監督:ミミ・レダー
脚本:マイケル・シファー
製作:ウォルター・F・パークス、ブランコ・ラスティグ
音楽:ハンス・ジマー
配給:ドリームワークス
公開:1997年
今回は、ピースメーカーのあらすじについて紹介していきます。
- 「ピースメーカー」のあらすじ
- 「ピースメーカー」のネタバレ結末
- 「ピースメーカー」に登場するピアノ曲
登場人物(キャスト)一覧
トム・デヴォ―(ジョージ・クルーニー)
アメリカ陸軍中佐
ジュリア・ケリー(ニコール・キッドマン)
原子力科学者
デューサン・ガブリック(マーセル・ユーレス)
ピアニスト。戦争で妻と娘を失う。
アレクサンドル・コドロフ(アレクサンダー・バルエフ)
ロシアン軍将軍
ディミトリ・ヴァーティコフ(アーミン・ミューラー=スタール)
ロシア対外情報庁幹部
あらすじは?
あらすじ起
核軍縮条約により、核兵器の解体を進めていたロシア。
解体された核兵器は無力化するために基地外の施設に列車で輸送されていました。途中、列車は何者かからの襲撃を受け、乗っていたロシア軍の兵士たちは殺害され、核兵器が盗まれます。さらには、そのうちの一つが事故に見せかけ、爆発されました。
アメリカでも騒ぎとなり、北米防空司令部対策室に核密輸対策部であり、原子力科学者のケリーが呼ばれます。
爆発の規模が大きく、チェルノブイリ原発事故を超す大惨事であるこの爆発を、ケリーは核兵器の仕組みから事故ではなく、テロであると考えます。
しかし、その説に疑問を持ったアメリカ陸軍中佐のデヴォ―に、爆発の直前に「核強奪事件」が発生しており、その時間稼ぎとして爆発させたのではないかと指摘されます。
こうしてケリーとデヴォ―はともに爆発事件の捜査をすることになります。
情報を出したがらないロシアに苦戦しながらも、当時列車には10基の核兵器が乗っていた情報と乗客リストを手に入れることに成功します。
そのリストから、デヴォ―はアレクサンドル・コドロフ将軍の名前を見つけます。将軍という階級の彼が列車に乗っていたことを不審に思ったのです。
あらすじ承
コドロフ将軍について調べていくと更なる疑惑が浮上したため、デヴォ―は以前から知り合いだったロシアの対外情報庁幹部のドミトリ・ヴァーティコフに連絡します。
連絡を受けたドミトリはケリーとデヴォ―に密会を求め、2人はウィーンに向かいます。
そこでドミトリから得た情報をもとにケリー達は運送会社のシューマッハと接触するため、偽名を使い潜入します。情報提供を断ったシューマッハにデヴォ―は暴力をふるい、無理やり情報を聞き出そうとします。なんとかパソコンからデータを引き出すことに成功し、脱出を試みますが、2人を乗せたドミトリの車は追手に囲まれます。
ドミトリは金を渡し見逃してもらおうとしますが失敗、射殺されてしまいます。ケリーとデヴォ―は逃走します。
あらすじ転
シューマッハから得た情報をもとに2人は、核兵器を乗せたトラックが、ロシア南部のアゼルバイジャンを目指していることを知ります。その際、データにあった「44E」という謎の文字が目に留まりますが、それが何なのかは分かりません。
ケリーとデヴォ―は核兵器を追うため、トルコのアメリカ軍特殊部隊司令本部に向かいます。
衛星からの映像は、アルメニアとアゼルバイジャンの紛争の影響で難民があふれており、トラックのナンバーが良く見えません。デヴォ―はコドロフ将軍に直接連絡し、トラックの位置とナンバーを把握します。
その後、デヴォ―の説得を受けたアメリカは三機のヘリコプターでトラックのもとに向かいますが、ロシアの許可なく領空に侵入したため攻撃されます。
ケリーはサラエボの教会でボスニアの財務大臣が暗殺された事件を見て、「44E」はサラエボを指すのではないかと気づきます。さらにトラックの口座番号を調べさせます。
ネタバレ結末は?
ロシアからの攻撃を受け、ヘリを一機失いながらもデヴォ―達はトラックを発見し、爆撃、コドロフを射殺することに成功します。しかし、回収できた核弾道は8基。最初の事故で爆破したものも含め、10基あるはずの核弾道ですが、1基足りません。
デヴォ―はトラックが爆破される直前、黒幕が核弾道のプラトニウムだけを持って逃亡したことを生き残った敵の科学者から聞き出します。
トラックの口座の名義がサラエボにあること、トラックを借りた男がミリックという男であることを知ったケリーはサラエボのミリックの部屋に向かいますが、着いたころにはもぬけの殻でビデオだけが残されていました。そこには、紛争で家族を失い、西側諸国、和平調停者への恨みが語る男の姿が映っていました。
和平調停者への恨みを持っていることを知ったケリーは、「44E」はサラエボのことではなく、東44丁目にあるニューヨークの国連ビルを指すことに気づきます。
アメリカに戻ったケリーとデヴォーのもとに「ケネディ空港にミリックという乗客がいる」という情報が入ります。
情報をもとに空港に向かいますが、そこにいたのはビデオに写っていた男とは別人でした。空港にいた男の話を聞いていると、空港職員から8人の外交官が入国したことを聞きます。
外交官はフリーパスで入国できることに気づいたデヴォー達はその中にテロリストがいると考え、外交官が宿泊しているホテルに向かいます。
ビデオに写っていた人物はデューサンという外交官で、彼はサラエボで暗殺された財務大臣の代わりに派遣されていました。
ホテルに向かったデヴォー達はおしくもデューサンを逃がしてしまいます。デューサンは紛争で殺された妻と娘のことを考えながら、目的の国連ビルへ向かいます。
デヴォー達は必死でデューサンを捜索します。スナイパーがデューサンを発見しますが、通行人が多く発砲することができません。ケリーは核爆発を止めるため、通行人を無視しての発砲を許可しますが、それでもスナイパーは撃つのをためらいました。
そのすきにデューサンは逃げてしまいます。しかしケリーは彼が教会に逃げたことを見抜き、追いかけます。逃走中に撃たれ重傷を負っていたデューサンに、ケリーは爆弾の解除方法を聞きますが、デューサンは自らの頭を撃ち、自殺します。
爆弾は時限式ですでに動き出しており、ケリーは必死に爆弾を解除しようとします。ケリーは起爆剤の一部を外し、爆発は起きたものの核爆発は起きず、最悪の事態を招かずに済みました。
ピアノの曲は?
劇中、ピアニストでもあるデューサンがピアノを弾くシーンが登場します。
少女に教えている曲は
ショパン ノクターン 第15番 へ短調 Op.55-1
デューサンが演奏している曲は
夜想曲第20番 嬰ハ短調 KK. IVa-16「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」(遺作)
この曲は2002年公開映画「戦場のピアニスト」の劇中でもピアノ演奏されます。
まとめ
ここまでピースメーカーのあらすじについてまとめました。この映画は、スピルバーグ監督らが設立した映画会社ドリームワークスの第一作目として知られています。
紛争や核について描いていますが、流れるように描かれているため、映画に重さはあまりありません。社会派ではなく、娯楽映画として楽しむ作品になっているかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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