鬼伝説が残る大阪の奥河内を舞台とした映画『鬼ガール!!』が、2020年10月16日より劇場公開されました。
本作が初監督となる滝川元気監督は奥河内出身であり、地元の魅力を届けたいという想いから自ら作品を企画し、地域活性化を図った作品としても注目されています。
今回はそんな話題の映画『鬼ガール!!』は面白い?つまらない?その理由についてご紹介していきます。
- 「鬼ガール!!」の面白い理由
- 「鬼ガール!!」のつまらない理由
- 「鬼ガール!!」の感想まとめ
面白い理由は?
主人公は鬼だった
素敵な恋や青春に憧れる鬼瓦ももか(井頭愛海)は高校1年生。
一見普通の女子高生に見える彼女には、誰にもいえない秘密がありました。
ももかは鬼族の末裔で、鬼と人間の子のハーフとして生まれた「鬼」だったのです!
自らが鬼であることを隠すため、怪力を抑え、鬼のような天然パーマをストレートにし、興奮すると生える頭のツノをひた隠し、生きてきたももか。
入学初日に映画部の岬先輩(上村海成)にスカウトされ、岬先輩に一目ぼれしたももかは、オーディションでヒロインの座を獲得するため、映画部に入部することになりました。
しかし、そこにはももかの幼馴染であり、ももかを怪力女といじめる蒼月蓮(板垣瑞生)がいたのでした。
このように漫画のような設定で話は進み、ももかの恋や青春が描かれていきます。
本作では主人公が「鬼」という設定に興味を持った人も多く、海外ではツノあり悪魔実写ムービーはあるけど、日本でツノあり鬼実写ムービーはあまりない。
それが斬新で面白いと、鬼実写ムービーを真新しく感じている人たちもいるようです。
感動の青春ムービー
"思い"が鬼強い青春ムービー!
フレッシュな役者さんが揃っているのですごいパワフル!
連鎖ムービーって面白いと思いました。
自分を受け入れるって素敵なことなんだなぁ。
とっても元気がもらえる映画でした。#鬼ガール pic.twitter.com/nA2nrA8tT6— しんじむ (@shinjim_4) October 16, 2020
面白かったという感想の人たちは、主人公ももかに感情移入し、自身の学生時代と重ね合わせて鑑賞した人が多かったようです。
特に終盤で、ももかが鬼である自分をさらけ出す告白シーンでは涙腺崩壊したという感想が多数見受けられました。
キャラクターが魅力的
本作に登場するキャラクターは、個性豊かで魅力溢れるキャラクターばかりです。
その中でも、ももかの妹でロック大好き娘のりりか(深尾あむ)のキャラクターが面白いと注目されています。
姉のももかとは違い、鬼であることにコンプレックスを持っておらず、鬼人生を謳歌するりりか。
ガールズバンド「鬼ロック」を結成し、作中でTHE BLUE HEARTSの名曲「TRAIN-TRAIN」を熱唱するライブシーンも話題となっています。
元THE BLUE HEARTSのドラマーである梶原徹也さんも奥河内が地元という縁もあり、本作に音楽プロデューサーとして参加しています。
鬼ロックのバンドメンバー全員が現役中学生ということもあり、30年以上前の名曲を世代を超えて熱唱しているのが面白いという感想もありました。
鬼設定でも現代に通じる話が面白い
作中では、ももかの亡くなったお母さんが登場し、若い頃のお父さんに「壁ドン」ではなく「鬼ドン」で告白されるシーンなど、何かと鬼にからめた設定がクスリと笑わせてくれます。
その反面、子供の頃のももかがお母さんに「桃太郎」を読んでもらい、「何で鬼は退治されなくてはいけないの?」という疑問を投げかけた時、
「人が鬼を退治するのは、人間の心が弱いから。みんなと違うものが怖いんだよ」と、とても含蓄のある言葉を返すのです。
このように現実とはかけ離れた鬼設定であるにも関わらず、どこか現代にも通じる話であるところが、面白いといわれる理由のようです。
つまらない理由は?
それでは、つまらなかったという意見も見てみましょう。
地元で盛り上がっているような内輪ネタがつまらない
本作は映画を通じて奥河内の地域資源や伝統・文化を広め、地域活性化を目的とする「奥河内MOVIE PROJECT」の一環として制作された映画です。
そのため、舞台もストーリーも地元ゆかりのものとなっていますが、それを知らずに鑑賞した人たちの中には、
「地元ネタばかりでつまらなかった」
「内輪ネタのような映画で感情移入ができなかった」
などの意見が見受けられました。
また、作中では大阪府の吉村知事が本人役として出演していることもあり、「現役政治家はフィクションに入ってこないでほしい」などの感想もありました。
遊び心に白けてしまった
作中に映画作りの仲間を集めるため、童話「桃太郎」の演出のようにきび団子ではなく、蕎麦団子で人を集めるというシーンがあります。
その際、蕎麦団子を食べた人たちは「お供します」と桃太郎のパクリともいえるシーンがあるのですがそれに対しての反応が、
「つまらない」
「桃太郎のパクリか」
などとあまり肯定的ではない意見が見受けられました。
遊び心を随所に取り入れた作品となっていますが、それを面白いと感じる人もいる半面、つまらないと白けてしまった人もいるようです。
このようにあまり感情移入ができずに、つまらないと感じてしまった人たちは120分という上映時間がとても長く感じてしまったようでした。
『鬼ガール!!』はキャラクターや鬼設定のストーリーに共感できるかによっても感想は違ってくるようですが、レビューでは3.3~4.0の評価を獲得しており、面白かったという感想が多かったようです。
まとめ
今回は、『鬼ガール!!』は面白い?つまらない?その理由について調べてみました。
本作は、「奥河内MOVIE PROJECT」の一環として地域活性化を目的とし制作された作品でもあるため、ローカル色が強い作品ともなっています。
また、主人公が鬼であるという、漫画のような設定ではありますが、ストーリー自体は現実世界でも共感できる青春ストーリーとなっていて面白いという感想が多かったです。
笑いあり、涙ありで元気になれる作品です。
挿入歌ともなっている鬼ロックの「TRAIN-TRAIN」にも注目しながら是非ご覧になってみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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