わたしを離さないで|盗作疑惑?約束のネバーランドは映画のパクリ?

 

ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロの同名小説を映画化した洋画「わたしを離さないで」

日本では、今年お亡くなりになられました 三浦春馬 が主演したテレビドラマ版の印象が強いかもしれません。

本作品は、特異な設定で始まる3人の男女の人間模様を描いています。

この設定が、先日完結しました「約束のネバーランド」という漫画にパクられたのでは?と話題になりました。

では具体的に、どの部分が似ていると言われているのでしょうか?

 

本記事では、両作品を比較しながら、このパクリ疑惑について考えてみたいと思います。

 

この記事で分かること
  • 「わたしを離さないで」の予告動画
  • 「約束のネバーランド」との類似点
  • 「約束のネバーランド」との相違点

盗作疑惑?約束のネバーランドは映画のパクリ?

「わたしを離さないで」はどんなお話?

わたしを離さないで

出典:U-NEXT

 

わたしを離さないで」は、2005年に カズオ・イシグロが発表したSF小説わたしを話さないでnever let me goをもとに、2010年に映画化されました。

実話ではないものの、実際に起こりそうなお話となっています。

主演には、キャリー・モリガンや アンドリュー・ガーフィールド にキーラ・ナイトレイなど若手俳優がキャラクターに命を吹き込み、映画祭で賞を受賞するなど話題になりました。

 

ざっくりストーリー

舞台は周りを緑に囲まれた寄宿学校「ヘールシャム」。
そこでは、子供達が「ある目的」のために特別な教育を受けていました。

 

ジェシーは仲間外れにされがちなトミーに恋をしますが、彼はジェシーの親友ルースと付き合い始めます。

 

18歳になった3人は学校を出て、外の施設で暮らすことになります。
それは、彼らの終わりが近づいている意味でもありました…。

「約束のネバーランド」はどんなお話?

約束のネバーランド」は白井カウイ原作・出水ぽすか作画で、2016年から週刊少年ジャンプで連載開始した漫画です。

人気絶頂の中、今年の6月15日に惜しまれながらも、連載が完結し話題になりました。

また、2019年にはTVアニメ化、2020年12月18日には実写映画版、来年にはテレビアニメのシーズン2が控えております。

ざっくりストーリー

舞台は周りを森に囲まれた孤児院「グレイス・フィールドハウス」です。そこでは、ママにより子供たちが育てられており、6歳から12歳までの間に里親に出されるのです。

 

エマ・ノーマン・レイは最年長の12歳で3人は固い友情で結ばれていました。

誰もが里親に拾われ素敵な生活に憧れていましたが、実はこの孤児院は「ある目的」で建造されており、子供たちが里親に出さられるのは真っ赤な嘘でした。

 

孤児院の真実に気がついた3人は脱出計画を練り始めるのだが…

始まり方が同じ!

こうして比較すると、いくつかの類似点が両作品に存在します。

 

  • 森に囲まれ外から孤立した建物が舞台
  • 主人公は3人の男女
  • 「ある目的」のために育てられる子供たち

 

始まり方だけ見れば内容は似ており、製作年からいうと、確かに「約束のネバーランド」の方がパクった、と言われてもおかしくはありません。

わたしを離さないで|約束のネバーランドとの違いは?

わたしを離さないで

出典:映画.com

この先、ストーリーの核心部に触れるネタバレ要素を含んでおります。

「わたしを離さないで」はSF映画!

始まりは確かに同じですが、その後の展開やジャンルが異なります。

 

「わたしを離さないで」は、SF映画であり、主人公たちは臓器提供をするために存在します。背景には、医療技術の発達により人間の寿命が100歳を超えている独自のSF設定があり、社会はそれをもとに成り立っています。

一方で、「約束のネバーランド」ではファンタジーの設定が濃く、「鬼」と呼ばれる化物が人間をなかば支配しており、主人公たちは「餌」として彼らに提供される運命にあります。

 

主人公たちが搾取される側という点では一緒です。

決定的に両者が違うのは、「わたしを離さないで」では、主人公たちは自らの「搾取される」という運命に納得して受け入れているところです。その中で、どう人間としての尊厳を見出すのか、愛とは証明できるのか?を静かなタッチで描く哲学的な人間ドラマです。

「約束のネバーランド」では、少なくともアニメ化されている部分では、鬼が作りあげたシステムとの対峙、ママとの頭脳戦と脱出劇をメインにしたエンタメ作品に仕上げられています。

また、「約束のネバーランド」が子供たちの物語に対して、本映画は子供時代から大人時代までの年齢的な成長を描いているところも大きく違います。

命の尊厳を教えてくれる二つの物語

異なるジャンルの作品ですが、やはり共に語られるのは「命」の物語です。

現代社会にも通ずる搾取「される」側と「する」側の対比を通して、「される」側の命の尊厳をつかみ取ろうとする物語は、普遍的なテーマであり多くの人の心を打ちます。

 

似ている映画で言えば、ブレードランナーが良い例といえます。

時代と共に語り口は変わりながらも、こういった物語はずっと語り続けられてきたのです。

だからこそ、両者は共に人気がある作品だと思います。

わたしを離さないで|約束のネバーランドは映画のパクリのまとめ

いかがでしたでしょうか?

物語に似通った部分はあるとはいえ、中身は大分違う2作品です。

これだけ映画やアニメがあふれている今の時代に、多少似通ってしまうものはありますよね。
むしろ違いを楽しむことで、より面白みが増すかもしれませんね。

本映画は原作小説もあるので、観終わった方はぜひ読んでみてください。

 
以上、「わたしを離さないで|約束のネバーランドは映画のパクリ?」についてご紹介しました!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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コメント

  1. amnotlisa より:

    パクリです

    • 約ネバの登場人物(敵以外)全員推し! より:

      そうですか?
      約ネバを読んだことはありますか?
      一度読んでみてください!!
      ハマりますよ!!

  2. ななし   より:

    ・森に囲まれ外から孤立した建物が舞台
    ・「ある目的」のために育てられる子供たち

    どこにも取り上げられていませんがジョン・ソール 「ゴッド・プロジェクト」が頭に浮かびました。よく似ています。
    1982年発行 翻訳は1984年です。

  3. れいっ子推しでママも推しでザジも推しで登場人物全員(敵以外)推し より:

    搾取される側の漫画など、よくあるとおもうのに、何でそんなこと言うんですかね?一回約ネバ読めば絶対ハマると思うのに!

    部外者が失礼しました!

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