カニング・キラー/殺戮の沼|映画のネタバレ結末あらすじは?

アフリカの大地で、人間の地に飢えた巨大ワニとの攻防を描いたのが「カニング・キラー/殺戮の沼」です。

殺人ワニが大暴れするだけでなく、アフリカの内戦事情も絡めながら、ジャーナリストたちが現地の武装集団から逃げ惑うスリラー映画でもあります。

本記事では、ネタバレありのあらすじ紹介をしながら、本作品の魅力を記しておきます。

この記事で分かること

・「カニング・キラー/殺戮の沼」の作品情報

・「カニング・キラー/殺戮の沼」のネタバレあらすじ

・「カニング・キラー/殺戮の沼」の見どころ

・「カニング・キラー/殺戮の沼」の感想評価

タイトルカニング・キラー/殺戮の沼
原題Primeval
日本公開日2008年3月19日(DVD)
上映時間94分
ジャンルホラー
監督マイケル・ケイトルマン
脚本ジョン・ブランカトー
マイケル・フェリス
製作ギャヴィン・ポローン
製作総指揮ジェイミー・ターセス
ミッチ・エンゲル
製作国アメリカ
配給ハリウッド・ピクチャーズ

カニングキラー殺戮の沼丨主な登場人物(キャスト)

ティム・マンフリー(ドミニク・パーセル)
NNCに務めるジャーナリストで、かつてはジャーナリスト魂に燃えていたが、今は燻っています。失態を犯し、挽回のチャンスとしてブルンジ共和国に赴き、殺人ワニ「グスタブ」の捕獲に同行します。

アビバ・マスターズ(ブルック・ラングドン)
若手女性記者として「グスタブ」捕獲の取材をNNC社長から許可をもらいます。ティムから馬鹿にされるが、それでもこの取材に誇りを持って臨もうとします。

スティーブン・ジョンソン(オーランド・ジョーンズ)
ティムの相棒を務めるカメラマンです。かなりお調子者でジョークを絶やさないです。同じ黒人として、現地の人と仲良くしようとするが、なかなか馴染めないでいます。

ジェイコブ・クリーグ(ユルゲン・プロホノフ)
現地ガイド人で、車の運転や「グスタブ」捕獲の罠の準備など様々なことをこなしてくれます。「グスタブ」を殺すべきと考え、マットから密猟者と思われ彼と度々対立します。

マット・コリンズ(ギデオン・エメリー)
ワニを専門にする生物学者で、「グスタブ」捕獲に並々ならぬこだわりを持ちます。ジェイコブを密猟者と思い、ワニの命を奪おうとする彼のやり方に反対します。

カニングキラー殺戮の沼丨ネタバレあらすじ(ストーリー解説)

カニング・キラー

出典:IMDb

「カニング・キラー/殺戮の沼」のあらすじ(ストーリー)を結末まで分かりやすく解説しています。一部ネタバレ要素を含む場合もございますのでご注意下さい。

カニングキラー殺戮の沼丨あらすじ 【起】

ブルンジ共和国のキビラ湿地帯で、国連の作業員が地面を掘り返すと次々と死体が出てきます。

何者かに処刑された人たちの死体でした。

英国人の女性調査員が作業現場から外れたところを掘り起こすと地鳴りが響き、彼女は「何か」によって川に引き込まれ食べられてしまいます。

 

NNCに務めるティムは、議員の賄賂事件を記事にするも逆に彼が追い詰められていました。

彼は社長から動物レポーターのアビバと一緒に、ブルンジ共和国で人食いワニ「グスタブ」の捕獲調査の取材を命令され、渋々同行することになります。

現地で役人のハリーに出迎えられ、彼らは生物学者のマット、カメラマンで相棒のスティーブン、ハリーが用意した護衛と共に上流に向かいます。

川の上流の地域はリトル・グスタブと名乗る者が支配している戦闘地帯でした。

現地戦闘員と銃撃戦を交わしつつも、無事現地ガイドのジェイコブと合流できました。

そして、陸路で北の村に向かいます。

カニングキラー殺戮の沼丨あらすじ 【承】

村でシャーマンによる祝福を受け、翌日に村民を雇って罠を仕掛けます。

罠は巨大な鉄格子でグスタブが中に入ると自動的に閉まる仕組みでした。

夜、血と尿を混ぜたホルモンをかけたヤギを生き餌としてグスタブをおびきよせ、罠にはかからないもののマットはグスタブに発信機を打ち込むことに成功します。

翌日にはヤギは消えていたものの、肝心の映像は取れずじまいでした。

スティーブンは散歩中、戦闘兵が村のシャーマンを処刑している現場を撮影してしまいます。

ティムたちは映像の扱いを審議し、結果持ち帰り国連に報告することにしました。

その時、ふとモニターを見ると、グスタブの罠に現地スタッフのジョジョが入り込んでいました。

ジョジョは檻の中に閉じ込められ、グスタブは檻を川に沈めました。

ティムたちにより、ジョジョは何とか救出されました。ジョジョはアメリカに憧れており、グスタブを捕まえればアメリカに連れて行ってもらえると思っていました。

ジョジョはどこかに逃げてしまいます。

カニングキラー殺戮の沼丨あらすじ 【転】

アビバはテントで何故か護衛の兵士に襲われるも、グスタブが現れて兵士は食べられてしまいます。

ティムたちはアビバと合流し機材を片付け村に戻ろうとします。ジェイコブはあることに気づくが、別の護衛の兵士に撃たれてしまいます。

彼らはリトル・グスタブの手下であり、スティーブンが撮影した映像の抹消に乗り出していたのです。

川岸で殺されかけるも、ジョジョが銃で兵士を殺しました。

釣り小屋に避難し、救難用ヘリを要請します。

その時、グスタブが襲撃してきました。川に身を投げ出される一同は何とか釣り小屋に登ります。

ジェイコブは妻子をグスタブに食べられており、復讐の念に燃えていました。彼は手榴弾片手にグスタブに喰われますが、グスタブは上手くかわしジェイコブはそのまま食べられてしまいました。

また、映像が入ったパソコンは川に沈んでしまいました。

翌朝、ヘリがきたため、陸上に上がるも戦闘兵に襲われヘリは逃げてしまいます。

マットは彼らの車に跳ねられ、さらに銃で止めを刺されます。

ティムたちは逃げながら、ゲリラ兵を何とか倒すも、ジョジョが撃たれ重症を負ってしまいます。

スティーブンは皆とはぐれたところでグスタブに襲われてしまいます。

その際にカメラを落としてしまいます。

カニングキラー殺戮の沼丨あらすじ 【結末・ラスト(ネタバレ)】

ハリーが車で助けにきて、安心する一同でしたが、ティムは彼の車に殺されたシャーマンの首輪を見つけます。

ハリーこそリトル・グスタブその人なのでした。

件の映像を要求されるが、持っていなかったティムは、グスタブに付けられた発信器を映像の発信器と偽り、彼らはグスタブのもとに向かいます。

辿り着いた沼で、護衛の兵士とティムは発信器を探しに向かうが、そこはグスタブの巣でした。

中を探すとスティーブンの死体があり、また発信器が落ちていました。辺りにグスタブの姿はありませんでした。

そこで彼は落ちていたナイフで護衛の兵士を殺すと、アビバのもとに駆けつけます。

アビバは、罠に使っていた血と尿のホルモンをハリーに浴びせて逃げます。

ティムとアビバが再会するも、ハリーに追いつかれてティムは撃たれてしまいます。

しかし、そこにグスタブが現れます。

ティムたちは襲われかけるも、血の匂いに満ちたハリーが狙われ、無残に喰い殺されます。

ティムたちはジョジョのいる車になんとか戻りますが、グスタブが追いついてきました。

グスタブは車の中に口を突っ込んできます。ナイフで口の中を何度も刺し怯んだ隙に、彼らは車を走らせて逃げることに成功します。

 

ティムはスティーブンのカメラを回収していました。彼の映像を機内で見ながら、ティムたちはアメリカに帰るのでした。

現地では今でも血に飢えたグスタブにより人々が食われ続けています…

カニングキラー殺戮の沼丨見どころ

カニング・キラー

出典:IMDb

時速50km?!俊敏なワニの絶望感!

ワニは種類によっては最大時速50kmで地上を走ることができます。

本映画では、水中でのワニの獰猛さもちろんのこと、地上で俊敏に動くワニが描かれています。

サメと違って水陸両方で人間に勝る動きをするのでもはや逃げ場がありませんね。

グスタブには、全くと言っていいほど主人公たちは反撃ができないため、ワニに対する絶望感が強い作品です。

アフリカの大地で争い合う人間たち

本作品では、アフリカのブルンジ共和国を舞台にしています。

映画で描かれているように、ブルンジ共和国では1993年から内戦が起こり、長い間多くの血が流れました。

2009年には和平プロセスが完了して、内戦は治ったようです。

ここで争い合う人間の醜さを描いているところが本作品の魅力です。

リトル・グスタブの組織はもちろんですが、主人公たちもそれぞれが自分勝手な思いを抱いています。映画を通してティムが本来のジャーナリスト魂を取り戻していくストーリーとなっています。

観客の反応

アメリカの映画評価サイトRotten Tomatoesでは批評家支持率19%・観客支持率32%となっております。IMDbでは★4.8/10という評価となっています。(2020年10月21日時点)

日本のレビューサイトの評価は以下にまとめた通りです。(2020年10月21日時点)

Filmarks:★2.9/5.0
Yahoo!映画:★3.18/5.0

モンスターパニックを期待して、思ったよりワニの活躍が少ないことを残念に思う人が多いようです。社会派とモンスターパニックが両立できていないという指摘が多いです。また、その少ないワニの登場シーンも見にくいという批判も目立ちます。

これは二兎を追う者は1兎をも得ず
ワニモンスターのパニック映画かと思いきや、内戦だの虐殺だの絡めて
社会派映画にしたかったのかな?
アクション映画か?
結局めんどくさい作品になってしまった感じがする
火の玉ジョニーのレビュー(Filmarks)

モンスターが大暴れのエンタメ系の作品期待してた人には「あれ?」なのかもだが、いい意味でサプライズだった
この手にしては意外な良作として、もう少し知られていい作品だと思う
Aのレビュー(Yahoo!映画)

カニングキラー殺戮の沼|映画のネタバレ結末あらすじは?のまとめ

 
いかがでしたでしょうか?
 
ワニが出てくるモンスターパニック要素にとどまらず、アフリカ社会の情勢を描いた社会派の側面を持つ映画でした。
ワニのクオリティも悪くないのですが、画面が暗くて見づらい部分があるのが残念なところです。
とはいえ、ワニが暴れ回る映画はそう多くないので、興味ある方はぜひ観賞してみてください!
 
 
以上、「カニングキラー殺戮の沼|映画のネタバレ結末あらすじは?」についてご紹介しました!

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました