ジブリ映画の代表作「風の谷のナウシカ」
2020年12月25日の今年最期の金曜ロードショーで放送枠30分拡大で放送されることが決まっています!
「風の谷のナウシカ」は何度も見たという方も多いとは思いますが、「風の谷のナウシカ」に登場する王蟲(オーム)の正体は一体なんなのか、モデルはあるのか、声は一体どうやって録ったのかまとめていきます。
王蟲の正体は?
王蟲の鳴き声は?
王蟲のモデルは?
王蟲の正体は?
腐海を守る虫
映画の中で「腐海を守る虫」として描かれている王蟲ですが、虫と入っても体長およそ80メートル近く、体重は4トン、目が14個も付いているダンゴムシのような巨大な生物として描かれています。
様々な動物や植物が登場するこの作品の中でも王蟲は特別な生き物として存在しています。
映画では語られることはなかったのですが、王蟲は人間の手によって生み出された人工生物なのです。(漫画原作にて記載されています)
人間による環境破壊によって壊された自然を取り戻そうと瘴気を抑え浄化していた腐海を守る為に生み出された生き物が王蟲なのです。
だとすれば人間が腐海に近づいて火を放った時や、自分自身や仲間の王蟲が傷ついた時に目を赤く光らせて怒った理由も分かります。ただの巨大な虫ではないのです。
王蟲の鳴き声は?
『風の谷のナウシカ』にて王蟲の鳴き声を演じた、布袋寅泰のギター pic.twitter.com/jyVupkXVeg
— 風化させないbot (@bot05179422) May 20, 2020
有名なギタリストのギター!?
王蟲は虫なので言葉こそ発しませんが鳴き声は存在します。
一体どのようにして声を録ったのかというと、その正体はあの有名なギタリスト布袋寅泰ギターの音色だそうです!
2011年にTwitterで本人が投稿していました。
久石譲氏に呼ばれて「ギターで鳴いてくれ」と頼まれたそうです。
改めて王蟲の鳴き声に注視して聞いてみたくなりますね!
王蟲のモデルは?
1つ目の説 三葉虫
物語の序盤でナウシカが脱皮したとても硬い王蟲の皮を回収しているシーンがありました。
間違いなくダンゴムシよりも硬そうです。
原作の漫画を連載していた雑誌アニメージュのインタビュー記事で宮崎駿監督が「三葉虫をモデルにした」という記述があるという話なのですが、調べてみても確証を得る記載をみつけられませんでした。
2つ目の説 モスラ
怪獣映画の「ゴジラ」に登場する怪獣で、巨大な蛾の怪獣です。
モスラは幼虫からさなぎになり、成虫へと変態していくのですが、王蟲はあのままの姿で大きくなるようです。
しかし巨大な虫ということは共通なので少なからず影響を受けていてもおかしくはないでしょう。
3つ目の説 オーストラリア カタジュタ
宮崎駿監督が好きなオーストラリアにあるオルガ山にある「カタジュタ」という約22平方キロメートル、高さ約550mの岩があります。
先住民アボリジニの言葉で「エアーズロック」を意味し、世界で2番目に大きい一枚岩です。イギリスの探検家のウイリアム・ゴズが総督のヘンリー・エアーズから名前をとって名付けられたそうです。
アボリジニの神話にも登場するこの巨大な一枚岩は神聖な場所として崇められています。
写真を見てみるとまるで王蟲のような姿形ですよね。
このカタジュタは宮崎駿監督が好きな場所として有名なのだそうです。
近くには「風の谷」と呼ばれる場所があるのですが、ナウシカたちの住んでいた村も「風の谷」でしたね。
しかしこの説はジブリが2002年に否定しています。
「千と千尋の神隠し」でも湯屋の街並みは台湾の九份(ジョウフェン)がモデルともいわれていましたがこれもジブリは否定しています。
おそらく何かしら影響を与えていたとしてもいくつかの場所の雰囲気や風土、人々などを織り交ぜながら作品を作り上げているはずで、1つだけの場所をモデルにしているわけではないはずなので特定の場所がモデルと断言することはないのではないでしょうか。
それでも宮崎駿監督が好きな場所であって、近くに「風の谷」が存在しているということは少なからず影響を受けているに違いないと思ってしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
公開されてから36年たった今でも愛される「風の谷のナウシカ」ですが、何度見ても新しい発見と驚きが隠されているなんてすばらしいですよね!
王蟲の鳴き声がギターの音色とは知らなかったので、金曜ロードショー放送時には耳を傾けてみようと思いました!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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