ブルース・ウィリスと言えばこれ!
無敵のマクレーン刑事が大活躍するアクションシリーズ第3作目「ダイ・ハード3」!
1作目は高層ビル、2作目は空港ときて、3作目はNYという都会を舞台にした作品となりました。
そして、敵は1作目で戦ったハンス・グルーバーの兄サイモン!
弟の復讐のため、マクレーン刑事に無理難題を押し付けながら、街中を爆弾でパニックに陥らせる!
謎解きや犯人の目的などストーリーが二転三転する本作品のエンディングには、実は別のバージョンが用意されていました。
それは一体どんなものなのか?
映画の裏話を絡めながら、別バージョンのエンディングについて考えていきたいと思います。
- 「ダイ・ハード3」の別エンディング
- 「ダイ・ハード3」の裏話
没になった別のエンディングとは?
公開版のエンディングは?
劇場公開版で採用されているエンディングは以下のようになります。
タンカーから何とか脱出したマクレーンとゼウス。
サイモンたちには逃げられたが、マクレーンはゼウスに言われ、別居中の妻に電話をかけます。
ポケットからサイモンからたまたまもらった頭痛薬の瓶を取り出すと、あることに気づきます。
彼は妻への電話を忘れ、警官たちにそれを伝えに走ります。
カナダ国境付近にて、金塊を手に入れたサイモンたちは、祝賀パーティーを開いていました。
そこに、マクレーンが率いる警官隊が現れます。
実は、頭痛薬の瓶には、この隠れ家の座標が記されていたのです。
サイモンの部下と警官隊の銃撃戦になる中、サイモンとカティアはヘリコプターで飛び立ち、マクレーンの乗るヘリコプターを追いかけます。
ヘリコプターは撃たれ操縦不能になり、残弾も残り少ないマクレーンは、電線を打ち抜き、それを避けようとしたサイモンのヘリコプターは操縦を誤り爆発します。
全てを終えたマクレーンは再び妻に電話をかけます。
このように、劇場公開版のエンディングはマクレーンのかっこいい倒し方と爽快感の合わさったエンディングとなっておりました。
別エンディングってどんなものなのか?
実は「ダイハード3」では、裏話として別エンディングが用意されており、撮影までされていたのです。
それはこんなエンディングでした。
タンカー事件から時が経ち、サイモンはカフェでのんびりとしていた。
そこに、マクレーンが現れる。
彼は、事件後サイモンの協力者として疑われ警察をクビにされていた。
復讐の鬼と化したマクレーンは、サイモンのくれた頭痛薬を元に隠れ家を見つけだしたのでした。
そして、マクレーンはゲームを仕掛けてくる。
ロケット砲を持ち出し、トリガーを引けばどちらかが死ぬというものです。
サイモンはゲームにのるが、トリガーを引くとどちらにも弾が打ち込まれる。
サイモンは死に、マクレーンは防弾着を装着していたおかげで助かったのだ。
これは暗い…ということで、没になったそうです。
確かに後味の悪い作品ですよね。
ただ、復讐を題材にしている作品のため、納得のいくオチということで脚本に書かれていたのだと考えられます。
ダイ・ハード3の裏話
エンディングだけじゃない!ストーリー自体も本当は違った?
本作品は前2作にならい限定空間を舞台にした作品になる予定でした。
豪華客船を舞台にハイジャック犯と戦うという後の「スピード2」を彷彿とさせるような作品のようでした。
しかし、1992年のスティーブン・セガール主演の「沈黙の戦艦」が公開され、コンセプトが似ていることから脚本を変更せざるを得ない事態に陥ります。
そこで、当時新人脚本家のジョナサン・ヘンズリーの執筆した「Simon Says」という脚本をアレンジして本作品の脚本は完成したそうです。
「サイモンが言った」は敵が電話からマクレーンに問題を出すときに必ずいうセリフですよね。
迫力のアクションの連続!
マクレーンがタクシーを乗りこなし、セントラルパークを走るシーンは本当に公園内で撮影されたそうです。
専用の車を用意して、人々を跳ねかけながらも土煙をあげて走る車。
運転する暴走気味のマクレーン刑事の姿を捉えようとカメラまで設置した車での撮影により、迫力のあるシーンとなっていました。
他にも、冒頭の街中での爆発シーンは周到な準備の下で実際に行われています。
列車の脱線シーンは本物の電車と線路を用いてセットを組み、コンピュータ制御により撮影されました。
船に乗り込む際の、車の落下も本当に橋から川に車を落としています。
今なら、CGで表現しそうなことを実際に撮影しているワイルドさも実にダイ・ハードらしいですね!
逆にマクレーンが序盤で、「私はニガー(黒人を馬鹿にするスラング)が嫌いです」と書かれたプラカードを下げるシーン。
あれは、誤解されるのを防ぐため、実際には文字が書かれておらず、後でCGで文字がたされたそうです!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
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