2021年4月2日(金)から日テレ系列「金曜ロードSHOW!」で2週連続ジブリ作品が放送されます。
1周目は「ハウルの動く城」、2週目には「ゲド戦記」が放送されますね!
今回は「ハウルの動く城」の原作では、ハウルとソフィーたちのその後はどう描かれているのか、原作とジブリによるアニメ映画ではキャラの違いがあるのかについて紹介していきます。
- ハウルとソフィーのその後を原作小説から考察
- 原作ではハウルの浮気性でソフィーがキス魔?
ハウルとソフィーのその後を原作小説から考察
原作者について
映画「ハウルの動く城」はジブリ原作ではなく、イギリス人作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズという方が1986年に書いた「魔法使いハウルと火の悪魔(原題:Howl’s Moving Castle)」という本がもとになっています。
ダイアナは幼少期から古典文学に親しんでいたが、本に描かれる英雄は男性ばかりで女性が受け身でいることに歯がゆさを覚えていたのだそうです。
そして大学卒業と同時に結婚をして、三児の母になると子育てをしながら魔法をテーマとする子ども向けファンタジー作家として作品を書き始めました。
2004年にはスタジオジブリにて自身の作品「魔法使いハウルと火の悪魔」はアニメ映画化され、2020年には「アーヤと魔女」もアニメ化されNHKに単話放送されました。
そのことからも本人はかなりのジブリファンを公言しています。
2009年に肺がんと診断されて以来闘病生活を続けていましたが、2011年に死去されています。
原作について
原作の「魔法使いハウルと火の悪魔」のあらすじは、魔法が存在するインガリーという国のお話です。
その国の昔話では、3人兄弟の長男や長女は出世が出来ず、運試しをしても失敗する、と伝えられていました。
帽子屋の三人姉妹の長女のソフィーも当然その昔話を信じているという設定があります。
ソフィーが学校を卒業する間近で父親が亡くなってしまい、その父親は娘たちを学校に通うわせる為に多額の借金をしていることが発覚したため3人は学校を辞めます。
ソフィーは帽子屋に残り、レティーはパン屋へ、マーサは魔女のもとに修行するために出ていくことになります。
ソフィーはそのまま帽子を作り続けているうちに誰とも会わない日々を過ごし、しまいに心を閉ざしてしまうようになります。
そんなある日、帽子屋に荒れ地の魔女が現れるのですが、ソフィーが無意識にかけた帽子の魔法に怒った荒れ地の魔女がソフィーを90歳の老婆の姿に変えてしまうのです。
ハウルが外出をするのは戦争のためではなく、女性をナンパしにいくためであり、ソフィーの妹にも惹かれてしまうなどジブリ版とは異なるキャラクターとして描かれています。
またイギリスの伝統として、ファンタジー作品として書いていても主人公は現代人とする設定が守られているそうで、ハウルもテレビゲームで遊ぶといった現代人っぽい描かれ方もしています。
原作からその後を考察すると…
まずジブリ版のラストシーンは若い姿を取り戻したソフィーがハウルの心臓を取り戻し、カルシファーとの契約を解除させて自由の身にして、カカシのカブにキスをして呪いを解いて、城はなくなってしまったけれどみんな元気にこれから過ごすのだろうなという想像をさせる青い空を映し出し、その光景を見ていたサリマンが笑って「ハッピーエンドってわけね」と最期にいうと戦争も終結させ終わりとなるのですが、
原作ではラストシーンでハウルが「一緒に暮らそう」と告白してソフィーがOKをするシーンがあり、「ぼくたち、末永く幸せに暮らすべきじゃない?」とまで言っています。
完全にプロポーズですよね!
そして原作とはまた別の主人公が登場する動く城シリーズの姉妹本で、カメオ出演的な感じでハウルやソフィー、カルシファーが姿を登場しているのですが、なんとそこではソフィーが赤ちゃんを出産していて赤ちゃんのために大変なことに!なんて描写もあります。
ジブリ版では描かれていないハウルとソフィーのその後は原作ではしっかりと描かれていることがわかりました。
原作ではハウルは浮気性でソフィーはキス魔?
原作のハウルは浮気性!
原作のハウルはとても女好きで、外出するたびに様々な女性を口説いて回るようなキャラクターゆえに「美女の心臓を喰らう魔法使い」として悪名高く恐れられているのですが、なんとマルクル(原作ではマイケル)が流したただの噂で、実際には善人ではあるというキャラクターです。
ジブリ版のようにソフィーに言い寄る兵士から紳士的に助け出し、空中散歩をするようなキャラクターではなく、どちらかというと口説いてきた兵士寄りのキャラとして描かれています。
ジブリ版にも登場しているソフィーの妹のレティーをも口説いています。
金銭にはこだわらず、かなりの浪費家で、容姿に強くこだわり、お風呂には2時間も入るような設定はジブリ版でも描かれていますね。
原作では年齢を「次の夏至で僕が生まれてから1万日目」というフレーズがあり、およそ27歳だと思われます。
ソフィーはキス魔?
「ハウルの動く城」でのソフィーはジブリ映画にしては珍しくキスするシーンが多いという意見が多いですね。
前半はおばあちゃんの姿なのでそういったシーンはないのですが、若い姿を取り戻してからの後半にかけてなんと5回もキスしているシーンがあります。
昔から悪い魔法はキスで解くというお決まりもありますが、ソフィーの本当の魔法の力はキスによる魔法の解除だったのかもしれませんね。
キスをして悪い魔法をガンガン解いていく大魔法使いソフィー#ハウルの動く城 pic.twitter.com/jo6OwP6MM9
— いずみ包(ぽお) (@poizm) August 10, 2018
ソフィってすごいな(・ワ・`S)
進化型ヒロインですな(・ワ・`S)可愛くなるけど後半キス魔になる不思議(・ワ・`;S)#ハウルの動く城 pic.twitter.com/HDus0uUPRN
— エスとネル@fairyCo (@FairyCO_amime) October 30, 2015
#ハウルの動く城
ラスト20分でソフィーがキスした回数は5回。
キャラクターにキス魔という2つ名を付けるならこれは最低限超えるようにしましょう。— オレンジほむがら (@Sakusaku_Homura) August 10, 2018
#ハウルの動く城 #荒地の魔女
愛する人にキスされないと解けないって呪いのやつね!!って…呪いの解き方知らないってドヤ顔で言ってたのにそういうロマンチックなやつは知ってるのね、おばあちゃま pic.twitter.com/YESkwOFdIL
— 今日はぬいがしゅやく!@くろえ (@104Jager_elmk) August 10, 2018
Twitterだけでも沢山の方がソフィーのキスについてツイートしていました!
ラスト20分にかけて5人にキスをするとなるとキス魔と言われても仕方ないのかもしれませんが、もしかしたら無意識のうちに魔法を解くきっかけに気付いたのかもしれませんね。
もしくはソフィーの愛の力かもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
ジブリ作品の中で人気の高い「ハウルの動く城」についてまとめてみました。
原作とジブリ版の違いについて知ると原作を読んで見たくなりますよね!
ハウルとソフィーのその後も原作ではしっかりと書かれているので、ジブリ版でこの2人が大好きになった!という方は是非読んで見てくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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