日本では2002年11月に公開した「ハリー・ポッター」シリーズ2作目、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
前作「賢者の石」に引き続き、監督クリス・コロンバス、出演陣も主演ダニエル・ラドクリフをはじめ、前作のキャストが再集結していました。
ホグワーツ魔法魔術学校二年生となったハリー・ポッターが「秘密の部屋」にまつわる事件と対峙する物語です。
前作に比べ、少し大人になったハリーたちがまた一段と成長していくきっかけとなる事件でもあり、真に迫るような言葉も多数登場します。
今回は、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の名言、名シーンについて紹介していきます。
- 「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の名言を英語で
- 「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の名シーン
- 「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の魅力
ハリー・ポッターと秘密の部屋丨名言セリフ紹介
ダンブルドア「何を選択するか」
ダンブルドア「自分が何者かは能力では決まらん。何を選択するかじゃ」
Dumbledore:It is not our abilities that show what we truly are. It is our choices.
ヴォルデモートと同じ蛇と会話できる能力を持つことが分かり、入学時組分け帽子がスリザリンも勧めていたことを思い出したハリーは、自分は本当にグリフィンドール生で良いのだろうかと悩みます。
ハリーは寮分けの際、「スリザリンは嫌だ」と帽子に言ったことで、グリフィンドールになります。
その事実が大切なのだとダンブルドアがハリーに告げた言葉です。
助けを求める者には、常に助けが与えられる
ダンブルドア「ホグワーツでは、助けを求める者には常に助けが与えられる」
Dumbledore: You will find that help will always be given at Hogwarts to those who ask for it.
ルシウス・マルフォイの手回しにより、停職しなければならなくなったダンブルドア。その話をハグリッドの小屋で透明マントに身を隠しながら聞いていたハリーとロンは大きなショックを受けます。
小屋を出るとき、ダンブルドアが告げる言葉です。ダンブルドアは、透明マントで見えないはずのハリーとロンに気づいてヒントを与えてくれるのです。
俺たちのハーマイオニーは魔法を何でも使えるってことを分かっておらん
ハグリッド「くだらないよ、”穢れた血”なんて。今はほとんどの魔法使いにマグルの血が入っておる。もっと大事なのは、俺たちのハーマイオニーは魔法を何でも使えるってことを分かっておらん。ハーマイオニー。一秒たりとも気にしちゃいかん」
Hagrid: And it’s codwallop to bloot. “Dirty blood.” Why, there isn’t a wizard alive today that’s not half-blood or less. More to the point, they’ve yet to think of a spell that our Hermione can’t do. Come’ere. Don’t you think on it. Hermione. Don’t you think on it for one minute.
魔法使いの両親から生まれた純血を至上とする純血主義者のマルフォイに「穢れた血」と罵られたマグル(非魔法族)出身のハーマイオニーはとても落ち込んでいました。
そんなハーマイオニーにたいしてハグリッドが告げた言葉です。
ハーマイオニーは頭が良く、勉強熱心でどの授業でも分からないことはないほどです。魔法使いとしての能力は出自関係なく、ばかげた差別であることをやさしく伝えるハグリッドの言葉に、ハーマイオニーは笑顔を見せます。
ハリー・ポッターと秘密の部屋丨名シーン紹介
秘密の部屋の謎が明かされる
秘密の部屋はホグワーツを創設した4人の魔法使いのひとりである、サラザール・スリザリンによって作られたものです。
ほとんど伝説となっている秘密の部屋は「純血主義者だったスリザリンは純血のみを入学させようとしたが、3人に反対され学校を去ることになったスリザリンが作り、彼の継承者しか封印を解くことはできない」とマクゴナガル先生が説明します。
生徒がつぎつぎに石化、ハーマイオニーもその餌食になってしまいます。
今作はヴォルデモート、闇の魔法使いとの戦いの物語でありながら、出自や(魔法界での)人種の差別にもフォーカスが当てられています。
スリザリンの継承者であったヴォルデモートは魔法使いとマグルのハーフで、マグルである父のことをひどく嫌っていることが分かります。
ハーマイオニーにハグリッドがかける言葉(詳細上記)思い悩むハーマイオニー、そしてトム・リドル(ヴォルデモート)とハリーの対決。
一貫して、純血主義者によるマグル出身への差別がテーマとして描かれています。
バジリスクとの戦い
蛇語が話せるハリーは、秘密の部屋の入り口を見つけ、入ることに成功します。
ロンと離れ離れになったハリーは一人でトム・リドルと対決しなくてはならなくなりました。
そこで生徒たちを石化させていた大蛇、バジリスクと対峙します。ハリーはバジリスクの目を見ると石化することを知っていたので、必死に目を見ないように逃げながら、対策を考えます。
大部分をCGで描いたこのシーンは迫力と緊迫感があります。
窮地に陥ったハリーのもとにダンブルドアのペット不死鳥が現れ、ハリーに剣を渡します。
その剣でハリーはバジリスクに勝利しました。
グリフィンドールかスリザリンか
ネタバレを含みます
バジリスク、トム・リドルとの戦いを終えたハリーは、スリザリン、トム・リドルと同じく蛇語が話せること、組分け帽子にスリザリンを勧められたことで「本当に自分はグリフィンドール生なのか、スリザリン生だったのではないか」と悩みます。
それを聞いたダンブルドアは、ハリーが組分け帽子に「スリザリンはいやだ」と言った時のことを話します。
自分が頼んだからグリフィンドールになったのであって、選ばれたわけじゃないと思ったハリーに何を選んだかで自分が何者か決まるんだと言います。
そして、バジリスクを倒したあの剣は真のグリフィンドール生にのみささげられる「グリフィンドールの剣」であることを伝えます。
ハリーがヴォルデモートに襲われた際、頭の傷にヴォルデモートの一部が残ったから蛇語が話せるのではないかという仮定を話します。この事実は今後の展開で非常に重要なポイントになります。
ハリー・ポッターと秘密の部屋丨まとめ
ここまで「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の名言セリフ、名シーンについてまとめました。
闇の魔法使いとの戦いだけでなく、差別、自分が何者か、など人が成長するうえでぶつかる問題も多く描かれている今作。
人間の内面にせまる言葉も多く登場し、しかしやはりハリー・ポッター最大の魅力である壮大で美しい絵も見ものです。
今でも定期的に地上波で放送されるシリーズ第二作目の今作。見直すたびにいろいろな見方が生まれます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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