砂漠版ジョーズとも言うべき、モンスターパニック映画の傑作「トレマーズ」。
30年前に公開された本作の人気はなおも続き今までに5本もの続編とテレビシリーズが製作されてきました。
本作の魅力は地中に住むグラボイズの存在感はもちろんのこと、個性豊かなキャラクターたちの掛け合いの楽しさもあります!
本記事では、結末までのあらすじを紹介しながら、本映画の見どころを深掘っていきたいと思います。
・トレマーズのネタバレあらすじ
・砂漠版ジョーズとして面白い!
・若きケヴィン・ベーコンが活躍する
トレマーズ丨予告動画
トレマーズ丨主な登場人物(キャスト)
バレンタイン・バッキー(ケヴィン・ベーコン)
バルの愛称で親しまれ、アールと組んで便利屋を営なむが貧困生活に不満を漏らしていました。町を出ていくことを決めるが、町に危機が迫っていると知り戻ることになります。ロンダはタイプではない、と言いながら徐々に惹かれていきます。
アール・バセット(フレッド・ウォード)
バルの兄貴分的存在で便利屋を営んでいる。バルにはよくいじられながらも、彼の将来を心配するなど年配の男としての一面を持っている。
ロンダ・レベッカ(フィン・カーター)
地震研究のために、この地を訪れます。いち早く異変に気づいており、彼女の研究からグラボイズが複数体いることを知ります。バルに徐々に惹かれていきます。
バート・ガンマー(マイケル・グロス)
田舎暮らしに憧れ妻ヘザーとともに、この地に移り住んできました。大の銃好きで地下のシェルターには様々な銃が保管してあります。また、サバイバル術にも長けており、物語後半ではヘザーと即席の爆弾を作り活躍をします。
トレマーズ丨ネタバレあらすじ(ストーリー解説)
トレマーズ丨あらすじ 【起】
ネバダ州のとある田舎町で、バルとアールは便利屋を営んでいました。
少ないお金でやりくりをする生活にバルは不満をもちアールは彼を宥める日々が続いていました。
ある日、地震調査に訪れていた女子大生のロンダと出会い、地震計の異常を伝えられます。
町の店で浄化槽タンクの作業中に汚物まみれになったことで、2人は隣町のビグスビーへの移住を決意します。
ビグスビーへ車を走らせる途中で、鉄塔の上にいるエドガーを見つけます。
声をかけても返事がないため、バルが鉄塔を登るとエドガーは死んでいました。
町医者に見せたところエドガーは脱水症で死亡したと考えられ、少なくとも3〜4日は鉄塔の上にいたと医者は考えました。
不思議に思いながら2人は再び車を走らせると、今度はフレッドの農場で無残に食い殺された羊たちと体だけ地面に埋れ顔だけ出したフレッドの異様な死体を発見します。
トレマーズ丨あらすじ 【承】
急いで、町の店にに戻り事態を住民に伝えた2人は、保安官を呼ぶためにビグスビーへ急行します。
しかし、ビグスビーへの道路は瓦礫により塞がれおり、工事作業員の血塗れのヘルメットが残されていました。
動転した2人は引返そうとしますが、アクセルを踏んでも車が動きませんでした。何とかアクセル全開にして走り出しました。
店で2人の帰りを待ちわびていた住民たちは、帰ってきた2人の車に見たこともない蛇のような生き物の死体がくっついているのに気がつきました。
車で無理ならばと、馬にのり山を目指す2人でしたが、道中で馬に振り落とされます。
そこで地面から先ほどの蛇のような生き物が馬を襲います。
そして、その蛇みたいな生き物は、実はもっと巨大な生物(以降グラボイズと称す)の口から出る触手でした。
2人は走りグラボイズは地中を移動しながら2人を追いかけます。2人はコンクリートでできた溝に逃げ込み、グラボイズはコンクリートの溝の壁に激突して絶命します。
そこにロンダが合流します。
トレマーズ丨あらすじ 【転】
ロンダが死骸を調べると、どうやら古代の生物らしく目がない代わりに聴覚を発達させていることが分かります。
事件が解決したと安心するアルとバールでしたが、ロンダの地震計のデータからグラボイズは複数体いると分かりました。
そこに新たなグラボイズが現れ、3人は近くの岩場に登ることで助かります。
しかし、一向に消える気配のないグラボイズに何もできず彼らはその岩場で一夜を過ごします。
翌日になってもグラボイズはまだ地中で待機していました。ロンダの機転で近くにあった木を用いて棒高跳びの要領で岩場を移動し車に乗り込めた一同は町へ逃げます。
にわかには信じがたい話に驚愕する住民たちだったが、そこにグラボイズが現れ、店主が食べられてしまいます。
住民たちは散り散りになりながらも、それぞれが建物の屋上に逃げます。
一方で見回りに出ていたガンマー夫婦は、丘の上に建てた家の地下壕で武器の準備をしていました。そこにグラボイズが襲撃しますが、夫婦に滅多撃ちにされエレファントガンで止めを刺されます。
残り2体となったグラボイズたちは、バルたちのいる建物の地下を掘り、建物を破壊しようとします。
トレマーズ丨あらすじ 【結末・ラスト(ネタバレ)】
小型トラクターでグラボイズの気を引かせている間に、ゴミ処理用ブルドーザーにたどり着いたバルは荷台を牽引して住民たちを乗せて山を目指します。
ガンマー夫婦も車をやられていたため、彼らと合流します。
順調に進むかに思われたが、途中でグラボイズの落とし穴にハマり、ブルドーザーが運転不能になります。
ガンマー夫婦が用意してあった手製爆弾を使い、何とか近くの岩場に逃げ込みます。
移動手段がなくなりこのままでは岩場で餓死すると誰もが絶望しました。
そこでアールが爆弾をグラボイズに食べさせることを思いつきます。
紐にくくりつけた爆弾を遠くに投げたところ1匹目が狙い通りに爆弾を食べ地中で爆発します。
2匹目も同じように殺そうとするが、逆に爆弾をはかれ彼らのいる岩場が爆発します。
岩場を離れてしまったバル・アール・ロンダは目の前に現れたグラボイズに気づかれないように静止します。
やり過ごそうしましたが、バルは何かを思いつき崖に向かって走り出し、アールとロンダも後に続きます。
グラボイズも地中を凄い勢いで移動し彼らを追いかけます。
崖の縁にたどり着いたバルは残った爆弾をグラボイズに投げるが、グラボイズは構わず移動してきます。
アールとロンダは逃げるが、バルはギリギリまでグラボイズを待ち、咄嗟に横に避けます。
グラボイズはそのままの勢いで崖を破り、下に落ちて破裂します。
グラボイズの脅威は消え町には平和が戻りました。
バルとアールはビグスビーへ行く準備をしているところに、ロンダがお別れの挨拶をしてきます。
アールに背中を押されたバルは、ロンダと思いを確認し熱いキスを交わします。
トレマーズ丨見どころ
砂漠版「ジョーズ」!
地上に降りれずに脱水で死んだ人、地面から顔を覗かせる死体、地震計の異常な揺れ、姿は見せなくとも徐々にその片鱗を見せていきます。
そして、登場した生き物は、無数の蛇…と思いきや、巨大なグラボイズが地面を食い破って出てきて蛇だと思ってたのは体の一部だったのです。
この敵の正体をなるべく見せず、観客を焦らす演出はまさしくジョーズを彷彿とさせます。
ジョーズのサメと違い、本作のオリジナルモンスターであるグラボイズには独特の魅力があり、とにかくキモイ!という印象が最後まで残ります。
ケヴィン・ベーコンの魅力
この物語の魅力はキャラクターたちの掛け合いにあります。
広大な土地でありながら、住民たちは数は少なくて皆んな知り合いで仲が良いのです。
だからこそ、こういう映画にありがちな「輪を乱す」キャラがいません。彼らは互いに手を取り合いながら果敢にグラボイズに立ち向かっていきますが、どこか呑気なところに独特の面白さがあります。
特にケヴィン・ベーコン演じるバルは、序盤に生活に不満を抱き町を見捨てようとします。
しかし、危機が迫っていることで町の人たちに危険を伝えます。
嫌がりながらも頼みを聞き、怖がりながらも自身の命を顧みず住民たちを救おうと動きます。ロンダに告白するときは、何も言葉を交わさずキスで思いを伝える男前さを見せます。
若き日のベーコンの魅力が堪能できる作品です。
今なお続編が作られ続けられるのはこのキャラのおかげ!
今作では脇役であったバート・ガンマーを演じるマイケル・グロスは、その後シリーズ作品全てに出演されています。
妻ヘザーとともにひたすら銃をグラボイズに撃ち込むシーンが印象的なキャラクターです。
一見アメリカンタフガイながらも、どこか抜けていて茶目っ気のある人柄で、ヘザーとのバディ感を魅力的に描かれていました。
残念ながらヘザー役のレバ・マッケンタイアは今作限りですが、バートのキャラがあってのシリーズ作品として続いていると言えます。
トレマーズ丨感想・評価
海外の評価
海外の映画評価サイトRotten Tomatoesでは批評家支持率86%・観客支持率75%となっておりホラーとユーモアのバランスが褒められています。IMDbでは★7.1/10の評価を受けています。(2020年10月9日時点)
流石続編が続けられるだけあって高い評価と人気を得ていますね。
日本の評価
以下に日本のレビューサイトの評価点数をまとめておきます。(2020年10月9日時点)
モンスター・パニック仕様の西部劇だな、この映画。それも勧善懲悪の。
勧善懲悪って、やっぱ良いなあ。こういうスキッと楽しめる映画、だい好きだよ。
表面的にはB級映画感が満載なんですが、展開のさせ方が堅実で観やすかったです。頭脳戦のようなところもあって、わくわくできました。主人公2人の会話ややりとりもおもしろくて好き。
ーきーとろさんのユーザーレビューより(映画.com)
トレマーズ丨ネタバレあらすじ、見どころ、感想・評価のまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
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