映画『君の膵臓を食べたい』は、2017年に公開された青春・恋愛映画です。
原作となったのは、住野よるのデビュー作であり、ベストセラー小説の『君の膵臓を食べたい』です。
人気小説の実写化として注目を集めた本作ですが、主演は、人気俳優の浜辺美波、北村匠海が務め、作品を盛り上げています。
また、監督は、映画『響-HIBIKI-』でも高い評価を受けた月川翔監督が務めています。
作品を鑑賞した人達の間では、衝撃的な死を遂げた主人公の女子高生、桜良(浜辺美波)を殺害した犯人についても様々憶測が飛び交っているようです。
今回はそんな話題の映画、『君の膵臓を食べたい』の元彼は通り魔の犯人?伏線はあったのか?病気オチでない理由について調べてみました。
・通り魔の犯人が元彼の隆弘かどうか
・通り魔の事件が起こる伏線があったこと
・病気オチでない理由は深い意味があること
元彼は通り魔の犯人?
出典:映画.com
それは、自身が膵臓の病気で余命わずかであるということです。
桜良の「共病文庫」とよばれる闘病日記を偶然見てしまったことをきっかけに、「僕」(北村匠海)と桜良は秘密を共有し合う仲になります。
そして、桜良の「死ぬまでにしたいこと」を叶えるために多くの時間を一緒に過ごすようになります。
お互いを知るにつれ、互いの存在が特別な存在へと変化していきますが、予想だにしないかたちで突然の別れが二人に訪れます。
桜良は病死ではなく、通り魔の殺害によって非業の死を遂げてしまったのです。
桜良の死に衝撃を受けたファンの間では、通り魔の犯人は誰?と話題になっています。
その中でもある一人の人物が犯人なのでは?と噂になっているようです。
通り魔の犯人は隆弘?
通り魔の犯人と噂になっているのは、桜良の元彼の隆弘です。
ではなぜ、桜良の元彼が通り魔の犯人なのでは?と噂されているのでしょうか?
隆弘は、学級委員を務めるなどクラスでは人気者ですが、性格は陰湿で、別れた後も桜良につきまとうなど、桜良からも「しつこい」と嫌悪されている人間です。
そして桜良と僕の仲を疑い、僕の私物を隠すような嫌がらせをしたり、桜良の家の付近をうろつき、桜良の家から出てきた僕に殴りかかるなど、嫉妬深く、執念深い性格です。
そのような隆弘の性格が原因で、通り魔の犯人は隆弘なのでは?との噂が出ているようです。
君の膵臓を食べたいを見終わった。病死ではなかったことが衝撃。ストーカー気質の元彼が怪しいと勝手に思ってる。
— ぱすた@ (@pastayk20) May 3, 2020
しかし、隆弘は犯人ではありません。
原作の小説や、映画でも通り魔の犯人については、具体的なことは一切描かれておらず、あくまでも桜良は通り魔事件に巻き込まれ、見ず知らずの犯人から殺害されたのです。
伏線はあった?
それでは、桜良が通り魔に殺害されるような伏線は作中にあったのでしょうか?
僕と同じ図書委員となった桜良は、図書室で僕と一緒に本の整理をしながら、命を何に使うのか?ということを語り合います。
そこで桜良は「もしかしたら明日突然君が先に死ぬかもしれない」と僕に語りかけます。
そして近くにあった新聞を手にして、最近おきた通り魔事件のニュースを引き合いにし、「私も君も一日の価値は一緒だよ」と僕に語りかけるのです。
自らの余命を知りながらも、毎日を明るく一生懸命に生きている桜良の言葉には重みがあり、通り魔事件のニュースを話題にしていたことなど、つい忘れてしまっていた人も多いかと思います。
しかし、作品の前半部分でしっかりと伏線は張られていたのです。
病気オチでない理由は?
出典:映画.com
余命一年と宣告されながらも懸命に毎日を生きていた桜良が、何故病死ではなく、通り魔にあっけなく命を奪われてしまったのかと、桜良の死については様々な意見があると思います。
しかし、命に向き合ってきた桜良が、あえて病死ではない死に方をしたのには、本作で伝えたかった作者の強いメッセージが込められているのではないでしょうか。
それは、桜良が僕に語っていたように、人はいつ死んでしまうか分からない。
どんな状況であっても一日の価値は同じである。
だからこそ、今を生きることが大切であるというメッセージでもあると思います。
作品を鑑賞した人達もそれぞれに、大切なメッセージを受け取っているようです。
君の膵臓を食べたい久しぶりに見たけどやっぱ面白かったな〜
さくらの死に方には賛否両論あるけど俺は別に良いと思うな。この作者が伝えたいのは病気や怪我があったとしても1日の価値は同じで、死は突然やってくるってことだと思うし。
俺も膵臓を食べたいと思える大事な人に巡り合いたいものだ!— アニメ好きなスライム (@r13PWCwRLuCC1x4) May 2, 2020
君の膵臓を食べたい
余命わずかなさくらが病気ではなく通り魔事件に巻き込まれて死んでしまったことで、作者は人はいつでも死と隣り合わせであることを伝えたかったように感じた。
— 莉乃 (@okonaisasay) May 7, 2020
突然の桜良の死は悲しく、切ないものでしたが、最後の瞬間まで懸命に生き抜いた桜良だからこそ、伝えられたメッセージなのかもしれません。
君の膵臓を食べたい丨元彼は通り魔の犯人?伏線は?病気オチでない理由は?のまとめ
今回は、映画『君の膵臓を食べたい』の元彼は通り魔の犯人?伏線はあったのか?病気オチでない理由について調べてみました。
通り魔の犯人が、桜良の元彼ではないかとの噂もありましたが、原作や本作でも通り魔についての具体的なことは一切描かれていませんでした。
また、通り魔に殺害されて、突然命を落としてしまうという伏線は、作品の前半に描かれており、そこでの会話は、病気オチで終わらなかった理由に繋がるような意味も含まれていました。
本作は、あたりまえの日常が、特別に感じ、一日を大切に生きようと思わせてくれる作品です。
伏線にも注目しながら是非ご覧になってみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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