イラク戦争開戦前夜。イラク戦争を止めようとした女性の衝撃の告発事件を映画化した『オフィシャル・シークレット』は、キーラ・ナイトレイが主演を務めたこともあり注目された映画です!
国の不正を知ってしまった時、あなたならどうしますか?
今回は、そんな衝撃的な映画、『オフィシャル・シークレット』のあらすじネタバレ結末、そして感想評価口コミをまとめてみました!
・映画『オフィシャル・シークレット』のあらすじネタバレ!
・キャサリンは無罪なのか、有罪なのか。国を揺るがしたその結末は?
・正義とは何なのか。キャサリンの行動への感想・賛否!
オフィシャルシークレット丨予告動画
オフィシャルシークレット丨作品情報
タイトル | オフィシャル・シークレット |
原題 | Official Secrets |
日本公開日 | 2020年8月28日 |
上映時間 | 112分 |
ジャンル | スリラー映画 |
監督 | ギャヴィン・フッド |
脚本 | ギャヴィン・フッド |
製作 | ゲド・ドハティ |
製作総指揮 | エヴェン・ベアントセン |
製作国 | アメリカ合衆国、イギリス |
配給 | IFCフィルムズ、エンターテインメント・ワン |
オフィシャル・シークレット丨主な登場人物(キャスト)
キャサリン・ガン(キーラ・ナイトレイ)
主人公。イギリス諜報機関(GCHQ)で働いている。アメリカの諜報機関から送られてきたメールによって、イラクを攻撃するために国が工作をしようとしていることを知ってしまう。
マーティン・ブライト(マット・スミス)
ロンドンの「オブザーバー」紙の記者。キャサリンがリークした内容を「オブザーバー」紙に掲載した。
ベン・エマーソン(レイフ・ファインズ)
人権派の弁護士。キャサリンを救おうと政府を相手に奮闘する。
オフィシャルシークレット|あらすじネタバレ結末は?
オフィシャル・シークレット丨あらすじ 【起】
イギリスの諜報機関に勤めるキャサリン・ガンは、イラクを攻撃するために、アメリカとイギリスが違法な工作を行おうとしていることを知ってしまいました。
アメリカとイギリスがイラクを侵攻するためには、国連安全保障理事会がそれを支持するかしないかが最も重要でした。そこで、理事会のメンバーに対するスパイ活動を指示していたのです。
キャサリンはこのことに激しく憤り、どうしても見過ごすことができませんでした。
彼女は戦争を止めるべく、この最高機密を、報道機関にリークすることにしました。夫にも言わず、その最高機密情報を印刷して、郵便ポストに投函しました。
キャサリンが送った報道機関は、ロンドンの『オブザーバー』紙でした。反戦派の記事を書こうとしていたマーティン・ブライトでしたが、戦争支持派の上司に反対されていました。
マーティンは送られてきたその情報を信じることが出来ず、同僚を通じてその手紙を専門家に見てもらいます。
専門家は、手紙が本物であると判断を下しました。
オフィシャル・シークレット丨あらすじ 【承】
マーティンはこの最高機密を報道することを決意。手紙を見た専門家により、この機密情報を書いたのは国家安全保障局のフランク・コザであることも突き止めていました。
同じく反戦派であるジャーナリストのエドに協力を頼み、コザに対して電話をかけますが、不審がられて電話は切られてしまいました。
その後、オブザーバー紙関係者たちにもこの情報が本物であると判断され、ついに、キャサリンがリークした内容がオブザーバー紙の一面を飾ることとなります。
勇気ある報道だとして称賛を受け、一気に注目を集めたオブザーバー紙。
しかし、文書の一部のスペルが、アメリカ英語のスペルではなくイギリス英語のスペルになっていたことから、偽造の疑いが問題になってしまいます。
スペルの誤りは、オブザーバー紙側が編集時に修正を行ったものだとわかりました。
一方で、キャサリンが務める諜報機関では、リークした犯人捜しが始まりました。
自分の仕事仲間にまで尋問が及び、職員全員への執拗な取り調べが続きました。キャサリンも取り調べを受けますが、関係ないと嘘をつきます。しかし、自分のせいで同僚たちが尋問を受けている状況に耐えられず、夫に自分がリークしたことを告げました。
夫は、機関に真実を話そうとするキャサリンに反対しましたが、キャサリンは無関係の同僚たちへの辛い取り調べが続く状況をみて、自分がリークしたということを告白しました。
オフィシャル・シークレット丨あらすじ 【転】
告白したキャサリンは警察に逮捕されてしまいました。
警察からの取り調べで動機を聞かれました。このまま戦争になれば、イラクに生きる一般国民の命も大量に殺される。戦争を止めたかったとキャサリンは答えました。
キャサリンの告発があったものの、イラクへの侵攻は開始されました。
キャサリンは裁判にかけられることになり、ベン・ハインズという弁護士が付きました。政府の取材をする中で、ベンはキャサリンの無実を確信します。
キャサリンの夫は、国外追放処分を言い渡されていました。
阻止すべく飛行場に向かい、解放された夫はキャサリンと強く抱き合いました。
オフィシャル・シークレット丨あらすじ 【結末・ラスト(ネタバレ)】
ついに裁判が始まりました。
キャサリンは、戦争は違法であり、今回機密情報を公示したことは合法であったこと、自分は無罪であると主張しました。キャサリンは、そこで初めてマーティンと対面しました。
検察側は、裁判を行わないと告げました。多くの人が驚きの声をあげます。
裁判官は裁判を終了させ、キャサリンは退廷。
映画は画面が切り替わり、当時の映像が流れます。
「自分のしたことに後悔はない」と語ったキャサリンの映像とともに、字幕で、戦争で多くのイラク人とアメリカ兵、イギリス兵が亡くなったという事実が流れ、物語は終わります。
オフィシャルシークレット|感想評価口コミを紹介
『#オフィシャル・シークレット』英国諜報機関に属す若き分析官による勇気ある告発とその後の運命を描いた実録政治サスペンス。情報公開後の当局の狡猾なやり口と正義派弁護士事務所による裁判ドラマも見所。イラク侵攻の真実を改めて世に問う作品。 https://t.co/0uMO4bUbbh
— もりちゃん (@eichan2014) September 13, 2020
『オフィシャル・シークレット』キャサリンの勇気に頭が下がる思い。アメリカ映画「記者たち」しかり、いかにブッシュ、ブレアが嘘をつき、違法な戦争に突き進んで行ったのか。政権の罪を司法で裁けないなら、せめてこうして語り継いでいかなければ。 https://t.co/X4aAqDhWZI
— いたろう (@Mock_Turtle99) September 14, 2020
正義とは何か?を問うメッセージ
国が抱える機密情報をリークする。それはある意味で国や職場を裏切るような行為でもありましたが、キャサリンはそれでも勇気をもって行動をおこしました。
「戦争を止めたかった」と告げるキャサリンの姿は、映画でも特に印象に残るシーンだったのではないでしょうか。
結果的にイラク戦争を防ぐことができなかったこと、実際にはキャサリンの告発があったのにもかかわらず沢山の命が戦争によって亡くなったことが、映画最後に字幕で流れます。
平和とは何なのか?何が過ちだったのか?そんなメッセージが伝わってくるこの映画は後世にも残るべき作品だと思いました。
キーラ・ナイトレイの名演
自分の犯したことに悩み、でも毅然と前を向くキャサリンを演じたのはキーラ・ナイトレイでした。
国と、戦争を止めたいという思いに苦悩・葛藤する姿はまさに名演といえると思います!
だんだんやつれている顔になっていく様子も、彼女の役作りとメイクの効果でしょうか。映画の緊迫感を感じさせる素晴らしい演技でした。
オフィシャルシークレット|映画のあらすじネタバレ結末|感想評価口コミのまとめ
ここまで、映画『オフィシャル・シークレット』のあらすじネタバレ結末、そして映画を観た皆さんの感想評価口コミについてまとめてきました!
自分が同じ立場だったら、果たして異を唱えることができたでしょうか。
戦争が始まってしまえば、沢山の人が亡くなってしまうことは明白でした。キャサリンの勇気に感動しましたが、結果的に戦争が起こってしまったことに悔しさを感じました。
実話であるという重みを感じさせる、心に残る映画でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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