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【愛した人の全てが嘘だったら、あなたはどうしますか?】
2018年に公開された映画『嘘を愛する女』は、観た人の心に、そんな問いかけをされるような作品です。
実話を元に描かれた本作の脚本・監督は、数々の人気CMを手掛けてきた中江和仁監督が務めています。
リアルさを上手く表現している本作ですが、映画を鑑賞した人達の間では、小説版『嘘を愛する女』も話題となっています。
果たして、原作小説との違いはあるのでしょうか?
今回は、そんな疑問を解決するため、映画『嘘を愛する女』の原作小説との違いや、キャストについても解説していきます。
嘘を愛する女|原作小説との違いは?
出典:映画.com
原作の元となっている新聞記事とは?
本作は「夫は誰だった?」というタイトルの新聞記事を見た中江和仁監督が、記事から着想を得て作ったオリジナル脚本が原作となっています。
こちらが当時の新聞記事です。
5年間連れ添った夫が50歳で亡くなりましたが、夫の戸籍や勤務先も全て嘘であったという記事です。
病気で亡くなった夫は、亡くなる前、体の具合が悪いにも関わらず病院に行くことを拒んでいました。
健康保険証を持っていない夫を怪しんだ妻は、夫が留守の合間に夫の勤務先の病院を訪れます。
しかし、その病院に夫は在籍していないことが判明します。
「あなたは一体だれなんですか?」と問う妻に対し、夫は亡くなる直前「死ぬしかなかった。本当は生きていたかったんだ」と秘密を抱えたまま亡くなってしまったそうです。
何とも痛ましい話ですが、この話を基に作られた中江和仁監督のオリジナル作品を、小説として書き下ろしたものが、小説版『嘘を愛する女』です。
小説版『嘘を愛する女』の作者は、岡部えつさんです。
岡部えつさんは、2008年に「枯骨の恋」で第三回『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、翌2009年に短編集「枯骨の恋」でデビューをした小説家です。
現在は雑誌「レタスクラブ」で小説『気がつけば地獄』を連載中です。
岡部えつさんの連載がレタスクラブで始まった!レタスクラブ、コミックエッセイはたくさん載ってるけど小説の連載は初めてとのこと。
見開きなので、うわー、ぐぐいと興味を掴まれたとこで今月分はおしまい!続きを読みたすぎる!毎月買う〜 pic.twitter.com/l92Up4wldC— みみへん (@mimihen) May 27, 2019
それでは、小説『嘘を愛する女』と、映画『嘘を愛する女』に違いはあるのでしょうか?
小説『嘘を愛する女』では桔平目線で描かれている
映画では、主人公の由加利(長澤まさみ)目線で描かれていますが、小説では、桔平(高橋一生)目線で描かれています。
そのため、謎に包まれた桔平の心情なども細かく描かれており、桔平が由加利の母親に実は会いに行こうとしていた話など、映画にはないエピソードも含まれています。
小説版『嘘を愛する女』では、映画では描かれていなかった人物の心情、特に高橋一生さん演じる桔平の心をたっぷり書きました。そのために、映画にはないエピソードもたくさん入れています。特にラストは、“過ち”に愛は打ち勝てるのか、桔平の選択を際立たせるエピソードを、身悶えながら書きました。
— 岡部えつ (@etsuokabe) September 27, 2018
桔平の亡くなった妻、万里子は事故死ではなかった。
映画では、雨の中外に飛び出し、車にはねられそのまま命を落としてしまった妻、万里子でしたが、小説では事故死ではありませんでした。
我が子を殺害した罪を認めた万里子は逮捕されます。
しかしその間、万里子に何もすることのできなかった自分を強く責めた桔平は、財産の半分を残し、離婚届を出してそのまま行方をくらまします。
桔平が来ることを待っていた万里子でしたが、公判中自ら命を絶ってしまうのです。
このように小説では、万里子の亡くなり方が映画よりディープであり、桔平の心の傷がどれだけ深いものであるかも分かります。
ラストのシーンが違う
映画では、ラストのシーンで桔平が目覚めるところで終わりますが、小説では桔平は目覚めません。
しかし、由加利が桔平に「小説の最後の章を読んだよ」と語りかけ、小説の最終章が明らかになるのです。
今さらね、今さら、嘘を愛する女の小説版読了です。映画よりも桔平側が描かれているし、終わり方も違う。同じお話だけど違うお話で、映画とはまた違った楽しみ方ができたかな!!個人的には小説版ラストの方が胸がギュッてなるけど好みかもしれない。 pic.twitter.com/uTqZRzKOTt
— らの (@87myfav) June 7, 2018
嘘を愛する女の小説読みました。ノベライズ本ってあまり読まないから他のがどうか分からないけど、これはノベライズじゃないね…小説だね…。映画を見てから読んだからか映画に無かった場面もハッキリ映像で浮かんだり、映画で感じたことがもうひと掘りグッと深まって映画以上に泣いてしまった
— ももこ (@momokoise) January 21, 2018
このように小説『嘘を愛する女』と、映画『嘘を愛する女』はいくつか相違点がありますが、その違いがより、作品の魅力を引き立たせてくれています。
嘘を愛する女|キャスト紹介
それでは、ここでキャストを紹介します。
名前:長澤まさみ
生年月日:1987年6月3日
年齢:33歳(2020年9月現在)
身長:168㎝
【経歴】
2003年 映画『ロボコン』 日本アカデミー賞新人俳優賞
2004年 映画『世界の中心で、愛をさけぶ』日本アカデミー賞最優秀助演女優賞・話題賞2017年 映画『銀魂』 他
小出桔平/高橋一生
名前:高橋一生
生年月日:1980年12月9日
年齢:39歳(2020年9月現在)
身長:175㎝
【経歴】
2016年 映画『シン・ゴジラ』
2018年 映画『億男』
1995年 アニメ映画『耳をすませば』(声優) 他
海原匠/吉田鋼太郎
名前:吉田鋼太郎
生年月日:1959年1月14日
年齢:61歳(2020年9月現在)
身長:174㎝
【経歴】
2018年 ドラマ『おっさんずラブ』
2018年 ドラマ『今日から俺は!!』
2019年 映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』他
心葉/川栄李奈
生年月日:1995年2月12日
年齢:25歳(2020年9月現在)
身長:152㎝
【経歴】
2010年~2015年 AKB48のメンバーとして活躍
2015年、2016年 舞台『AZUMI』
2018年 映画『センセイ君主』 他
木村/DAIGO
生年月日:1978年4月8日
年齢:42歳(2020年9月現在)
身長:178㎝
【経歴】
2003年 DAIGO☆STARDUSTとしてメジャーデビュー
2007年より「BREAKERZ」の結成を発表し、DAIGOとして活動を開始
2008年~ 「天才!志村どうぶつ園」レギュラー出演
2018年 映画『ニセコイ』 他
嘘を愛する女| 原作小説 キャストまとめ
今回は、映画『嘘を愛する女』の原作小説との違いや、キャストについて調べてみました。
本作の原作は実話を基に作られた中江和仁監督のオリジナル作品であり、小説と映画ではいくつか相違点もありました。
特に小説では、桔平目線で映画にはないエピソードも描かれているので、より作品を理解することができるようになっています。
人を愛することについて考えさせられる作品です。
是非小説と併せてご覧になってみてはいかがでしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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