菅田将暉 さんと有村架純さんが主演を務める映画
「花束みたいな恋をした」が2021年1月29日に公開されました。
土井裕泰監督、脚本坂本裕二の作品で、原作はなくオリジナルストーリーとなっています。
ある日偶然出会った、大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。
趣味や価値観、考え方まで驚くほどぴったりな2人は、自然と惹かれ合い恋人になる。
大学卒業後も麦はイラストレーターの夢を追い、絹はアルバイトで生計を立てる。
ささやかながら楽しく、幸せな同棲生活を送っていた2人。
しかし次第に生活が苦しくなり、2人は会社員として働くことを決意する。
絹との将来のために、やりたくない仕事も頑張る麦。
働きながらも2人の時間を大切にしたい絹。
価値観が変わった2人は徐々にすれ違い、ついには別れを選択してしまう……。
誰もが共感するリアルな恋愛模様を描いた、儚くも美しい作品です。
二人はラストで別れるのか?別れるとしたら理由は?ラストシーンはハッピーエンドなの?バッドエンドなの?いろいろ疑問がありますよね。
そこで今回は、「映画で二人が別れる理由は?ラストシーンに希望はある?」について紹介していきます!
- 「花束みたいな恋をした」二人が別れる理由は?
- 「花束みたいな恋をした」ラストシーンのネタバレ
- 「花束みたいな恋をした」はハッピーエンド?バッドエンド?
二人が別れる理由は?
仕事を通しての価値観の変化
大学で出会った当初は、好きな小説も映画も、考え方までがぴったりだった2人。
しかし社会人になってから、歯車が狂い始めます。
夢のイラストレーターとしては稼いでいけないことを悟った麦は、物流系企業の営業職として働き始めます。絹と一緒に居たい一心で働く麦ですが、仕事に忙殺され、かつて好きだった小説や舞台にも心が動かなくなってしまいます。
絹がかつてのように舞台に誘っても、麦は仕事を優先して断ってしまう……。
そんな中今までのように「2人の時間を大切にしたい」「好きなことをして生きていきたい」という思いが募る絹。
現実を見始めた麦と、変わりたくない絹の溝は次第に深まっていきます。
互いへの思いやりの気持ちが無くなってきた
コミュニケーションや2人の時間が減ると、互いに思いやりもなくなっていきました。
決定的だったのは、麦の先輩が亡くなってしまったシーン。
その先輩は絹の知人とかつて交際しており、彼女に暴力を振るう面がある人でした。
先輩の死の悲しみに打ちひしがれ、絹に話を聞いてもらいたかった麦。
先輩の悪い側面を知っているがゆえに、深い悲しみに落ちることができない絹。
葬儀が終わり、麦は絹に会話を求めようとしますが、絹は何も言わずに寝てしまいます。
そんな絹を尻目に、麦は一人涙を流すのでした……。
少しのコミュニケーションで無くなるはずのすれ違いが、相手を大きく傷つけてしまう。
次第に互いへの不満が募り、喧嘩も増えるようになってしまいました。
2人の将来像のすれ違い
何より決定的だったのは、2人が描く将来像がすれ違っていったこと。
麦は絹と2人でいることを大事に思い、恋愛感情が無くなっても家族として生きていくことを望みます。しかし絹は、どうしてもその気持ちに賛同することができません。
関係の溝が決定的になったころ、2人は思い出のファミレスで別れ話を始めます。
そんな別れ話の場のはずなのに、「結婚しよう」と切り出す麦。
「今まで喧嘩ばかりしてたのは、恋愛感情が邪魔していたから。今家族になったら、きっと俺たち上手くいくと思う」
「家族になろう」という麦の言葉の前に若干心が揺らぐ絹ですが、
横に座った初々しいカップルを見て、かつての自分たちを思い出し店を飛び出します。
かつての2人にはもう戻れないことを痛感し、麦と絹は外で抱き合いながら号泣。
涙ながらに、2人は別れることを選ぶのでした……。
ラストシーンはハッピーエンド?バッドエンド?
どんなラストシーンなのかネタバレ
※ラストシーンのネタバレを含みます。
麦と絹が別れを決断し、数年が経ちます。
それぞれ別の恋人ができ、別の人生を歩んでいきました。
しかしある時、偶然ファミレスで2人はまさかの再会。
お互い今の恋人と一緒だったので言葉は交わしませんが、別れ際に互いに手を振り合います。
家に帰って、ふとかつての大恋愛を思い出す麦と絹。
そんな中で麦はGoogle mapを開き、絹との思い出のパン屋を検索します。
するとそのストリートビューには、仲睦まじく歩く2人の姿が掲載されていました……。
それを見て悲しむでもなく、嬉しそうに笑う麦。
2人の中で恋愛は美しく、花束のように残る思い出になったのだと感じるシーンでした。
ラストシーンに希望はあるのか?
麦と絹の意気投合ぶりは本当に素晴らしく、ずっと続いてほしいと思うカップルでした。
だからこそ、別れてからも復縁を望んでしまうのかもしれません。
映画の中では2人その後は描かれていませんが、個人的には復縁の希望はないんじゃないかな……。
と感じてしまいます。
そんなラストシーンがハッピーエンドかバッドエンドかと言われると、どちらかに決めつけることは簡単ではありません。
ですが、バッドエンドではないと思います。
花束はいつか枯れる。
2人の恋は終わってしまったけれど、その思い出は美しく、自分たちの中に残り続けるんだと。
そんな感情を、ラストのストリートビューのシーンが印象付けていると感じたからです。
2人の中に良い思い出として残っていることが感じられただけでも、見る側としては良かったです。
儚くも美しく、胸が締め付けられるラストでした。。。
まとめ
どうでしたか?
二人が別れる理由はお互いのすれ違いから、ストーリーは最後で結婚するなど分かりやすいハッピーエンドではないもののバッドエンドとは言い難く、お互い別々の道に歩みつつも明るい未来が見えるラストでした。
息ぴったりで付き合い始めた麦と絹。
出会うべくして生まれたかのような二人の恋愛模様は、とても美しく心揺さぶられました。
けれども2人で人生を生きていくというのは、想像以上に難しいことなのかもしれません。
カップルが一緒に生きていくというのは、お金や生き方といった人生観まで寄り添っていくという
必要があるのですね。
「趣味が合う・性格が合う」ということよりも大切なのは、互いを思いやり、
時には自分すらも変える覚悟なのかもしれません。
そしてそのためには、2人のコミュニケーションが何より大切なんだと痛感しました。
この映画は決してキラキラした恋愛模様ではなく、現実を描いたリアルな作品になっています。
けれどもそれがうえに美しく、多くの人の共感を呼ぶ作品になっているんだと思います。
よかったら皆さんもぜひ、劇場へ足を運んでみてくださいね(^^)
以上、花束みたいな恋をした|映画で二人が別れる理由は?ラストシーンに希望はある?
についてご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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