君の膵臓をたべたい丨つまらない?なぜ人気?泣けない理由やモヤモヤを調査

 

「昔の人は、どこか悪いところがあると、他の動物のその部分を食べたんだって」

 

――彼女が亡くなってから12年。「僕」(小栗旬)が当時を思い出すところから、物語は始まります。

 

ある日、クラスの人気者・山内桜良(浜辺美波)の闘病生活が綴られている”共病文庫”を拾ってしまった「僕」(北村匠海)は、

彼女が余命いくばくもない膵臓の病を抱えていることを知ります。

 

親友にも言っていない秘密を知られたことで、桜良は「僕」を「仲良しくん」と呼び、

”死ぬまでにやりたいことリスト”の内容につき合わせることに。

 

一緒に過ごす時間が増える中で、

お互いがお互いに、自分にないものを持っていることを知り、憧れの気持ちを抱くようになります。

 

一方、12年後の「僕」は、教師を辞めるかどうか迷っていました。

そんなとき、ふと教え子が放ったひとことから、桜良が仕掛けた本の宝探しを思い出します。

亡くなった桜良は「僕」に何を伝えたかったのか―――。

 

 

『君の膵臓をたべたい』は、2017年7月に公開されました。

監督は『となりの怪物くん(2018)』や『センセイ君主(2018)』など、原作漫画の実写映画を得意とする月川翔さんです。

原作である小説は、累計発行部数300万部を突破(2020年8月現在)するほどの大ヒット作で、

2018年にはアニメ映画化もされています。

2020年9月4日(金)「金曜ロードSHOW!」での、地上波放送も決定!

 

しかし、今作は人気の裏で賛否両論が大きく分かれている作品でもあり、

  • つまらない
  • まったく泣けなかった

などの感想も多く見られます。

 

「号泣した」という人がいる一方で、なぜ批判する声も大きいのか、気になりますよね。

 

なので今回はSNSの口コミなどを通して、

実写版映画『君の膵臓をたべたい』がなぜ人気なのか?反対になぜつまらないのか?泣けない理由!

などを徹底調査したいと思います!

 

モヤモヤポイント

・設定がありえない

・桜良の性格があざとい

・展開がベタ

・結末に困惑

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『君の膵臓をたべたい』つまらない理由や泣けない理由のまとめ

ありえない設定

 

まず一つ、つまらないと言われてしまう理由として、

・主人公たちの関係性や桜良の性格が現実離れしていること

・膵臓の病気が想像しづらいこと

など、”現実的ではない設定”が挙げられるのではないでしょうか。

 

劇中に出てくる「僕」は、本を読んでばかり、クラスではいつも一人。

反対に桜良はいつも輪の中心にいる女の子。
委員長と付き合った経験があるなど、クラスの中でも華々しい存在です。

そんな2人が偶然出会ったとはいえ、心を通わせるほど仲が良くなるなんて、実体験どころか見たり聞いたりしたこともあまりないですよね。

 

 

また、主人公の桜良の性格が苦手という意見も。

桜良は、特に友達や「僕」といるときは常に気丈にふるまっています。

現実にも明るい性格の女の子はいますが、あざとさのようなものを感じてしまうほど可愛らしいキャラクターのため、反感を買ってしまうのではないでしょうか。

 

予想ができてしまうストーリー

 

一方で、よくあるストーリーだからつまらないといった感想も見られました。

 

 

確かに、近年の映画は主人公が病気になってしまう感動話を題材にしているものが多くあります。

 

わかりやすい展開であったり、1度見ただけでもなんとなく理解できる作品であることも多いので、

『君の膵臓をたべたい』というタイトルに物珍しさを感じて観た人には、少々物足りなかったという可能性もありますね。

 

予想外の結末に困惑

 

そしてSNS上で一番多く見られたのが、

「ラストの結末に驚きすぎて泣けなかった」という、桜良が亡くなった原因についての感想でした。

 

亡くなった原因は、病気でも事故でもなく、通り魔殺人です。

 

映画の前半で、桜良が「僕」に新聞を見せながら、巷で話題になっている通り魔の話をしていました。

桜良は自分が話していた通り魔に命を奪われてしまったのです。

 

やはりこの衝撃のラストには、原作を知らない視聴者は驚いた様子でした。

 

https://twitter.com/jr_2525_ree/status/1255205013606903808?s=20

 

膵臓の病気と関係の無い終わり方だったため、興ざめしてしまった方も。

 

「なぜ通り魔に殺される必要があったのか」など、

理由がわからない桜良の最期に批判もあったようです。

”つまらない”というより、”よくわらない”終わり方に疑問の声が上がったのかもしれません。

 

では次に、これらの理由をふまえた私の見解をお話ししたいと思います。

 

『君の膵臓をたべたい』つまらない理由や泣けない理由に対して思うこと

君の膵臓をたべたい

出典:IMDb

 

設定はあくまでも”フィクション”

 

「クラスの人気女子が目立たない男子と仲良くなる」というのは、確かに現実離れしていて感情移入しづらい点だと思いました。

しかし、最後の桜良が書いた”共病文庫”の内容にもあるように、

もともと桜良は「僕」に対して興味を持っていて、気になっていた存在。

「話したことはあまりないけれど、一目置いている人がいる」という経験は、ある方もいるのではないでしょうか。

 

また、桜良は誰かといるときは明るくふるまっていますが、

実は病気のことを深く抱え込んでいて、1人で泣いていることも。

”生きたい”という思いが人一倍強いので、

あの太陽のような明るさは、

周りに悟らせないための反動であったり、不安であることの裏返しなのではないかと思いました。

 

作者が伝えたいことを考える

 

ストーリーや結末に関しては、どのような映画でも多様な意見があります。

ですが、物語を進めるうえで「作者は何を伝えたいのか」を考えることが、面白さにつながるのではないかと思いました。

 

本作では、『君の膵臓をたべたい』という言葉の意味について

 

ただ昔の人の神話を持ち出しているだけではなく、

「僕」と桜良が、お互いにないものを持つお互いに憧れ、友達でも恋人でもない特別な関係で、初めての気持ちや経験を通して「あなたのようになりたい」という思いを込めた言葉

なのではないでしょうか。

 

桜良が残した”共病文庫”や亡くなる直前に書いた手紙、「僕」が何度も書き直したメールからも伝わってきます。

 

また、要所要所にちりばめられた「人間はいつ死ぬかわからない」というメッセージ。

 

桜良は最後通り魔殺人によって亡くなってしまいますが、これは誰も予想ができない結末です。

作者は、桜良の言葉・行動・死をもって、観た人にこのメッセージを伝えようとしていたのではないかと思います。

 

 

ちなみに私自身は、劇中で桜良が放った

偶然でもない、流されてもいない。私たちはみんな、自分で選んでここに来たの

というセリフに考えさせられました。

また、桜良が亡くなったあと、「僕」が桜良の実家を訪ねて共病文庫を読んでいるシーンでは泣いてしまいました。

 

 

つまらないと感じた方は、作者だけでなく出演者が伝えようとしていることを表情から読み取ったり

上記のように他の視点から見てみたりしてはいかがでしょうか。

 

『君の膵臓をたべたい』つまらない?なぜ人気?泣けない理由やモヤモヤを調査のまとめ

 

原作の小説は、2016年の「本屋大賞」第2位に選ばれるほどの話題作。

また、同原作者・住野よるさんによる小説『青くて痛くて脆い』が、2020年8月28日に実写映画化されます。

 

今回は、映画に対する”批判的”な感想を扱ってきましたが、

まずは自分で一度見てみないと、本当に「面白い」のか本当に「つまらない」のかすらわかりません。

 

是非、金曜ロードショーで『君の膵臓をたべたい』を一度チェックしてから

劇場に足を運んでみてくださいね。

 

以上、「君の膵臓を食べたい丨つまらない?なぜ人気?泣けない理由やモヤモヤを調査」についてご紹介しました!

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

 
 
 
 

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