自分を見つめ直したい人は必見!
超ミニマム生活を送ることになった男2人の運命は、どうなるのでしょうか?
ドイツ映画「100日間のシンプルライフ」は、物にあふれた現代社会に問いかける映画となっています。
内容は、そこまで小難しいものではありません。
映画を見れば、大切な何かを思い出すでしょう。
もしも、朝目が覚めたら周りにものがなく、素っ裸になっていたらどうするでしょうか?
実話が基になった映画「100日間のシンプルライフ」のあらすじ結末と、原作についてご紹介します。
- 「100日間のシンプルライフ」のあらすじ
- 「100日間のシンプルライフ」のネタバレ結末
- 「100日間のシンプルライフ」の原作
予告動画
登場人物(キャスト)一覧

出典:映画「100日間のシンプルライフ」公式サイト
パウル・コナスキー(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)
起業家。人工知能アプリ「NANA」の開発者。スマホ中毒。限定スニーカーに弱い。
トニー・カッツ(マティアス・シュヴァイクホファー)
パウルの幼馴染で共同経営者。野心家で独善的。外見重視で育毛剤と高級スーツが手放せない。
ルーシー(ミリアム・シュタイン))
夜な夜な倉庫に現れる不思議な女性。ファッションにこだわりがある。
あらすじは?

出典:映画「100日間のシンプルライフ」公式サイト
真冬のベルリンは氷点下温度。氷点下の中を素っ裸で走るのは、2人の男!
素っ裸になっちゃった理由は、ほんの些細ないざこざでした。
些細ないざこざがきっかけで始まった、2人の勝負。
勝負がもたらしたのは、人生で大切なものの存在でした。
「100日間のシンプルライフ」のネタバレ、あらすじを紹介します。
あらすじ 【起】2人のダメな男達
パウルは天才エンジニア。トニーは凄腕実業家。2人は共同経営という形で、会社を経営しています。
一見すると輝かしい経歴の持ち主ですが、中身は超ダメダメ人間。
パウルはスマホ中毒で、特に人工知能NANAのことが大好きでたまりません。
トニーは愛よりもお金が大事人間。コンプレックスを隠すために、高級スーツに身を包みます。
そんな中、NANAがアメリカのIT実業家に買い取ってもらうことになりました。
会社としては大きなお金が入るため、従業員は大喜び!
しかしNANAを愛してやまないパウルにとっては、悲劇です。
お酒の勢いもあり、パウルはトニーに勝負を挑みました!
あらすじ 【承】100日間のシンプルライフ
勝負のルール
- 勝負の期間は100日。
- 所持品は着用している服も含めて全て倉庫の中。
- 1日に1つだけ持ち出すことが可能。
- 買い物NG
- 先にギブアップした物が負け。
- 敗者は利益の半分を社員に分け与える。
雪が降るベルリンの街を真っ裸で駆ける2人。彼らが目指しているのは、所有品を収容している倉庫です。
1日目。
パウルが持ち出したのはコート。
トニーは寝袋でした。
そして倉庫で、ルーシーという女性と出会います。
勝負開始から1週間後、パウルは念願のスマホをゲット!
しかしすぐに充電が切れてしまい、使い物になりませんでした。
トニーは寝袋生活から解放され、睡眠というかけがえのない財産を手にします。
ある日のこと、パウルの元に両親が訪れました。
パウルは、両親から「おばあちゃんを見てほしい」と頼まれます。
あらすじ 【転】勝負の行方は?
おばあちゃんの元へ訪れたパウルとトニー。
しかし、恋人のことで2人は言い合いになってしまいました。
トニーはパウルを見返すため、倉庫で出会ったルーシーにデートを申し込みます。
当初トニーに愛情はなかったものの、いつしかルーシーに惹かれていきました。
ルーシーの正体は、買い物依存症患者。
依存はかなり強く、買い物のために友人からお金を盗むほどです。
それでも、トニーは気にしません。
しかし、ルーシーをめぐりトニーとパウルはより一層険悪に…。
そしてパウルは、トニーの前から姿を消しました。
ネタバレ結末は?

出典:jorudan.co.jp
パウルの行方は、すぐに見つかりました。
パウルは油漏れの酷い車に乗車したため、油漏れが道しるべとなりました。
油を辿ったトニーは、パウルと再会。2人が納得するまで話し合います。
本音をぶつけながら。お互いの心の中を全てさらけ出しました。
そして、2人は本当に大事なもの見つけます。
かくして、100日間のシンプルライフ勝負は2人の負けで決着。
お金は、社員全員に配られることになりました。
しかし社員に配られるお金は、1ユーロもありません。
アメリカのIT実業家は、2人には無断でNANAをリリース。完全に出し抜かれてしまったのです。
パウルとトニーは、会社と社員を失ってしまいます。
本当の意味で何もかも失った2人ですが、大切なものは手元に残っていました。
トニーには、ルーシーがいます。
パウルには技術がありました。持っている技術を使い、NANAに細工を施していたのです。
原作は?

出典:Amazon.co.jp
原作はフィンランドのドキュメンタリー映画「365日のシンプルライフ」です。
主人公は26歳の青年ペトリ。
23歳の頃に失恋したのをきっかけに、ありとあらゆる物を購入。
物で埋め尽くされた部屋は、彼にとって天国になるはずでした。
しかし物はたくさんあるも、なぜか心は満たされていません。
ではなぜ、心が満たされないのでしょうか?
原因を探るためにペトリがやったことは、365日のシンプルライフでした。
ルールは映画「100日間のシンプルライフ」とほぼ同じ。
着ている服や下着も含めて、周りにある物は全て倉庫に預けます。
1日1つだけ倉庫から取り出し、生活するというものです。
当初は順調だったシンプルライフ。
しかし10日目から何が必要になるのか、わからなくなりました。
そして365日後、シンプルライフで得られたのは物を持つことの責任と恋人でした。
まとめ
コンビニや量販店にいけば、大抵の物は手に入ります。
生活になくてはならない物もあるでしょうが、必要のない物が売られているのも事実。
必要ないとわかっていても物を手にしてしまう理由は、心に大きな穴が開いてしまっているからかもしれません。
「100日間のシンプルライフ」は、ぽっかりと開いた穴に気づかせてくれる映画です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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