しめます!

例えば、ビフの先祖であるマット・ドックと対決するシーン。
西部劇の要ともいえる銃を使用しないという勇敢なマーティの行動に感動!!

西部開拓時代において、銃を使って死ぬか生きるかの決闘は勇気ある行動と考えられていたのかもしれませんが、現代では違いますよね?マーティはその時代に適応するのではなく、もとの時代の価値観(それはきっと武器を使わずして戦うという考え)を基にマット・ドックとの戦いに挑んでいるのです。

マーティの行動は未来や過去に囚われずして、「今」を生きた結果からなのではないでしょうか?ドクはこのマーティの姿勢から何かを学んだのだと思います。

また、銃を使う=勇敢な者(ヒーロー的存在)とは逆説的な意味合いを含むことで、本来の目的を忘れ、銃社会に甘んじる人への批判も含まれているように感じます。

西部開拓時代にいるマーティがこの行動をとったのは、実に映画界における「パラドクス」と言えるのではないでしょうか?

結果的に、違う時代に思いをはせるドクにしろ、「今」を懸命に生きるマーティにしろ、自分の生きたい人生に突き進むことが大切だと伝えているのかもしれませんね。

今作はそんな「パラドクス」が中心テーマになっているということが私の中では印象的でした。

エンディングでは、マーティらの未来が描かれた紙が真っ白に。
3部作において、過去や現在、未来へ旅し、元の現状を変えたのにも関わらず、ドクの

「あなたたちの未来はまだ誰にも描かれていない!あなたたちが願う、いい未来を作りなさい[意訳」(Your future hasn’t written it. Your future is whatever you make it, so make it a good one, both of you)」

というセリフはなんだかパラドクス的ではありますが(笑)

「未来は自分の力で変えられる!」というドクからの熱いメッセージには最後に心打たれます。

 

『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』まとめ

物語は前作に続き、ようやくハッピーエンドを迎えた『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』。

このあと、Part1で手にした素晴らしい家族と美人な彼女とともに素敵な生活がマーティを待っていると思うと幸せな気持ちになりますよね。

何かとネガティブな話題が多い昨今…。

現実世界にはバック・トゥ・ザ・フューチャーで描かれるタイムマシンもタイムトラベルもありません!

でも、バック・トゥ・ザ・フューチャーは、気持ちや自分の行動次第で自分の未来は大きく変わる!と熱いメッセージを送ってくれています。

今の時期だからこそ、生きている今をもっと楽しんで努力し、より良い未来を築いていこうと前向きになれる作品でした!

 

 

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