「ルパン三世カリオストロの城」は、宮崎駿がメガホンをとった記念すべき第1作目です。
タイトルだけならば、耳にしたこともあるでしょう。
では、映画のあらすじや結末がどうなるのかについては、意外と思い出せないもの。
何回かTVで放送されているにも関わらず、見逃してしまうこともしばしばです。
そこで「ルパン三世カリオストロの城」のネタバレ、あらすじを紹介します。
- 「ルパン三世カリオストロの城」のあらすじがわかる
- 「ルパン三世カリオストロの城」の結末がわかる
- 「ルパン三世カリオストロの城」の主題歌がわかる
予告動画
主な登場人物(キャスト)
ルパン三世(声:山田康雄)
伝説の大怪盗アルセーヌルパンの孫。自身も世界を股にかけて活躍する大泥棒で、数々の秘宝や財宝を盗みだました。
次元大介(声:小林清志)
ルパンの相棒。射撃の名手でどんな的にも命中!
石川五エ門(声:井上真樹夫)
日本の伝説的な大怪盗石川五右衛門の子孫。ダイヤモンドでも斬ることができる斬鉄剣を持つ、居合の達人。
峰不二子(声:増山江威子)
ルパンとは何かと縁がある女怪盗。ルパンとは違う目的でカリオストロ城へ潜入していました。
クラリス・ド・カリオストロ(声:島本須美)
カリオストロ大公最後の姫君。青い瞳と赤毛が特徴。ルパンの命の恩人。
カリオストロ伯爵(声:石田太郎)
カリオストロ公国の実質的支配者。裏でゴート札(偽札)を作り、利益を得ている人物。
ネタバレあらすじ(ストーリー解説)
宮崎駿監督がメガホンをとっているとなると、「ジブリ作品」と思われるでしょう。
しかし実際はジブリ作品ではなく、宮崎駿が東宝にいた頃に携わった作品です。
のちに独立して立ち上げたのが、「スタジオジブリ」。
「ルパン三世カリオストロの城」は、若かりし頃の宮崎駿監督のパワーが秘められた作品です。
あらすじ 【起】
ルパンと次元は、モナコの国営カジノで50億ドルを盗むことに成功!
しかし盗んだ50億ドルは、全て精巧に作られたゴート札(偽札)だったのです。
ルパンが狙う次のターゲットは、ゴート札製造としてウラ知られているカリオストロ公国。
人口3500人しかいない、小さな国です。
ルパンと次元がカリオストロ公国に入国すると、何者かに追われる花嫁を目撃!
ルパンと次元は花嫁を助けるも、2人の協力は徒労に終わってしまいます。
しかし花嫁は、ルパンに銀色の指輪を残しまました
指輪には山羊の紋章と、現代で使われなくなったゴート文字が刻まれています。
「光と影。再び1つとなりて蘇らん」と。
あらすじ 【承】
ルパンは、カリオストロ城へ予告状を出します。
ターゲットはカリオストロ城に捕らわれている花嫁。
カリオストロ伯爵にとって、ルパンの予告状は好都合でした。
カリオストロ伯爵が狙っていたのは、ルパンが持っている銀の指輪だからです。
ルパンの予告状を受けて、インターポールから銭形警部が駆け付けました。
そして五エ門も、カリオストロ公国へと入国します。
ただし五エ門が交流したからとはいえ、カリオストロ城の侵入が簡単になったわけではありません。
幾重にも罠が仕掛けられており、簡単に侵入ができなくなっているからです。唯一の侵入経路は、水路のみ。
ルパンと次元は水門を経由して、城の中に潜入します。
ルパンが自分の命をかけて花嫁をターゲットにしたのは、彼女は命の恩人だったからです。
花嫁の名前はクラリス。
10年前、瀕死状態のルパンを助けた人物です。
そしてクラリスは今、カリオストロ伯爵と望まない結婚を控えています。
ルパンとクラリスは再会を果たすも、素敵な時間は長く続きません。
カリオストロ伯爵はクラリスの元へ駆けつけ、ルパンは地下深くに落されてしまいました。
同じく地下に落とされた銭形警部と合流し、2人は罠だらけのカリオストロ城から脱出します。
あらすじ 【転】
脱出の際、ルパンは何者かによって撃たれて重傷を負ってしまいました。
ルパンを救ったのは、かつて大公(クラリスの父親)に仕えていた庭師。
次元と五右エ門も庭師の元へかけつけ、今後の作戦について考えます。
そんな中、不二子から連絡。
カリオストロ伯爵とクラリスの結婚が、迫っているとのことです。
結婚式の様子は、全世界でTV中継され注目の的。
厳粛なムードの中、大司教の元でクラリスと伯爵は永遠の愛を誓おうとしていました。
するとどこからともなく、包帯姿のルパン・次元・五エ門が登場!
包帯姿のルパンはフェイクで、本物のルパンは大司教に変装していました。
ルパン登場の報せを受けて、銭形警部は式場へと向かいます。
TVレポーターに扮した不二子も、同行します。
表向きは「ルパン逮捕」の銭形警部ですが、真の目的はゴート札工場を全世界に知らしめることでした。
銭形警部はルパンと共にカリオストロ城へ脱出しようとした際、ゴート札工場を目撃。
インターポール本部に捜査を掛け合うも、政治的な理由で誰も取り扱おうとしませんでした。
そこでTV中継を利用し、無理にでも本部を動かそうとしたのです。
ネタバレ結末は?
ルパンはクラリスを伴い、城から脱出を図ります。
時計塔に逃げ込んだ2人。
ルパンはクラリスを守るため、カリオストロ伯爵を足止めしようと試みます。
ルパンの試みは失敗し、クラリスは時計台の文字盤まで追い詰められてしまいました。
一歩足を踏み外すと、水路の底へ沈んでしまいます。
ようやく追いついたルパンは、クラリスの命と引き換えに指輪の謎をカリオストロ伯爵に教えました。
山羊が刻まれた金と銀の指輪。
2つの指輪を時計塔にある山羊像の目の中に入れると、カリオストロの財宝が手に入るというものです。
指輪とカリオストロの秘密を知った伯爵。
財宝が手に入るのなら、クラリスには用がありません。
伯爵は、クラリスを時計塔から突き落としました。
ルパンはクラリスを助けるために、後に続きます。
カリオストロ伯爵はルパンに教えられた通りに、山羊像の目の中に金と銀の指輪を投入。
すると地響きが鳴り響き、時計塔は崩落。
カリオストロ伯爵は時計塔と共に果ててしまいました。
時計塔が崩落し水路にある水が全て引くと、出てきたのは古代ローマの街。
ローマの街は人類の宝。ルパンのポケットには収まり切れません。
ルパンはカリオストロの財宝を諦めて、クラリスの元へと去りました。
別れを惜しむクラリスに、銭形警部は語り掛けます。
「奴はとんでもない物を盗んでいきました。あなた(クラリス)の心です。」
主題歌、エンディングは?
「ルパン三世カリオストロの城」の見どころの1つに、魅力的な主題歌があります。
宮崎作品での音楽で欠かせないのが、久石譲です。
でも「ルパン三世カリオストロの城」で音楽を担当しているのは、久石譲ではありません。
音楽担当者と主題歌について、ご紹介します。
ルパン三世のテーマを手掛けた大野雄二
ルパン三世に欠かせないのが、独特のアップテンポなテーマ曲です。
ボーカル入りの曲もありますが、有名なのはインスト版でしょう。
「ルパン三世のテーマ」を作曲したのは、ジャズピアニストの大野雄二です。
「カリオストロの城」公開当時、アニメは未だに「子供が見るコンテンツ」でした。
劇中曲ならばまだしも、オープニングとしてインスト曲を使うのは珍しいことです。
インストの起用は思い切った判断でしたが、目論見は大成功。
TV版の視聴率はうなぎ登りとなりました。
「カリオストロの城」では、カーチェイスシーンに「ルパン三世のテーマ」が使われています。
アップテンポな曲と熾烈なカーチェイスシーンは見事にマッチし、迫力のあるシーンに仕上がりました。
なお大野雄二が手掛けた曲は、「ルパン三世」だけではありません。
「名探偵コナン」のテーマ曲も、大野雄二作曲です。
主題歌は「炎のたからもの」
「ルパン三世カリオストロの城」の主題歌タイトルは、「炎のたからもの」です。
作曲は大野雄二、作詞は橋本淳が担当。
橋本淳はグループサウンズの作詞を主に担当した人物で、今までに2000曲以上を手掛けてきました。
THE ALFEE・いしだあゆみ・欧陽菲菲・郷ひろみなど、橋本淳が手掛けたアーティストを挙げるときりがありません。
曲の内容は、ゆったりとしたメロディーにハスキーな女性ボーカルが特徴です。
ボーカルを務めているのは、女性ロックシンガーのボビー(現:BOBBY)。
クールビューティーな、雰囲気があります。
なお「炎のたからもの」は、数多くのアーティストがカバーしてきました。
カバーした人の中には、映画でクラリス役を務めた島本須美の姿もあります。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
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